有珠山 (848m)   [有珠コ−ス]  1994, 5,1 天候  曇り
    
早春の芽吹きや小鳥の声を楽しみ、一転して生々しい噴火の跡を眺めながら、外輪山と火口原を4分の3周ほどする。
                            
6:15 自宅発
洞爺湖周遊道路ドライブ(天候待ち)
登山地点下山
10:15
10:40
10:55
11:40
登山口
外輪広場
展望広場
第4火口付近
13:10
12:30
12:20
11:45
[1:35]所要時間[1:25]
 14:40 帰宅      [14,000歩]

 2000年情報
  まさに今噴火真っ最中です。数年登山禁止になるでしょう。 


今年の登り初め、雪がないこ
[壮瞥方面から望む有珠山と昭和新山]
とから、今年の最初と決めていた山である。頂上までは規制さ   れていて無理であるが、外輪山まで登り、火口原や新しい山の様子を目にしようと思い、出発。 しかし、天候が悪く、頂上付近雲がかかり、洞希湖一周のドライブをしながら回復を待つ。国道36号線の有珠の市街地から標識のしたがって登山口への道を進む。登山口に着いたときはすでに車が3台。

 最初の足慣らしだから許せるであろう整備された車道の登山道を九十九折りに進む。芽吹いたばかりの新緑や小鳥の声を楽しみながら、1.9kmの道をのんびり進む。そんなに汗もかかないうちに外輪広場に到着。
蒼天の指定席
 噴火して18年の有珠新山、オガリ山、大有珠の荒々しい山様、その根元の火口群からもうもうと噴き上がる噴煙、火山灰地の中に立っていたり倒れたりしている白い枯れ木の幹・・・・(2)(絵)。火口原にはそれらをバックに「有珠善光寺奥の院」の緑色の社が建っている。 

 それらの景観や噴火湾ぞいに連なる伊達、有珠、虻田方面の様子を眺めながら、規制内の展望広場まで進む。そこで終りかと思っていると、立ち入り禁止の看板にニスを塗る作業をしている男性が「こんなこと言ったら駄目なんだけど、ここから尾根伝いに下りて行くと、洞希湖側の外輪山や火口原の方に続く治山工事の道路があるから行ってみたら?洞爺湖温泉街が見えるよ。」と言う。思わぬ勧めにこんなチャンスはないとばかり、その言葉に甘え、すかさず出発。

 尾根に続く踏み跡状の道を下りて行くと、洞爺方面から上がってくる工事のための道路に出る。その道をのんびり歩く。小有珠の根元を巻き、有珠新山のむき出しの荒々しい急崖の真下を通り、枯れ木が斜めに立っている隆起した斜面を眺めながら、噴煙を上げている北屏風山の下を越えると、外輪山の切れたところから洞希湖温泉街が見下ろせる。有珠側の火口群

 道路の続いている所まで行って見よう決めて進む。洞爺湖側は噴煙をあげている火口などがないせいか治山工事が進んでいて、緑も回復してきていて面白味がない。泥流で埋まり、水が堪っているだけの第4火口のを覗き、大有珠の根元で終わっ ている道路の最後まで進むと昭和新山が見下ろせる。火口原を3/4ほど回ることができた満足感に浸り、来た道を引き返す。
 
 まだ作業を続けていたさっきの方に、「お陰様で思わぬいい景観を楽しみ、噴火での変化の様子が良く分かりました、荒々しい火山地形が生々しく見えるだけに、こちら側からの眺めの方がずっといいですね。どうもありがとうございました。」とお礼を言って、来た道を下る。


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