長官山(254m)&瀞台(馬追山)(272.8m)A<馬追丘陵>
○長官山
登り | 地 点 | 下り |
12:10
12:45 |
馬追温泉
頂上 |
13:10
12:50 |
[0:35] | 所要時間 | 「0:20] |
○瀞台(馬追山)
登り | 地 点 | 下り |
13:15
13:50 |
馬追温泉
頂上 |
14:35
14:00 |
[0:35] | 所要時間 | 「0:35] |
15:00 長沼温泉(入浴)
19:00 長沼道の駅マオイの丘(泊)
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馬追丘陵は「馬追自然の森」と呼ばれ、大規模な遊歩道が整備され(1)、丘陵上の主ピークが「瀞台」(273m)と「長官山」(254m)である。「瀞台」(しずかだい)は、一等三角点の山(点名・馬追山」で、全国に48箇所設置された天測点の第1号が設置された山でもある。
「瀞台」の山名は、明治19年北海道庁技師 内田瀞氏がこの山に登り、植民地地区選定を行った業績を讃えて「瀞」の一字を入れた山名としたことに因る。また、長官山は、第3代北海道庁長官の渡辺千秋がこの山へ登って石狩平野の開拓の構想を練ったことを記念して名付けられたとのこと。
前夜、札幌でのHYMLの懇親会に参加。珍しく二次会最後のメンバーとなり、12時まで飲み、8時まで爆睡した。ずっと20時には寝て3時か4時には起きる生活だったのに・・・。
この日は天気予報が雨がらみだったので、山の予定は組んでいなかった。まず、コインランドリーで洗濯をした。ところが、夕方まで雨は降らない予報なので、ふと思いついて、長沼町と由仁町の町界線上に拡がる馬追丘陵の「長官山」(254m)と「瀞台」(しずかだい)(273m)を登ることにした。瀞台は、06年に馬追名水コースから一度登っているが、長官山は未踏だった。
○まずは、長官山へ
案内板によると、整備の行き届いた遊歩道は、7箇所の入口がある。その中で、長沼から由仁へ向かう道道3号線が馬追丘陵を越える峠の途中にある「馬追温泉」を基点として(2)、それぞれを往復するのがもっとも効率良く両方の山に登れそうだ。
まずは、距離の短い「長官山」へ。温泉の方へ進むと右側に階段があり、遊歩道の入口があった(3)。快適な遊歩道が維持されているところをみると、登る人も多いのかも知れない。
展望はないので、足下の花をみながら登った。しかし、春の花はもう終わっていて、地味な花しか目に付かなかった。中でも、
4枚葉と6〜8枚葉のツクバネソウが多く目に付き、下山後ネットで調べたら、前者がツクバネソウ(4↓)で、後者がクルマバツクバネソウ(5↓)だということが判った。そのほかには、ズダヤクシュ(6↓)の他に、ニリンソウ、タチツボスミレ、マイズルソウ、フッキソウなど・・・・。
ツクバネソウ(4枚葉) |
クルマバツクバネソウ(6〜8枚葉) |
ズダヤクシュ |
頂上には、展望台があったが、遠望は霞んでよく見えなかった(7)。そばに山名の由来が書かれた説明板が設置されていた。
南側には、これから登る瀞台(馬追山)が見えていた(8)。
あまりに快適な道なので、走りたくなって、下りは少し走ってみた。検索してみたら、この丘陵の遊歩道をレイルランのコースにしている人が多いようだ。
○次に、瀞台(馬追山)へ
長官山から下山後、道路を挟んで向かい側の登山口から瀞台を目指した(9)。
こちらはアップダウンの多い遊歩道だった。ところどころに距離標識や分岐には案内板がきちんと設置されている。こちらの道も快適で、リュックを背負わないで、7トレイルランにすれば良かったと思うほどだった。
花は、長官山とほとんど同じ種類だったが、ミヤマエンレイソウがこちらでは多くみられ、
頂上の近くでヤマシャクヤクの蕾を見つけることができた(10)。
道端にはニリンソウの群生が多く、このようなところを歩くと、ついついミドリニリンソウを探してしまう(11〜13)。
7年ぶりの頂上には、一等三角点と全国第1号の天測点とその説明板、瀞台の由来の説明板は前からあったが、長沼山岳会の入山届けのポスト、ベンチは新しく設置されたようだ。なお、西側が自衛隊の敷地との境目には鉄条網が張り巡らされている(14)。西側には、今にも雨が降りそうな空の下に、田植えが終わった水田がメインの長沼町の景観が広がっていた(15)。
下山したら、タイミングよく雨が降ってきた。長沼温泉でのんびり過ごし、この後は長沼の道の駅マオイの丘で泊まり、明日午後からのスキー関係の会議に備えた。