当別丸山(482.4m)C&障子山(215.6)
当別丸山
登山 | 地 点 | 下山 |
10:00
10:25
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11:00 |
登山口
展望台
旧道出会い
頂 上 |
12:50
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12:20
11:10 |
[1:00] | 所要時間 | [1:40] |
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当別丸山は、函館湾岸の道のどこからでも目につく北斗市の当別トラピスト修道院の裏に聳える山である。標高は500mに満たないが、海岸近くの独立峰状の山ゆえに実際より高く見え、存在感のある山である。また、一等三角点で天側点がある山としても有名である。
当別に近づくと国道の正面に見える(1)。
この山も地図上では単なる丸山である。しかし、丸山という山は、道内では61座を数える最も多い山名である。この山も地図上では単なる丸山だが、区別する意味で地名が付けられている。同じように道内あちこちに地名を冠した丸山が多く存在する。
今回は、写真の右手前の尾根に続く登山道を登り、下りは一昨年の冬に登ったその奥の薮の東尾根を下って周回する予定で出かけた。
当別トラピストは、観光客でにぎわっていた(2)。その階段の手前の右へ続く道を進むと、トラピストの裏側へ出る。その奥の墓地まで車で入ることができた(3)。すでに先行者の車が3台あった。一昨年にはなかった新しい「ルルド洞窟→」の標識が立っていた杉林の向こうに頂上が見える(3)。やがて、観光客がここまでやってくるルルドの洞窟だが、これは自然の洞窟ではなく作り物である(4)
ルルドの前を過ぎて登山道へ入って行くと、意外に多くの花々が咲いていた。カタクリを初め(5)、白花より多い感じの青花キクザキイチゲがあちこちに見られた(6)。
そのほかにエンレイソウ(7)や道南に多く見られるテングスミレ(ナガハシスミレ)も目についた(8)。この山にこの時期に登ったのは初めてだが、こんなに多くの花があるとは思わなかった。先週の蝦夷松山では全く見られなかっただけにうれしい感じだ。
やがて、直接頂上へ向かう道と展望台へ向かう道の分岐に到着。迷わず、展望台へ向かう。眼下にトラピストが見えるからだ(9)。写真には写っていないが、右側には函館山も見える。ブナ林の急な道を登り、
頂上近くまで行ったら、上から鎌で笹を刈りながら下りてくる方がいた(10)。お礼を言って通り過ぎたが、あとで頂上で聞いたことだが、85歳の方で、毎月第4土曜日に登っているそうだ。
頂上に着いたら、先着の2名の女性に「あら、坂口さんだ」と挨拶された。一人は以前函館山でお会いしたことのあるKuさん、もう一人は初対面のYoさんという方だった(11)。二人とも拙サイトの愛読者らしく斉藤さんの捜索への労いの言葉をいただいた。東尾根を下ることを告げると、「以前から坂口さんのブログを見て、一度歩いてみたいと思っていました。ご一緒させていただけませんか?」とお願いされた。薮尾根ではあるが、それほど気にならない程度だし、昔はこちらも登山道だった時代もあったらしいので、案内することにして、3人で下った(12)。
途中で、記憶にない幅広の急斜面に出た。慌ててGPSで確かめたら、尾根の分岐に気付かず、右の尾根を下っていたので登り返して、正しい尾根を下った。た。 崖尾根と深い谷を挟んで登山道のある尾根が見える(13)。やがて、岩が露出した細い崖尾根にぶつかる。ここは一昨年も南側の根元を木につかまりながらトラバースして巻いた記憶がある(14)(通過後下から撮影)。
さらに下って行くと、ピンクテープが3本もぶら下がっているところがある。ここが旧道との出会いだったのだが(15)、その道をその旧道は気付かずにそのまま下ってしまった。3分ほどで気が付き、再び登り返すことに・・・。申し訳なかった。尾根を巻くように進むと、川の向い側にはっきりとした旧道が見える(16)。
やがて、登りと下りの尾根の間の深い谷から流れてくる川にぶつかる。奥には滝も見える(17)。この川を越えて、先ほど対岸に見えていた旧道へ進まなくてはならない。小さな滝の下まで降りて(18)、雪崩のデブリを登り返して旧道へ。
尾根の途中で、久しぶりに目にしたイワナシ(19)や、旧道沿いにはスミレサイシンがたくさん咲いていた(20)。さらに、登山道と合流する手前で、旧ルルドに寄った。ここは自然の洞窟を利用したものだが、この山に初めて登った1999年にはすでに下に移されていた(21)。
途中で尾根を間違えて、さらに、旧道の出会いを勘違いして下ってしまい、2度も無駄な登り返しをさせてしまって申し訳なかったが、「思いがけずに願いがかないました」と喜んでいただいた。
○障子山へ
障子山
登山 | 地 点 | 下山 |
13:25
13:45 |
林道分岐
頂 上 |
14:05
13:50 |
[0:20] | 所要時間 | [0:15] |
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今日、当別丸山へ登ろうと思って地図を見ていたら、すぐ近くの大当別川を挟んだところに障子山を見つけた。215.6mの低山だが、三角点もあるようだ。
おしま学園の奥に延びる林道がこの山のすぐ下まで続いている。もし林道にゲートなどなくて、ずっと入れれば簡単に登れそうな感じである。林道の偵察も兼ねて行ってみることにした。
おしま学園の敷地の中の道を抜けて真っすぐ進んだら、最終人家にぶつかって行き止まりになった。地図を見たら、その手前に左へ進む林道の分岐があったのだが、それを見逃したようだ。 200mほど戻って、左の林道を進む。林道にはゲートはなかったが、道なりにずっと奥へ進むと、山から反対の方へ離れていく。どうやら林道の分岐を見落としたらしい
分岐を探して戻ったら、
地図にも掲載されている障子山のすぐ根元まで続く林道はすでに廃道となっていて、間違って進んだ新しい林道は地図には載っていなかった。分岐に車を置いて、廃道となっている右の道へ進んだ(1)。途中にキタコブシの花が咲いていた(2)。
薄い笹藪で覆われた旧林道を進んでいくと、目の前にポっこりとした頂上が見えてくる(3)。林道からすぐの尾根に取り付いた方が近そうだが、帰りはこちらに下りることにして、林道を奥まで進んでみた。林道はちょうど北尾根の下で終わっていた。
そこから北尾根に取り付いたが、頂上までカラマツの人工林で、薮も薄かった(4)。
頂上には、最近設置されたばかりらしい四等三角点(点名・障子山)と古いものが並んで埋設されていた。これまで目にした四等三角点は、この古くて欠けやすい安山岩タイプばかりだっただけに驚いた(5)。下りは、真っすぐ北東尾根を下って林道に出た。往復わずか40分の新ピークゲットだった。
当別丸山から特定できなかったので、下山後、一度国道に出て、
大当別川沿いの林道を奥に入って、すぐ近くからこの山を眺めることができて満足した(6)。