[14]富良野岳(1912m) 〜 [15] 上ホロカメットク山 (1920m)
             〜[16]十勝岳(2077m) 〜[17]美瑛岳(2052m)
[十勝岳温泉〜望岳台]93,7,25

思いがけず一日で縦走でき、一面に咲き乱れる花々と荒々しい火山地形に酔いしれる。

24(土)
 11:30 自宅発(八雲)
 18:00 上富良野(買物)
 18:30 白銀荘前(テント泊)
25(日)
  4:30 白銀荘前発(車移動)
  4:50 (駐車場)
時刻地 点 
5:05
5:45
6:50
7:10
8:00
8:30
9:30
9:40
10:40
11:30
13:30
十勝岳温泉登山口
上ホロ分岐
富良野岳
  〃  発
三峰山
上ホロカメットク山
十勝岳
  〃 発
美瑛岳
  〃 発
望岳台
[8:25]総所要時間

   (車に乗せてもらい移動)
 14:10  カミホロ荘(入浴)
 16:00   〃  発
 22:15  帰宅(八雲)
朝日に輝く富良野岳
 当初、2日日程で、1日目は十勝岳温泉から登り、富良野岳と上ホロカメットク山を経由し、一度下山し、望岳台へ移動して、2日目に十勝岳と美瑛岳を登るつもりの計画であったが、思わぬ助けがあって、一日で縦走することができたすばらしい山行である。
 
 前日は、白銀荘の前のキャンプ場にテントを張って次の日に備える。次の朝、3時ごろ目が覚める。夜には星が出ていて、期待を抱かせられたにも拘らず、一面のガス。もちろん山の姿など昨日から 全然見えず。しかし、登山客は3時半ごろ から活動し始める。会話を聞いても迷いは感じられず。迷っているのは自分だけ。 雨具もあることだし、富良野岳だ けでも登り、花でも見てこようかと考え直 し、テントをたたみ、出発。 安政火口をバックに

◎カミホロ荘富良野岳へ
 本来は、十勝岳温泉・凌雲閣の前が登山口なのだ、今年は工事の関係で駐車場になっているカミホ ロ荘前まで来て見てびっくり、ガスで山も見えない上、まだ4時すぎなのにたくさんの登山者が集まってきている。隣に駐車し ていた人に「今一番いいときだから、花を見るだけでも価値がありますよ。」と言わ れ、迷いも吹っ切れ、元気に歩きだす。
 
 登山口の凌雲閣前で記帳し、整備された 安政火口までの道を進む。目の前に上ホロ 下の安政火口が現れ(2)、気が付いたらガスから抜け、上空は晴れ渡り、富良野岳がもはっきり姿を見せている(1)。「ついている。」心踊る、足取りも軽い。安政火口からの涸れ沢を越えた辺りから、いろいろな高山植物の花が道端に姿を見せ始める。写真を撮りながら進む。朝日に輝く富良野岳が眩しい。三峰から尾根伝いに続く上ホロの荒々しい火口壁、その向うに三角錘状の頂上・十勝、その左の遠くにまだ雪渓の白さが目立つ大雪連峰がどっしりと浮かぶ様が堪らない。
富良野岳頂上とお花畑
 三峰分岐を越えた辺りから頂上までの急斜面一帯の美事な花畑、種類の多さもしかり、一面咲き乱れる量の多さに圧倒される。まさに別世界そのもの(3)。夢中になってシャッターを押しているうちに2本めも残り少なくなり、諦めて頂上へ。誰もいない。考えてもいなかった一番乗り!花の美しさや十勝連峰の展望に感動しながら登るうちにかなりの人を追越していたらい。

 高度1200m ぐらいの雲海の上に浮かぶ十勝連峰、大雪の山々、日高山脈、夕張山系・・・の眺めを満喫しながら、朝食をとっているところへ本格的な装備をした女性が軽々と登って来る。無線の交信を聞いていると、どうやら富良野の方らしい。「今日中に美瑛まで縦走して、望岳台に下りる。」のこと。5分も休まないで下りて行く。
この時は、このあと世話になるとは夢にも思わず、5分後にこっちも出発。
咲き乱れる花々  エゾノツガザクライワヒゲエゾルリソウ
とくに目立った花(量的に)
エゾノツガザクラ 、エゾコザクラ、 チングルマ、イワヒゲ 、アオノツガザクラ、コイワカガミウコンウツギ、 エゾノハクサンイチゲ、 イソツツジ、マルバシモツケ、 メアカンキンバイ、 イワブクロ、イワウメ 、ウラジロナナカマド、 キバナシャクナゲ
その他、目に残った花
ホソバイワベンケイ、 シナノキンバイ、 ジムカデ、ハクサンボウフウ、 サンカヨウ、 モミジカラマツ、ヨツバシオガマ、 ヒメシャクナゲ、 イワギキョウ、コケモモ、 クロウズコ 、ウズラバハクサンチドリ、ショウジョウバカマ、 ミヤマアズマギク、エゾミヤマクワガタ、エゾルリソウ、コメバツガザクラ、 タカネクロスゲ、エゾルリムラサキ


富良野岳〜三峰山〜上ホロカメットク山〜十勝岳へ

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