有珠山(うすざん)(848m)  [有珠コ−ス]  2名 06,6,30
    94,5,01の「有珠山」へ
12年ぶりに有珠コースの新しくできていた遊歩道を外輪山まで、さらに外輪山上にできていたロープウエイ駅上の展望台までピストン・・
                            
登山
地  点
下山
6:50
8:15
9:10
登山口
外輪山展望台
ロープウエイ上展望台
11:00
10:05
9:30
[2:20]所要時間[1:30]

 この有珠山は、日本有数の活火山である。最近は、2000年の噴火が新しいが、歴史時代の間に計7回の噴火(1663,1769,1822,1853,1910,1943-45,1977-78年)が知られている。このうち1943年に始まった噴火は、「昭和新山」を形成したことで世界的に有名である。現在の山容(1)(洞爺湖対岸から撮影)が確立したのは、1977〜78年噴火で、多量の軽石・火山灰の降下とそれに続く泥流、更には溶岩ドーム(潜在円頂丘=有珠新山)の隆起に伴う地殻変動により山麓の町に大きな被害をもたらしている。

  この山に最初に登ったのは、1994年で、まだ、1977〜78年噴火の生々しい様子が見られたときである。今回は、翌日の札幌でのスキー関係の会議のついでに、妻のリクエストもあり、当時とどのように変わっているかも見たくて、12年ぶりの同じ有珠コースからの再訪となった。

  当時の登山道は外輪山まで1.9kmの車道を登ったが、今回は2.6kmの快適な遊歩道ができていた(2)まさに森林浴コースともいえる蝉時雨の中、のんびり歩きの1時間半弱で、外輪山へ到着する。有珠新山を中心とした溶岩ドームと12年ぶりの対面である。すっかり、緑が増えて、銀沼などの火口からの噴煙も非常に少なくなっている。善光寺奥の院の前を通り、南側へ進むと、「外輪山展望台」である。小有珠の左後ろには洞爺湖と羊蹄山が見える(3,4)さらに南側へ少し進むと、行き止まりになっていて「南外輪山展望台」となっていた。そこから、火山の全容や(5)、後ろに広がる巨大な湖状に見える噴火湾の眺望を楽しむ(6)
 


 南外輪山展望台から戻って反対側に進む。大有珠の右側に見えるロープウエイ駅上の展望台までの外輪山の稜線上に、2004年秋に整備されたばかりの遊歩道がずっと続いている。下ったコルにはログハウスの立派なトイレもできている(7)。

 急なところには、ずっと木の階段が設置され(8)二人で数えながら登っていったが土留めの階段と合わせて約600段もあったのにはびっくりである。

 その階段を登り切ると、大有珠を目の前にした「有珠山火口原展望台」に到着する。南外輪山から50分ほどである。ロープウエイでやってきた観光客で賑わっていた(9)。昭和新山を上から見下ろすのは初めての経験で、これも新鮮な眺めであった(10)

20分ほど休んで、下山を開始する。途中で、ロープウエイでやってきて外輪山上の遊歩道を歩いている人は数人いたが、登山口までの遊歩道では誰とも出会うことはなかった。

 下山後、洞爺湖畔を半周し、対岸の洞爺いこいの家の温泉に入り、昼食を食べて札幌へ向かう。


北海道山紀行・目次へ   HOMEへ 

inserted by FC2 system