当別丸山(482m)B  
北尾根(薮)<登り>〜登山道<下り>  単独 11,12,2
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旧ルルドの先に続く旧道跡を辿り、薮の北東尾根から頂上を目指し、登山道を下った
 
8:20 自宅発
8:50 トラピスト修道院墓地
登山
地点下山
 9:00
 9:10
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 9:15
 9:35
10:25
修道院墓地
ルルド
展望台
旧ルルド
北東尾根
頂 上
11:15
11:10
11:00
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10:45
[1:25]
所要時間[0:30]
12:00 帰宅

GPSトラックログ
      
 函館湾岸の道のどこからでも目につく北斗市の当別トラピスト修道院の裏に聳える山である。標高は500mに満たないが、海岸近くの独立峰状の山ゆえに実際より高く見え、存在感のある山である(1)

 気温は低いが、好天予報なので、この当別丸山を目指した。実は、以前登ったときに、旧ルルドの先に古い道が続いていたので、その先はどこに繋がっているのか気になっていた。たまたま、数日前のも〜さんの日記に、登山道をピストンした帰りに、その旧道跡を沢との出会いまで進んだが、時間不足で戻ってきたことが書かれていた。それでは、も〜さんの更に奧まで進んでみよう・・・あわよくば、その先の尾根から頂上を目指すことができるかもしれない・・・・と思って出掛けたのだった。

函館市内は雪がなかったが、向こうは夜に降ったと思われる5cmほどの積雪があった。トラピスト修道院の前を通り、左へ上がっていく道を進む。いつもは施錠されているゲートが開放されていたので、墓地まで車で入ることができた。

 墓地の駐車場から続く道を進む。10分ほどでルルドに到着(2)。秋に来れば絡んでいるツタの紅葉がきれいなところだ。

 登山道はその奧に続き、途中でヘアピン状に左へ折れている。しかし、その先にも古い道が続いている。その直ぐ先に洞窟状のところがあるが、ここが昔のルルドがあったところである(3)

 ここまでは何度か来たことはあるが、その先に続いている旧道跡が今日の目的である。

 
 その旧道は、灌木や笹に覆われ、倒木も横たわっていて、最近は歩かれていないようだ。しかし、明らかに斜面を削って造った道である(4)。その先を進んでいくと黒い岩盤の上を流れる沢にぶつかる。沢の奧に頂上が覗いている(5)も〜さんはここで戻ったらしい。

 その沢は細くて狭いが、その奧は地図で見ても、函館市内から眺めても南面がカール状に大きく抉られたようになっている深く険しい沢型である(1の写真の正面中央)

 その沢の前後は崩れてはっきりしないが、その沢を挟んだ反対側の斜面にも道の痕跡が続いているので、更にその奧を目指す。

 笹藪が濃くなってくるが、斜面を削って造った旧道の痕跡は左側の尾根を巻くように続いている。やがて、その尾根を横切るようになった地点でその旧道は終わっていた。

 尾根の上や下へ続く踏み跡を探してウロウロしたが、それらしい痕跡は見当たらない。登山道へ戻るのも面倒だ。幸い、その尾根は頂上へ繋がっていているし、薮もさほど濃くないようなので、その尾根を辿って頂上を目指すことにする。

尾根の中央には、踏み跡はないが、細く窪んだような獣道状の痕跡が微かに認められる。笹の丈も低くてさほど苦にしないで歩くことができる。

 少し登っていくと、枝に結ばれている古いピンクテープを発見。登った人がいるらしい(6)。さらに、赤いプラスチックの境界杭も目にする(7)。どうやら昔はこの尾根を上り下りしていたような感じである下の旧道もこの尾根道に続く道だったのだろう?
 
 そんな思いをブログにもアップしたら、子供のころ隣に住んでいたみきちゃんから、早速下記のようなコメントをいただいた。
 「昔、当別に勤務していた時に良く登っていましたが、当時の山道はこの旧道も使っていました。尾根道でしたが、夏場は見通しの悪い道ですが、葉が落ちるとなかなか良い景色が見えたことと、小さな鳥居があったように思います。」


 尾根は結構急で、右側がオーバーハング状に落ちているナイフリッジ状の岩尾根も現れてビックリ・・・ここは、左下から巻くようにして通過。そこに踏み跡状の痕跡もあった(8)。
 その先は急な痩せ尾根が続くが、周りの灌木や笹に掴まりながら高度を稼いでいく。振り返ると常に函館山が見える。左側はずっと崖状の地形が続き、細い岩尾根を挟んで頂上へ向かって迫り上がるような険悪で深い源頭地形である。その向こうに登山道のある尾根が見えている(9)。雪の中に赤と緑のコントラストを呈するツルシキミがあでやかだ(10)


 尾根は上の方でやや方向を変えて、頂上へ繋がっている。それほど苦労することもなく、最後のちょっと濃い笹藪を掻き分けて、1時間半ほどで、6年ぶりの頂上に到着。一等三角点と頂上標識と道内8ヶ所しかない天測点の石柱が設置されている(11)
 函館山は見えるが、木が邪魔ですっきり見えないのが残念。駒ヶ岳はすっきり見えるのだが、上半分は雲で覆われていて、これまた残念。近くの袴腰山ははっきりと見えた・・・。

 20分ほど休憩して、登山道を下る。登ってきた尾根より、こちらの方が笹薮の密度も濃く、丈も長い。雪で覆われていて道がよく判らない。ウサギの足跡に誘導されて道を辿る。上の方は非常に急で、スパイク長靴でも下るのが大変。落ち葉の上に雪が積もっていて、下が凍っていないので、落ち葉もろとも滑り落ちる感じで大変だった。


途中から展望台コースへ入る。展望台は周りの木がなくなって、ベンチも新しいのに取り替えられていた。ここからのトラピスト修道院と津軽海峡は大好きな眺めだ(12)。
ここからだと函館山もすっきりと見える(13)。

 帰りに、トラピスト(14)の下の駐車場にある売店に寄る。目的は、も〜さんの日記に書かれていたハネ物のクッキーである(15)1袋250円也。3枚セットの小袋が8袋入っているが、その3枚の内の1枚か2枚が割れているものだけを規格外として販売している。正規の物は360円である。自分で食べるならお買い得・・・ただし、店頭には並べてなくて、聞いたら段ボールの箱から出してよこした。

 今回は、も〜さんの日記のお陰で、ずっと気になっていた旧道探索から頂上へ到達でき、しかも、昔当別に住んでみきちゃんからのブログへのコメントで、昔はこのルートが登山道として利用されていたことも判明して大収穫だった。




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