2日目(忠別岳〜下山)


 2階で一緒だったHYML仲間10名で、濃いガスで覆われている忠別小屋の前で出発の準備をする(手前が私)(1)。1階に泊っていた単独行の60代の男性がスタートしようとしていた。なんと函館の船見町の方だという。昨日クチャンベツコースから沼の原〜五色岳〜忠別岳へ登って、同じコースを下山するという。

 7:00出発。間違って、五色岳へ向かう登山道を少し進んでから気がついて戻り、雪渓の対岸に続く道へ。夜中の雨に濡れたウラジロナナカマドの紅葉が美しい(2)


 紅葉のクロマメノキの実を食べては休んで、天候の回復を期待しながらのんびり歩を進める(3)。主稜線上の縦走路と合流し、忠別岳を目指して草紅葉に彩られた道を進む。徐々にガスが取れてくる感じがうれしい(4)


 ガスで遠望が利かないので、クロマメノキやウラシマツツジなどの一面に広がる草紅葉に目を奪われる(5)。 8:30、小屋から1時間半で頂上に到着。10名での記念写真(6)



 確か、西側は崖になっていたはずと覗きこんだら断崖絶壁になっていた(7)やがて、環境省のボランティアの8名も到着し、頂上標識に防腐剤を塗ったりして、補修を始めた。忠の部分だけペンキを塗り直したタイミングで、名前が忠のヤマちゃんが、「死んだらここに散骨して、俺の墓標にしよう」とカメラに収まった(8)


下山を始めたら、周りのガスが取れ始め、忠別川の源頭部を挟んだ紅葉斜面の上にトムラウシ山が姿を見せた(9,10)トムラウシを見ると、大雪の山に来たという感じがする。


 化雲岳から西に延びる沼の原への稜線斜面も紅葉に彩られている(11)例年より1〜2週間も早い紅葉なのではないだろうか?まさか、この時期にこれだけの紅葉を楽しめるとは思っていなかっただけに一同大喜びだった。 下山も紅葉を楽しみながらの下山だった(12)


 夏にはお花畑が広がっているであろう所も通過し、紅葉に染まる山肌を楽しみながらどんどん下った(13)。足元のウラシマツツジの紅葉もみごとだ(14)
 
  1700mの急なガレ場からは北大雪と東大雪の山々の眺望が良く、左から武利・武華山、北見富士、三国山、音更山、石狩岳、ニペソツ山、東丸山が一望できた。展望はそれが最後で小沢沿いに入ってからは笹と灌木の中に忍耐の歩みが続く。
 やがて、1210m地点で、廃道化した林道へ出た。お喋り相手がいるので、気にはならなかったが、そこからの林道歩きも長かった。車をデポしておいた林道ゲートに到着したときには早く下りた3名が車の回収を済ませて戻ってきたところだった。

  思いもしなかった沢からの3回目の忠別岳と早い紅葉を楽しむことができ、行動を一緒にできた仲間に感謝・感謝である。また、天気も何とか持ってくれて満足のゆく山行だった。  

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