毛無山(720.3m)<八雲町>
見市二股川林道〜481ポコ経由北尾根ルート  2名 かんじき 07,12,21

          今シーズン最初のかんじき雪山登山〜雄鉾岳西側の雄姿と初対面

 4:50 自宅発
 7:15 見市二股川林道入口
登山
地  点
下山
 7:30
 7:55
 9:30
10:55
林道入口
尾根取り付き
481ポコ
頂  上
13:15
12:50
12:05
11:25
[3:25]
所要時間
[1:50]
13:30 見市温泉(入浴)
16:00 帰宅

 道南に非常に多い「毛無山」であるが、この山は、八雲町市街地と熊石を結ぶ国道277号線を雲石峠から下って行くと、見市温泉入口の南東方向に頂上を見せる700超峰である(1)もちろん、登山道はないので、雪に覆われるのを待ち、今シーズン初の雪山登山となった。

  道南700m超峰狙いも残り少なくなり(12/76山)、だんだんアプローチが難しい山だけが残っている。その中でも、この山は比較的簡単に登れそうだったので、今シーズン最初の雪山登山の対象としていた。夏休みの残りをこの時期に取れたというSHOさんと二人で挑戦することにしたが、同じことを考えていたKo玉さんとSaさんがわずか5日前に登ったということで、最新情報をいただく。
 
  函館を5:00に出る。八雲町から国道277号線の雲石峠を越えて見市温泉入口を過ぎて、その先にある見市二股川林道へと入っていく。国道から200m入ったところの橋が崩壊して通行止めになっているので、そこに車をデポして、積雪15cmほどの林道をつぼ足で進む(2)

 1kmほど進んだ右手の顕著な沢地形を越えた地点に設置されている見市二股川の砂防ダムのところから481ポコへ繋がる尾根に取り付く。カラマツの人工林の急斜面を登り、その先の尾根に乗る。積雪は20cmほどで藪も濃くないので、それほど苦労しないで登ることができる(3)

 途中で、c220m付近で東からの尾根の合流地点で、5日前に登った二人の微かなトレースにぶつかる。

 尾根の途中からは、これまで目にしたことが無かった雄鉾岳の西側の眺めが新鮮だ。やがて、急で細い尾根がしばらく続くが。雪が少なく周りのブッシュに掴まりながら歩くことが出来るので恐くはない。

 2時間で、最初の目的地だった481ポコに到着。そこで、かんじきを着けて最初の休憩。目指す頂上も左手奥に見えている。

 481ポコからは斜度も緩み、広い尾根となるが、ネマガリダケに覆われた尾根である。5日前に登った2人は、ここからはネマガリダケが寝切っていないでので、埋まって大変苦労し、3時間ほども要したとのこと。しかし、彼らのトレース跡のお陰で、我々はその後積もった20cmほどの新雪分だけの埋まりでそれほど苦労しないで進むことができた。

  左手に頂上を見ながら、尾根の上の微かなトレースを辿り(4)、最後は急な斜面を登り切ると、ネマガリダケの緩斜面に出る。そこを登り切って頂上へ(5)

 この山へのアプローチはいくつか考えられるが、我々のルートが、登り返しもなく、緊張箇所もなく、最短の一番の楽勝ルートであろう。シーズン初の雪山の足慣らしには手頃な3時間25分の登りであった。5日前の二人は5時間も要したというから、彼らのトレースのお陰でもあったのだが・・・。

 頂上へ着いて一番先にしたことは、楽しみにしていた雄鉾岳の西側からの眺めをカメラに収めることであった。特に割れ岩から西峰までの眺めは見慣れた東面より迫力があるような気がする(6)。



 雄鉾岳をバックに記念写真を撮る(7)。初めは西側だけの展望が広がっていた。地層ラインをさらけ出した崖をこちらに見せる焼山の向こうに、2シーズン前にやはり二人で登った端正なスルカイ岳が見える(8)その左奥には、今シーズンの目的のひとつである難敵、残している山の中でもっとも標高の高い南面にいくつもの岩峰を屹立させて聳える沖沢山(952m)も見える。

 しばらく待っている内に、北側の雪雲が取れてきて、そちら方面の山々も見えるようになってくる。南面の崖をこちらに見せて聳える昨年3月に3回目の挑戦で登ることが出来た岩子岳が(9)、さらに、その西側の端正な冷水岳やその奥の白水岳なども見えてくる(10)

 この山から見えるほとんどの展望をほぼ目に収めることが出来、大満足で下山を開始。頂上の少し下から眺める雄鉾岳の姿がとても良かったので、カメラに収める(11)下りはしっかりと締まったトレースを辿るだけなのでやはり速い。滑るようにして、登りの半分の時間で林道まで降りることが出来た。見市二股川林道の崖に発達している氷瀑や大きなつららのオブジェを楽しみながら(12)かんじきを着けたままでゴール。

 この山の下山後の楽しみは、開湯が慶応年間の北海道でも古い温泉のひとつでもある見市温泉(500円)である。その茶色の温泉にゆっくり浸かって、熊石に抜けて日本海周りで帰宅した。

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