登山 | 地点 | 下山 |
11:35
(スノーキャット)
11:45
(スキー登山)
12:10 |
スノーキャット乗場
スノーキャット降場
頂 上 |
13:30
(深雪滑降)
12:40 |
[0:25] | 所要時間 | [0:50] |
今世紀最後の山(当然スキー登山)をどこにしようかと考えているところに、北海道の山MLの仲間から「ニセコオフミ」の呼び掛けがあり、その2日目に、夏道がなくまだ登っていないニセコワイスホルンへのスキー登山が計画されているということもあって迷わず参加した。
前日、強風のアンヌプリスキー場で遊び、夕方からメンバーの会社の別荘での一泊懇親会で盛り上がり、朝を迎える。時
々雪が混じる曇り空の中、10台ほどの車が連なって
ワイスホルンスキー場へ向かう。
ここのスキー場は北側のロッジホワイトハウスを起点とする方はリフト営業をしているが、ヒュッテワイスホルンが起点となる南側の方は、お客さんをスノーキャット(圧雪車の後ろに人を乗せて運ぶ)で鉄柱だけ残っているスキー場の上まで運んでいる奥の方のスキー場である。
スノーキャット利用の方のスキー場へ着くと、アンヌプリやイワオヌプリがその全容を見せて、天候の回復を期待させたが、その後、ついに晴れることはなかった。全員用意をし、
記念撮影をして(1)、2台のスノーキャット(1回800 円)に別れて乗り込む。初めて目にするスノーキャットであるが、
圧雪車の後部に人を乗せるように手作りの荷台がついてものである(2)。詰めれば1台に20人ほど乗れるようである。その荷台の前の方に乗ったが、斜面が急になると前の木枠に掴まって自分の体重を自分で引っ張りながら支えなければならないので非常に疲れる。これは、後ろの方に乗って自分の背中を木枠にもたれさせて乗る方が楽なようである。また、風上の端の方に立ったので、キャタビラの巻き上げる雪がまともに吹き付け、顔や右半身真っ白になってしまった。リフトの鉄柱だけ残るスキー場の上の
リフト終点まで運ばれ、そこで、スキー登山の準備をする。
曇って展望のない雪の広い尾根を
登り始める。今シーズン初めてのシール登山であるが、
雪は昨日の強風でクラストしていて、ラッセルの必要は全然ない。シールの利き具合を確かめながら直登をする(3)。テレマークが 7名、山スキーが12名である。15分程で手前のピークまで来ると初めて頂上が見える。そこからさらに一度ちょっと下って、
頂上まで西側に雪庇が張り出しているハイマツの尾根を(4)10分ほどで
頂上へ到着。ちょうど体が暖まったころにゴールでちょっと物足りない感は否めないが、帰りの滑降を楽しみによしとしよう。
風はそれ程強くないが、残念ながら、眺望は全くといってもいいほどない、微かに北西に伸びる尾根の上のピークが2つほど覗くだけである。全員到着するのを待ち、
めいめい持ってきたものでほとんど立ったままで腹拵えをしながら休憩(5)。一人だけガスを持参し雪を溶かしてラーメンを作って食べているKさんが食べ終わるのを待って、
下山開始である。
手前のピークからそのままスキー場へ下る組 10名と西側の沢へ下りて深雪を楽しんでスキー場へトラバースする組 9名との2組に別れて下山する。深雪が楽しみな私は後者の組になり、
手前のピークまでシールを付けたまま下る。そこでシールを外して、
西側の沢への急斜面を滑り下りる(6)。
上の方は多少ウィンドクラスしているが、下に下るほど柔らかい深雪になり気持ちのよいターンが刻める。一番先に下りて、カメラを構えてほかのメンバーの滑降を眺める。
颯爽と気持ちターンを刻んで来た(7)と思ったら雪の中に潜り込んでしまう者、頭から見事な空中前転を決める者、カメラのシャッターチャンスに見事に転倒する者・・・それぞれに今シーズン初めての深雪と戯れながらも楽しそうである。
もっと谷に向かっておいしい斜面が続いているが、下り過ぎるとスキー場へのトラバースが辛そうなので、程よいところで切り上げラッセルしながらスキー場の方へ向かう。
スキー場へ出ると、もう一つの組と合流し、今度は、全員で
右側の踏まれていないゲレンデ跡コースへと突入する。
膝下くらいの深雪で緩やかな斜面である。途中まで、一番先に降りてカメラを構えてみんなの滑りを眺める。お互い滑りを楽しむというより他人の転倒ショーを楽しみながら(7)、全員無事に
下山する。
まだ1時半でもあり、休み休み滑ったのでやや欲求不満もあり、みんながロッジで休んでいる間に3人でもう一度スノーキャットに乗り、ゲレンデのリフトの下や端の方の深雪の残っているところを選んで、滑り降りて打ち上げとする。
その後、札幌方面のみんなと別れて、途中昆布の幽泉閣で温泉に入り、帰宅する。
KoさんのGPSの3D画像(滑降ルート)