瓜谷山(548.8m)   <上ノ国/木古内>
                      南西面直登沢ルート 2名  08,10,3
9/8のリベンジはなったが、小さなミスが重なり、一等三角点を探すのに濃密なネマガリダケ林を2時間もウロウロ 
 
6:00 自宅発
7:20 下神明の沢川林道終点
登山地点下山
 7:35
 9:15
11:15
林道終点
頂 上
三角点
12:35
----
11:45
[3:40]所要時間[0:50]

13:30 木古内ビュー温泉のとや
              (入浴)
15:00 帰宅
GPSトラックログ
 この瓜谷山(うりややま)は、木古内町と上ノ国町の境界稜線上にある一等三角点の山である。登山道はないが、一等三角点マニアの人たちによって登られている山でもある。ただし、肝心の一等三角点が頂上ではなく、少し南の低い平坦なネマガリダケ林の中にあるために、それを探すのに、非常に苦労し、忘れられない山となった。

 地図を見て、誰しも考えるルートは、下神明の沢川沿いの林道から三角点の直ぐ南に突き上げる支流の沢を詰めるのが正解である。ところが、9/8に森林管理署の刈り払い路を一等三角点の測量のための刈り払い道と勘違いして、もっと北の尾根から挑戦して、途中撤退している。

 今回は、そのリベンジである。そのときの相方のFuさんと二人で、正解ルートから挑戦。順調にいけば、往復3時間で楽勝の予定であったのだが・・・・・・。

 前回と同じ上ノ国町の神明地区から神明林道を進む。前回の帰りに下見をしておいた下神明ノ沢川沿いの林道へ入る。さらに、橋の手前から左に続く予定の沢沿いの林道に入り、その終点まで進む。その先の沢が三角点の直ぐ南へ突き上げている沢である。

 その沢を越えた先に、さらに林道跡が延びている。いずれは沢に下りなければならないだろうが、その林道跡を進んでみる(1)沢から離れない林道跡を進むが、やがて、それも途切れてしまったので、当初の計画通り、小沢を利用して沢へ下りる。水量も少なく明るい沢である(2)

 まもなく、3mほどの小滝にぶつかる。左岸から越える(3)

  ところが、430二股の合流地点を見逃して、そのまま前進してしまう。ここからがケチの付き始め。次の二股をそれと確信して右股へ進む。ここまでは自信があった。ところが本来の沢は薮漕ぎがないまま稜線に出るはずなのに、その沢はまもなく源頭にぶつかり、広い尾根の笹藪へと入っていく。ここで、間違ったことに気付く。

  しかし、その先には頂上があるはずなので、一番高いところを狙って薮漕ぎを続ける。当初の予定は三角点を踏んでから頂上へ向かう予定だったので、順序が逆になっただけ。一番高い頂上と思われるところに到達したが、なんの目印もない。そこから三角点の位置を目指して、背丈を遙かに超える強烈なネマガリダケ林を漕ぐ。そこで、二つ目のミスに気付く。GPSに肝心のポイントを入れてくるのを忘れていたのである。とりあえず、本来登ってくるはずだった沢の突き上げるところまでは、進むことができた。

 そこから、三角点を求めて、まったく先の見えない平坦なネマガリダケ林の中の彷徨が始まる。一等三角点だから普通は大きく刈り払いされているはずと嘗めて掛かっていた。おまけに赤い荷造りテープがあちこちにあったりで、それに引っ張られて余計解らなくなる。

 普通は頂上を踏んだのだから、それで満足できるはずなのだが、この山は一等三角点の山。それを見つけないで下りるのは悔しい。時間的余裕もあるので、徹底的に頑張ることに・・・。

 2時間近くもウロウロし、諦め気分で、たまたま見つけた高く登れそうな木に登って、地形と地図を照合する。われわれが彷徨したわずか西側の地点にそれらしい場所を見つける。最後の賭けで、そこをねらったら、ドンピシャ、周りを広くきれいに刈り払われた一等三角点に到着(4,5)悔しいことに、GPSのトラックログを見たら、そのわずか2mほど横を通過しているのである。こんな苦労した三角点探しは初めてであった。しかし、ウロウロするのは、我々だけではないようだ。あちこちの掻き分け跡やとんでもないところにまである赤い荷造りテープがそれを物語っている。三角点が頂上にない、平坦で背丈を遙かに超える笹藪で周りが見えないために地形が読めない、頂上からも三角点からも展望がまったくない・・・そんな一等三角点は珍しい。GPSに三角点のポイントを入れてくれば、こんな苦労はしなかったのに・・・・。

 ゆっくり昼食を摂り、本来登ってくるはずだった沢を下る。見落とした合流地点は、水も伏流して下から見ると右股が沢地形に見えなかったのが原因のようだ。登りで林道跡から下ったところを登り返すのが面倒なので、そのまま沢を下ることに。ところが、10mほどの滝が・・・私は灌木に掴まって左岸を下ったが、右岸を下ったFuさんは、設置ロープを見つけてビックリ。誰かが残置していたのだろう(6)

 1時間も掛からないでゴールイン。登りでの二股の見落としと三角点探しの2時間がなければ、2時間半ほどで往復できた山であろう。一回目の思い違いからの途中撤退といい、今回の苦労した三角点探しといい、一生忘れられない一山となった。

 この山の姿を、道中どこからも見ることができないので、帰路、木古内の瓜谷川沿いの林道からは見えるはずと、そちらへ向かったが、途中でゲートが閉まっていて残念無念。どこまでも思うようにならなかった山だった。木古内ビュー温泉のとやで入浴して、帰路に就く。 



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