朝陽山(1370m)〜残月峰(1070m)〜パノラマ台(1000m)
<パノラマ台ルート> 単独 ツボ足 15,4,30
登下山 | 地 点 |
5:00
6:00
7:30
8:40
9:30
9:35
10:10 |
層雲峡園地
パノラマ台分岐
朝陽山
残月峰
パノラマ台分岐
パノラマ台
層雲峡園地 |
[5:10] | 所要時間 |
14:30 黒岳の湯(入浴)
18:00 層雲峡公共駐車場(泊)
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層雲峡を挟んだ北側に聳える朝陽山(1370m)は(1)、昔この山を経由するニセイカウシュペ山までの登山道があった山である。
2002年秋にその痕跡を辿って頂上の300mほど手前まで行ったが、広い頂上台地で道がなくなり、背丈をはるかに超える笹藪に遮られ撤退している。
今回は、その笹藪が雪で覆われていることを期待しての13年振りのリベンジである。いろいろ検索していたら、朝陽山から西尾根の末端にある残月峰(1050m)まで行き、パノラマ台分岐までの谷斜面をトラバースして戻る三角縦走をした北見山岳会の記録が見つかったので、そのルートを辿ることにした。
○まずは、朝陽山へ
層雲峡公共駐車場で夜を明かし、5:00にスパイク長靴でスタート。
層雲峡園地への橋を渡り、パノラマ台登山口へ。橋の上にパノラマ台の大きな四角い岩が見える(2)。
園地の右奥にある登山口から、急な沢地形の中の九十九折りの道を登る。このコースでもっともきつい登りだった。
稜線へ出て初めて初めて雪が出現。現在も整備されているパノラマ台分岐までの道を辿る。パノラマ台は帰りに寄ることにして、まっすぐ朝陽山を目指す。
その先にもピンクテープが結ばれ、数日前のものと思われる足跡が続いていて心強い(3)。雪のなくなる尾根の上には、13年前同様にはっきりとした登山道の痕跡が残っていた。
やがて、身の毛もよだつような深い谷底から突き上げている身の毛もよだつような岩崖の上に出る(4)。それを右見て、最後の急な尾根を登る。
尾根を登り切ると、前回撤退した頂上台地に出る。笹藪は雪で覆われ、みごとな雪原となっていた。奥に反射板も見える(5)。
7:30、朝陽山到着。三角点のある頂上は一番高い地点より少し西側にあった。
ピンクテープが結ばれた木杭が雪面から頭を出していた。それを前に、前日に登った黒岳と凌雲岳を中心とした表大雪をバックに記念撮影(6)。
反対側には、朝日を浴びるニセイカウシュッペ山〜通称アンギラス〜平山の連なりもくっきりと見える。昔、ここからニセカウまで続いていたという登山道の尾根も良く分かる(7)。
○残月峰へ
次に、残月峰を目指し西尾根を下る。初めのうちは広い尾根だったが、尾根が細くなると、尾根の上は雪がなくなり、岩も出現する(8)。
尾根の北側の斜面の方に雪斜面が続いているので、そこをトラバースするように下る。ときおり股下まで埋まることもあった。
やがて、西尾根の末端部のコルの手前の1091ポコに到着(9)。残月峰のピークはさらに南西側の末端にあるので、先に、急な谷が突き上げる断崖絶壁の上のコルから下を覗いた。 眼下の谷の途中に鋭い岩峰が聳え、さらにその下に国道やホテルが見えた。この谷の途中から屹立している岩峰が、下から見て、残月峰と呼ばれている岩峰のようだ(10)。
1092ポコから南西側の尾根の末端が、GPSによると、残月峰だった。 8:40、一度の登り返しもなく、尾根が崖の上でぶっつり切れる感じの残月峰到着、展望はなかったが、足元は断崖絶壁の上だった(11)。近くの雪渓に熊の足跡が残っていた。
○パノラマ台分岐までの谷斜面のトラバースとパノラマ台
残月峰からは、雪で覆われた谷の向かい側のパノラマ台分岐を目指して、1030m前後の等高線を辿るようにトラバースして進む(12)。このようなときは、GPSは本当に便利だ。
谷を越えて、まもなく、ぴったりパノラマ台分岐に合流。
9:35、パノラマ台到着。目の前の黒岳から眼下の層雲峡温泉街まで、一望できるまさに展望台だ。しかし、三方は垂直の断崖絶壁の上で、広さは1坪もない。とてもゆっくり眺めることや腰を下ろす気にはならない。これで3回目だが、写真を撮っただけで直ぐに退散(13)。
下山後、国道から見上げて、先ほど踏んだ地図上の残月峰を特定しに行く。 地図や上から眺めた下の景色などと照合すると、地図上での残月峰は、写真の右の三角のピークである。 谷の左手前に聳える赤茶けた良く目立つ大きな岩峰が、下からは残月峰と呼ばれているようだ。手前に見えるので奥の稜線より高く見えるが、それは上から眺めたときに谷の途中ににょっきりと屹立していた岩峰だ(14)。
とても登れる岩峰でないし、地図上に表現できないので、地図上では、その近くの尾根の末端を残月峰としているのかもしれない。
まだ時間が早いので、明日予定の上川三山の天幕山もやれそうだが、明日以降に疲れを残したくないので、無理しないことにした。