当別丸山 (482.3m)E       
16,12,3 単独 登山道〜東尾根
  D16.1.24の「冬の登山道往復
C14,4,27の「登山道〜北東尾根」
B11,12,2の「北東尾根〜登山道」
A05,5,20妻同行
@99,11,23
秋に登った人から「倒木が凄かった」と聞いていたので、その様子も見たくて5度目の再訪

8:00 自宅発
登山
(登山道)
地点
下山
(北東尾根)
8:20
8:55
----
9:30
修道院墓地
展望台
林道跡出会い
頂 上
11:20
----
10:40
9:45
[1:10]所要時間[11:35]

 この当別丸山は、函館港越しに聳える北斗市の当別トラピスト修道院の裏山の一等三角点の山で、500mを切る低山の割には存在感のある山である(1)

 から快晴で、気温も高い。この天気を逃すのはもったいない。冬山初めとして袴腰山へ向かった。積雪量からしても、第2登山口まで車で入れそうだった。ところが、新中野ダム上の林道分岐にある入林届ボックスのところで、ゲートが閉じられていた。「路肩決壊のため通行止め 開通時期未定」となっていた。多分、今秋の台風以来開いていないようだ。

 まだ、そこから歩く気にはならない。Uターンして、当別丸山へ向かった。秋に登った人が「倒木が物凄かった」と聞いていたので、その様子も見たかった。

 

 最近数年は、ルルド洞窟への観光客への配慮か、トラピスト修道院の墓地まで車で入れるようになっていて、ここが実質的な登山口となっている(2)頂上方向を眺めても雪が少ないようなので、履いてきたマリンブーツでそのまま登ることにした。
 ルルドの洞窟までの途中のトドマツ林も部分的に倒れているところがあった。朝日に輝くルルドの洞窟に寄る。写す自分の影まで洞窟の中にいるように写っていた(3)

◎登りは、展望台に寄って登山道を


 ルルドの先の、旧林道跡から鋭角的に曲がった先の登山道を覆う倒木。跨いだり、ふんづけたりして通過したが、登りではここが一番凄かった(4)
 積雪は15cmくらいだった。展望台分岐からは、今回は帰りに北東尾根を下るので、先に寄ることにした(5)


 展望台は、函館山と眼下のトラピスト修道院の絶景ポイントである(6)


下の方は少なかったが、上の尾根に出たらブナの倒木が多くなった。登山道を塞いでいるものもあったが、特に邪魔にはならなかった(7,8,9)


1時間10分で、順調に、一等三角点と天測点のある頂上に到着(10)。頂上の右側にある太いブナも曲がっていた(11)

◎下りの北東尾根では冒険もどきも楽しむ

 下りは、深い谷を挟んだ北東尾根(ヤブ尾根)を下った。この尾根は1度ずつ登り下りをしている。 雪のある方が歩きやすいだろうし、倒木の様子や核心部の岩場と旧林道が谷を越える個所の様子も見たかったからだ。


 尾根を下り始めたら途端に、尾根が分からないよう倒木に驚く。こちらの尾根は細いので、深い谷から吹き上げたであろう強風に、至る所に根こそぎ状態の倒木が目立った(12,13,14)それらを跨いだり、迂回したり、ふんづけたりしながら下山を続けた。
 ところが、この尾根に、2年前にはなかったピンクテープが付けられ、急な所にロープまで設置されていた。そのロープの上に倒木があったので、台風の前に設置されたようである。情報まったくなかったこの尾根を初めて登ってネット上にアップしたのは、5年前の今頃と下った2年前の春だが、私同様物好きな人が歩いたようだ。


深い谷を挟んで、源頭部の険しい岩尾根とその向こうの登山道尾根を望む(14)
いよいよ心配していたナイフリッジの岩場(真ん中)の上に到着。岩場の両側は沢の源頭部が迫って来て、崖になっている。いつもは、岩の右の根元を巻くことができた。ところが、その細い尾根が倒木の根っこで塞がれて、岩場のところまで下りることすらできない(15)


  岩の左の根元は急な源頭部の崖になっているが、ヤブ斜面を少し下りて、対岸から登り返すしかない。少し下って、源頭部の崖とその対岸の登り返す斜面を見上げる(16)
  高巻きはずいぶんとしたことがあるが、低い方へ下って登り返す「低巻き?」は初めてかもしれない。少し斜度の緩んだところで、横切ろうとしたが、滑り落ちてしまった(17)幸い、すぐ下で止まってくれたので、助かった。その地点から恐る恐る横切って、対岸の急斜面を登り返して、再び尾根に上がった。
 ここは、手ごろな雪があったので横切ることができたが、もっと多いと雪崩れる可能性もあるし、夏は横切るのは無理そうな感じだ。もう、この尾根を利用するのは無理かもしれない。


一番心配したところを通過して下って行ったら、テープが2本ぶら下がったところがあった(18)。右から 細い旧林道が尾根に合流している(18)ここからその旧林道へ入らなければならないのだが、以前はもっと広いイメージがあったのと、もっと下の方のような記憶もあった。そのまま下ってみたが、やはりなかったので、戻って、そちらへ進んだ。2年前も下りで同じミスをしていることを思い出した。
雪と笹で覆われて、狭くなった林道跡を辿る(19)



 次に気になっていたのは、旧林道が深い谷を横切るところだった。 前回も崩れていたので、今回は手前から沢に下りて、対岸の急斜面を旧林道まで登り返すことにした(20)。 沢の中から眺めたら、旧林道が横切る手前から、上から落ちてきた倒木で埋まっていた(21)

この後も、倒木が道を塞いでいたが、なんとか登山道へ合流できた。  登山道へ合流したら、3〜4人の登りの足跡があった。こちらのトレースを頼って同じヤブ尾根を下らないことを願いながら、11:20ゴール。下りは1時間35分だった登山道を往復すれば楽だったのだが、物足りないし、ちょっと冒険もしたかったので十分満足の久しぶりの登山だった。
 


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