三枚岳(1012m)A〜豊似岳(1105m)A  

16,7,9 単独 襟裳肉牛育成牧場コース
05,10,5の「三枚岳〜豊似岳〜観音岳〜沼見峠〜猿留山道 <循環縦走>」

日高山脈再南端の一等三角点の山頂からの襟裳岬を眺めたくて、再訪。

5:45 えりも漁港公園
登り
地 点
下り
6:20
7:50
8:10
8:45
9:35
登山口
廃墟跡
三枚岳
1088峰
頂 上
12:40
11:20
11:00
10:45
10:00
[3:15]所要時間「2:40]
15:00 更別温泉(入浴)
18:00 中札内道の駅(泊)

GPSトラックログ
日高山脈最南端の一等三角点の山で、襟裳岬の展望台でもある。登山口は、襟裳肉牛育成牧場内の南尾根の末端にあり(1)標高1000m地点にある、かっての進駐軍の無線基地跡の廃墟まで当時の道が続いている。あとは、三枚岳と呼ばれる1012ピーク〜1088ピーク〜豊似岳のアップダウンを繰り返す稜線歩きは、鹿道も兼ねる微かな踏み跡か藪こぎのハードなルートである。

 しかし、こんな山に05年にも登っている。そのときは、1088ピークから東尾根上にある観音岳を越えて、沼見峠からハート型の湖で有名になった豊似湖を眺めて、猿留山道を下って周回している。今回は、豊似岳往復だけだが、「山楽紀行」の連載記事の可能性を探ることが目的の再訪だった。

 しかし、11年間の間に、三枚岳までの道も非常に不明瞭になっていて、その先の踏み跡も藪に埋もれ、前回の豊似岳のコルから先の刈り払い道も不明瞭になっていた。加齢による衰えもあるが、登りで前回より1時間も多い3時間15分も掛かった。これでは、マニアックな人にしかお勧めはできない。
 

 昨日の内に役場で牧場ゲートの鍵を借りて、車中泊した襟裳漁港公園の駐車場を出発。ゲートは併催されていたが、施錠はされていなかった。
 登山口には、前回には目にしなかった「豊似岳登山道入口」と書かれていた(2)しかし、登山道のない山に登山道があるような感じを与える標識である。入山届を見たら、実際に三枚岳を豊似岳と勘違いして登ったような記述もあった。
 11年前は、その先の登山道ははっきりしていたが、だいぶ荒れて不明瞭になっていた。尾根の真ん中の踏み跡か鹿道か分からないような道を、テープを手掛かりに登って行く(3)


 前回は気づかなかったが、あちこちに倒れた電柱や碍子が落ちていた。進駐軍の無線基地までの道沿いに電線が引かれていたようだと思いながら登って行くと、しっかりと立っている電柱があった(4)後ろを振り向くと、牧場とその先の襟裳岬が見えた(5)


 途中で、まったく踏み跡の分からない笹原に出た。なんとなく真ん中に微かに続く踏み跡を辿って登って行く(6)。800m付近から大きくジグを切る道となり、テープもあり、分かりやすくなる(7)


 1000m地点には、前回も目にした発動機の残骸だけが残っている遺構がある(8)。そのすぐ上にある屋根の部分だけの建物の残骸。前回の記憶では2階建てで残っていたはずだが、危険なので下の部分を潰してしまったのではないかと思われる(9)はっきりsた道はここまでで、その先は薮の中に踏み跡を探しながら進む。それにしても、前回は三枚岳頂上と思われる1012ピークまではもっとはっきりとした道があった気がする。


 三枚岳と思われる1012ピークの上から、越えなくてはならない端正な1088ピークを望む(10)この間の踏み跡も前回よりは不鮮明になっていて、半ばやぶこぎ状態だった。
 ハイマツで覆われている1088ピークから、豊似岳を望む(11)前回はここからコルまでが一番つらい薮漕ぎだった。それでも、良く見ると前回よりは人が入っているようで、稜線の北側に踏み跡ッぽいところが、ハイマツを避けながら続いている。


 薮漕ぎの最中に、ハクサンシャクナゲを見つけて癒される(12)。コル付近はダケカンバ林の笹薮の中の踏み跡の痕跡を探しながら進む(13)


 登り返しに掛かる地点の岩の上から豊似岳を眺める(14)前回は、なぜかこの部分に明瞭な刈り分け道が見えた。今回は、ただの藪にしか見いないが、歩いてみたらその痕跡があり歩きやすかった(15)


 前回より1時間も多い3時間15分で、一等三角点だけが設置され、山頂標識もない豊似岳に到着(16)。日高山脈の北側には雲が懸かり始めて、左側のアポイ岳も雲の中だった(17)


 襟裳岬も上空が曇って来たせいか、くっきりとは言えないながらも見ることができた(18)エリモはアイヌ語でネズミの意とか・・確かにネズミが伏してしっぽを突き出しているように見えなくもない。


 いよいよ、下山開始。前回は1088から左側の観音岳へ下ったが(19)、今回は、来た道を戻るだけである。登り返す1088ピークから右手に連なる三枚岳までの稜線を眺める(20)。
 1000m地点までは、顕著な尾根なのでそれに沿った踏み跡を探して歩けば良いが、1000m地点から下の古い道は、不明瞭なところもあり、GPS頼みのところもあった。このあとに登る人のために、あちこちにテープを付けてきた。前回の登りより遅い2時間40分で、登山口到着。

 下山後、役場に鍵を返して、更別温泉まで走った。明日は、雨予報なので休息日の予定で、中札内道の駅で車中泊した。



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