トマム山(1239m)<占冠村/南富良野町>
<南尾根ルート> 山スキー  2名 12、3,30
予定にはなかったが、その山容に登高意欲を掻き立てられ、同行者を得ての早朝登山

5:00 占冠道の駅発 
登山
地 点
下山
5:40
5:50
7:20
7:55
トマム駅
林道入口
1000肩
頂上
トマム駅
スキー場最上部
スキー場下
頂 上
9:20
8:40
8:20
8:05
[2:15]
所要時間
[1:15]

11:00 安平町営ぬくもりの湯(入浴)
17:50 帰宅
 このトマム山は、占冠村と南富良野町の境界稜線上に位置する現在の星野リゾートトマムスキー場(旧アルファリゾートトマムスキー場)のある山である(1)<向かいの石山から撮影>。

 ちなみに、この辺り一帯の地名になっているトマムとは、アイヌ語で「湿地」を意味するらしい。

 前夜の内に駆けつけてくれた岳友エバさんの同行を得て、午後から雨予報なので、トマム駅駐車場を早朝6時前に出発した。国道38号線を800mほど歩いている時も、もの凄い強風が吹いている。「下でこのくらいなら上はもっと凄いはず、止めようか?」と弱音を吐いたが、エバさんに「行けるところまで行きましょう」と励まされる。一人なら怖じ気づいたであろうが、一度同じコースを登っているエバさんの同行は心強かった。

国道を10分ほど歩いて、スキーを着けて、南尾根へ続く林道へと入っていく(2)

 この南尾根は前日向かいの石山から眺めても、今は利用されていないが、リフトが設置されてゲレンデがあったところのようだ。その旧ゲレンデ跡を登っていく(3)

 エバさんの話では、このゲレンデはリフトの土台は残っているが、結局はスキー場としては利用されなかったのではないかとのことである。確かに、現在のスキー場とは離れているが・・・?

 雪面は南斜面ゆえに、溶けては凍るを繰り返してのガリガリ状態だ。まったく埋まらないので、淡々と登れるのがうれしい。青空が広がってくるが風は益々強くなってくる。

 まったくラッセルがないので、どんどん登っていく。1時間もしないうちにこのゲレンデの最上部となる1000mの肩が見えてくる(4)

 ここの直登は厳しいので。右側から巻くようにして登っていく。源頭地形を挟んだ先に目指す頂上が見えてくる(5)

 1000m肩に乗ると、その先には広い尾根が頂上まで続いている。強風を受けながらの登りなので、細いところがないので安心する(6↓)

 振り返ると、国道を挟んで昨日登った石山と辿った北東尾根が臨まれる。その奥に林業界の双珠別岳と呼ばれる山も見えている(7↓)
 頂上が近づくと、やや険しさを増し、尾根も狭くなってくる。頂上直下は尾根の北側を巻くようにして登った(8)<エバさん提供>。

 強風と戦いながらも、予想より1時間も早く頂上に着いた。しかし、立っていられないほどの強風が吹き荒れていた。しばらく動くことも出来なかった。置いておいたスキーも飛ばされそうになって慌てて抑えた。

 三脚を立てて二人一緒の写真を撮りたかったが、それどころではない。お互いに急いで記念写真を撮っただけで下山開始(9)

 3日前に登って、このトマム山を見て登高意欲をそそられた社満謝岳は見えたが、2日前に登った大麓山は霞んで見えなかった。

 猛烈な強風の中、頂上から北東側を巻くようにして下って東斜面のスキー場コースの最上部に出た。 コースロープを潜り、コース内に入るとかなり風を避けることができた。そこで、シールを外す。気を付けたはずだったが、シールを貼るシートを片方飛ばしてしまった。

 あとは整地されたゲレンデの中を下りるだけなのだが、エバさんは、まっすぐ駅前に出られる一番西側のコースを下りたかったらしい。しかし、シールを外した後で登り返しがあるのでそこからゲレンデなりに下ることにした。迂回コースのようなごく緩い初心者コースで、滑りを楽しむような中急斜面は全くなかった。一番長いコースを下ったようだ。スキー場はまだ営業時間前でリフトも動いていない。ゲレンデ整備をしていたスキー場関係者が驚いたように眺めていた。一番西側へ下りたつもりだったが、駅までスキーを担いで30分も歩ことになった。

 明日から荒天予報なので、今回の7日連続になった山旅はこれで打ち上げとする。下山後、エバさんの安平町まで走り、町営ぬくもりの湯に入り、一緒に昼食を摂って、帰路に就いた。

エバさんのページへ


「北海道山紀行・目次」へ   HOME

inserted by FC2 system