手ぬぐい山(208m) &通称・三角点(点名・文山(437.3m)
単独 17,5,11
富美共同牧場入口付近から眺める「手ぬぐい山」 |
国道238号の旧上湧別町南兵村付近から眺める通称「三角点」」(点名・文山) |
この両山は、湧別町の上湧別地区の北側に位置する低山である(1,2)。この2つの山に興味を持ったのは、毎年参加している「湧別原野クロカン」で懇意になった地元のチューリップおばさんが、コースから見える目立つ山容の山を「三角点」と呼んでいたことがきっかけである。
普通は、地図上に記載されていない山は、三角点がある場合はその名で呼ばれることが多い。だから、「三角点」と呼ばれているのが不思議で、調べてみたら、一等三角点の山で点名が「文山」だった。「文」はこの地区の地名が富美に起因すると思われる。
その山を調べているときに、その近くに地形図に記載されている「手ぬぐい山」をみつけた。これは、面白珍名山では、我が道南の貧乏山と双璧となる山名である。
当然、その由来が知りたくなる。チューリップおばさんに調べてもらったら、「昔、木を切り出して、川を塞き止めてそこへ貯めて、堰を切って流し出すときに下の方へ手ぬぐいを振って知らせたことが由来」とのことだった。
ということで、さらに検索してみたら、両山にはHYML仲間の「北のかもしか」さんが、手ぬぐい山には、懇意にしてある「地図かガイドの山歩き」のsaijyoさんが登っていた。ちなみに、北のかもしかさんは、地元の通称「三角点」を通称「富美山」としている。
どちらも登山道などないヤブ山ではあるが、今回の上湧別のチューリップ公園の花の時期に合わせての挑戦となった。午後から雨予報なので、早朝トライとなった。
○まずは、手ぬぐい山へ
5:30 富美共同牧場入口
登山 | 地 点 | 下山 |
5:50
6:00 |
取り付き地点
頂 上 |
6:15
6:05 |
[1:20] | 所要時間 | [0:45] |
通称「三角点」へ
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この山は富美共同牧場の中にある山である。その標識を参考に進む(3)。 この時期なら、まだ放牧が始まっていないので、「あわよくばゲートが開いていて、山頂のすぐ下までつづく車道を車で入れるかもしれない」と思った。案の定、頂上直下を巻くように続く道を、その下まで入ることができた。鉄条網を潜って牧場の中から頂上を見上げる(4)。
牧場から藪の中へ入り、スタートからわずか10分で頂上到着(5)。北側には、端正な無名峰が見えた。これこそ山名があっても良いような目立つ山である(6)。
肉眼では気付かなかったが、帰宅後地形図で確認したら、フミ川の谷の東側に国道238号沿いの南兵村地区が見えることが分かった。山名の手ぬぐいは、フミ川を利用して材木を流すときに手ぬぐいを振って知らせたということか・・・?それにしては直線距離で9kmも離れているのに、その合図が見えたのだろうか?
○次に、地元で「三角点」と呼んでいる一等三角点の山(点名・文山)へ
登山 | 地 点 | 下山 |
7:35
8:10
8:20 |
農道終点
尾根へ
頂 上 |
8:50
8:35
8:25 |
[0:45] | 所要時間 | [0:35] |
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この取り付き地点は
、「北のかもしか」さんのトラックログをそのままトレースさせていただいた。
農道の終点の先は牧草地だった。その左奥に目指す頂上が見える(7)。牧草地の中を山を目指して進んで行くと、その先に酪農家の廃屋があった(8)。
その裏は、トドマツ林となっていて、笹薮で覆われているが、それほど濃いヤブではないので、気にしないで歩ける(9)。なるべく沢地形の中を進むようにして、高度を上げて行くと、昔の作業道のような所に出た。そこから尾根に上がる。尾根上はヤブもほとんどなく、微かな踏み跡まである。一等三角点マニアの人たちにも登られているからだろう(10)。
2つほどの小ピークを越えると、目指す頂上が見えてくる(11)。笹薮の中に三角点標識と一等三角点があった(12)。意外とあっけない登頂だった。
この山は、国道238号からも良く見えるだけに、こちらからも、その国道沿いの集落が良く見える(13)。
下山後、チューリップの湯で汗を流し、着替えて、チューリップおばさんの講演を聞きに遠軽高校へ。その後、上湧別へ戻り、チューリップ公園でチューリップの鑑賞をした。