有珠山・西山火口散策路〜金比羅火口災害遺構散策路

2000年3月31日、西山山麓からマグマ水蒸気爆発。噴煙は火口上3500mに達し、周辺に噴石放出、北東側に降灰した。
翌日には西山西麓、また温泉街に近い金比羅山でも新火口が開いた。
8月になって深部からのマグマ供給が停止し、9月以降は空振や火山灰噴出の活動はようやく衰えた・・・。
それから10年・・・。

今回、妻の希望で、西山火口散策路とついでに金比羅火口災害遺構散策路を歩いてみた。
西山火口散策路は、妻と母親との最後の旅行となった想い出の地だった・・・まだ生々しさの残る2003年のこと。
すっかり植生が回復して、噴火のすざましさは姿を潜めていたが、その面影は十分・・・。
噴火後、すぐに見ておかなかったことを後悔・・・・。
○西山火口散策路北口〜南口コース

国道230号線が陥没して水が溜まってできた西山新沼
〜10年前は、自分もよく走っていた国道

西山新沼を西側から眺める
〜放置された車、水浸しの建物、道路標識

断層でガタガタになった国道230号線
↑クリックすると、7年前の写真へ(20数年後の妻の姿も?)

第1展望台と火口、後は西山?
↑クリックすると、7年前の写真へ(20数年後の妻の姿も?)

あちこちに残る火口群

未だに蒸気を上げる地面

国道230号線に立っていた電柱と道路標識
〜道路だった面影はもうない

第2展望台から火口越しに倒壊した建物群を見る
〜以前はこの建物を見ながら車を走らせていた

南口付近にある幼稚園と送迎バス
〜このすぐ左側を国道230号線が通っていた


引き続き、温泉街の上にある洞爺湖ビジターセンターの裏の展望広場から続いている「金比羅火口災害遺構散策路」へ・・・
西山火口散策路は、入口近くに売店や土産物屋が並んで観光化しているが、こちらは、遺構となっている建物の周りは舗装された散策路だが、火口への道は自然歩道だった。

○金比羅火口災害遺構散策路

展望広場から降りるとアジサイ公園を通って
〜この石はすべて噴火で飛んできた石

前年に1億円掛けて修復したばかりの「やすらぎの家」
〜町営日帰り温泉浴場だった

見えているのは2階以上の部分の「桜ヶ丘団地」
〜1階部分は泥流と堆積した火山灰の下

泥流で流されてきた橋

KB火口〜珠ちゃん火口

コバルトブルーの水を湛える最大のKA火口〜有くん火口



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