登山 | 地点 | 下山 |
5:45
6:40
7:20
7:40
8:10 |
登山口(5合目)
7合目(旧道分岐)
徳舜瞥山
〃
ホロホロ山着 |
10:10
9:35
8:55
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8:25 |
[2:25] | 所要時間 | [1:45] |
この尖った徳舜瞥山と丸いホロホロ山この両山は、支笏湖と洞爺湖のほぼ中間に位置し(1)、30分ほどの吊り尾根の縦走路で結ばれている。「トクシュン・ホロホロ」と呼ばれ、セットで登られることの多い山だ。割りと簡単に登れ、登頂感も あり、展望もよく花も多いので非常に人気の高い山である。
ホロホロ山に設置されている一等三角点名が「徳心別」で、徳舜瞥山がホロホロ山の西峰として扱われたときもあったりで、二つの山名が定着するまでいろいろ歴史があったようだ。登山道は大滝側からの日鉄鉱山跡コースからの徳舜瞥岳へと白老側の白老コースからのホロホロ山への2本がある。ホロホロ山は、胆振総合振興局内の最高峰であり、伊達市および白老町の最高峰でもある。
徳舜瞥山の山名の由来は、松浦武四郎の「東西蝦夷山川地理取調図」には「トクシンフンヘツイトコ」(アイヌ語でアメマスのいる川の水源の意)と記されている。明治24年の道庁の20万の1の地図には「トクシシュウシュペ
ツ山」となり、それが徳心別→徳舜瞥へと変化したようだ。なお、魅力的な響きを持つホロホロ山の由来は、アイヌ語で「ポロポロ・ペッ」(甚だ大いなる川の意)に由来するらしい。
徳舜別山の中腹には昭和46年まで日鉄徳舜瞥鉱山があり、褐鉄鉱を産出していた。鉱石は新大滝駅まで空中索道で運ばれ、室蘭製鉄所へ送られていたそうだ。今でも鉱山跡や新大滝駅跡にはその遺構が見られるようだ。
ようやく夏らしい天候に恵まれて、北海道新聞連載の「ほっかいどう山楽紀行」の取材旁々7年ぶりに再訪した。昔の鉱山跡地だった5合目が登山口になっている。20年前に登ったときには、ゴロゴロ石の露出した道を強引に車で上ったが、今は舗装されて快適に走れ、駐車場も用意されている。トイレがあれば最高なのだが・・・。
登山口から端正な徳舜瞥岳が望まれる。朝は自分の車1台だけだったが、下山時には平日にもかかわらず11台もの車で駐車場がびっしりだった。人気の高い山である(2)。
歩き始めは河原の底のような荒れた車道跡を進み、荒れた涸れ沢を横切ると、まもなくして登山道らしくなる。
6合目には、水場があり、ビニール管から冷たい湧水が滔々と流れ出ている(3)。
トドマツとエゾマツ林の中をジグを切って登っていき、尾根に合流すると、7合目。
ここは廃道となった旧道との合流点だが、迷い込まないようにピンクテープが張られている(4)。
急なダケカンバの尾根を登っていく(5)。その後はハイマツ帯となり、この山は短時間の内に植生の垂直分布の変化を楽しむことができるのも魅力の一つである。
ハイマツ帯に入ると展望が開けてくる。印象的なのは眼下の大滝地区市街地を挟んだ先に見える羊蹄山である(6↓)。さらに東側に目を転じると、支笏湖と恵庭岳が見えてくる(7↓)。
あとは、灌木帯を左から巻くように登っていくと徳舜瞥山の頂上である。