天狗岳(373m)〜425峰〜523.3峰(点名・湯の先)<北斗市>
  
大野ダム入口コース  単独 アルミかんじき 17,3,15
諸説ある天狗岳の位置に興味を覚えて、4つのピークを周回してきた

6:40 自宅発
登下山
地 点
 7:45
 8:15
 8:55
 9:10
10:05
10:40
大野ダム入口
天狗岳
425峰
小ピーク
523.3峰
大野ダム入口
[2:55]
所要時間

11:10 せせらぎ温泉(入浴)
12:10 帰宅


北斗市の天狗岳は、国土地理院地図では、国道227号から大野ダムへの入口の西側に聳える頂上に尖った岩を配する373峰が天狗岳である(大野ダムの堰堤から眺める天狗岳(右手前)と三角山(左後ろ)(1)

 今回、この天狗岳とその周りの4つのピークを周回したのは、もちろん未踏だったこともあるが、「山歩人・吉克の山楽日記」の「本当の天狗岳はどこ?」に興味を引かれたからだ。

◎吉克さんの疑問

@ 最近スマホの地図アプリを利用する登山者が多くなり、その地図やヤマレコの地図(GOOGLE?/YAHOO/ZENRIN)では、その西隣の425ピークに天狗岳と記載されている。

今回の自分が歩いたGPSトラックログ(国土地理院の地形図)

スマホ地図の天狗岳は425峰になっている
(吉克さんのブログから借用)


A旧大野町教育委員会の史跡案内板の天狗岳は(標高530m)となっている。この付近で、これに近い標高は、ダムを挟んで国土地理院地図上の天狗岳を対峙する523.3m峰(三等三角点名・湯の先)ではないか?
B「箱館戦争大野町の戦跡案内図」によると、「胸墻(きょうしょう)跡(塹壕?)3があった天狗山(380m)」と書かれていて、これは、国土地理院地図の天狗岳(373m)と同じ場所である。

(吉克さんのブログから借用)

(吉克さんのブログから借用)


○まずは、国土地理院地図の天狗岳へ

大野ダムへの入口のゲート前に車を止め、アルミかんじきを履いて、そこから直接、左側の天狗岳の急な南東尾根に取り付いた(5) 新雪が深いところで30〜40cmもあり、驚いた。
上に登るにつれて、急になり細くなる。数日前のものと思われるスノーシューのトレースが残っていた(6)。そのトレースは同じコースを往復していた。
やがて、目の前に左側に岩崖が見えてくる。この先が頂上かと思ったが、もっとその先だった(7)非常に急な上に、狭くて怖かったが、アルミかんじきの強みを発揮し、蹴り込んで木や笹に掴まって直登した。


国道の北側から眺めると細く尖った岩が見えるその上の頂上に到着。ここには、2/3に登ったJYUNさんテープが結ばれていた。 両側は急な崖状で、高所恐怖症には尻がむずむずして落ち着かない(8)周りの展望を眺めて早々に退散。

○スマホ地図で天狗岳と記載されている425峰へ

 次に目指す425峰へ繋がる頂上からの北尾根は、緩やかだった。下って行くと、425m峰のすぐ北側を通る林道へ出た(9)


 やはり数日前のものと思われるトレースの続く林道を進み、北のコルから425m峰の北尾根に取り付いた。ここにもトレースが残っていた(10)。頂上には、「天狗岳T峰」と書かれたピンクテープが結ばれていた。その東側に先ほど登った天狗岳が見えた(11)(あとで、分かったことだが、2/5にここに登ったJYUNさんが付けたらしい)
 確かに、こちらの方が標高は高いが、ここを頂上とするスマホ地図は単純な間違いだと思われる。 天狗岳という山名は、道内各地にあるが、ほとんどは岩場を持った山ばかりである。この425峰には岩場はない。そういう意味からも国土地理院地図の天狗岳が「天狗岳本峰」であり、ここを「天狗岳T峰」とするにはちょっと無理があると思われる。


 樹間から先ほど登って来た天狗岳が見える(13)登りと同じ北尾根を下って林道へ下りた。

○林道を挟んだ北側の小ピークへ

 2/5のJYUNさんの記録を参考に、林道を挟んだ先の小ピーク(等高線からするとここも425mくらい?)を目指して、登ってみた(14)


 このピークからは、眼下に大野ダムの堰堤とその先に、この後登る523.3峰が見えた(15)。 JYUNさんの記録を見ると、この堰堤を渡って523.3峰に登っているので、その根元に下りれそうな東尾根を下った。
 ところが、道路の急な法面の上に出た。少し右から巻いて、尻滑りで道路の上へ下り立った。堰堤の上にも、下の道路から続く数日前のものと思われるスノーシューのトレースがあった。
 堰堤の上から、凍った湖面のずっと奥に、大野ダム源流の中二股沢川奥の踏破済みの818.2me峰(点名・中二股岳)が見えた(16)

○ダムの堰堤を渡り、523.3峰へ

ダム堰堤を渡って、堰堤の先の林道を少し奥へ進んで、回り込んでから西尾根に取り付いた方が斜度的に楽なのだが、正面の支尾根に取り付いた。なお、この山に登ったと思われるトレースは、林道先を回り込んでから西尾根に取りついたものと思われる。


後ろにダムを見下ろしながら登り、西尾根に合流したら、案の定トレースが再び現れた(17)。頂上手前から東側に二股岳が見えた(18)


 頂上へ着いたら、「無名峰523峰」と書かれたJYUNさんテープが木の幹に巻かれていた(19)じゅんさんは、2/5に、天狗岳と記載されているヤマレコ地図の425峰に登り直したときに、吉克さんと会って、話を聞き、この山にも興味を抱いて登ったらしい。このピークが、大野町教育委員会の説明版の天狗岳(530m)の可能性はある。
国道を挟んだ南側に毛無山が見えた(20)。


東側には、木地挽山と国道とその先に平野部が見える(21)。あとは、下のダムの管理道路に出る西尾根を下った(22)


 途中から、この前に登った天狗岳、425峰、小ピークが見えた(23)ずいぶん歩いたと思ったが、結果的には3時間弱で、まだ10:40だった。
 下山後、国道を少し奥に走り、西側から頂上にウルトラマンの頭のような岩を乗せた頂上を眺めて帰路に就いた(24)
 

◎帰宅後の、この付近の箱館戦争時の歴史の権威であるも〜さんとの天狗岳談義

 帰宅後、これらのことを二股口台場山を中心とした箱館戦争古戦場の権威でもあるも〜さんに電話をしたら、すぐに我が家に来てくれて、いろいろ話をいただいた。
 彼も、スマホのアプリ地図を利用して山を歩いているが、それを見てもらったら、425峰が天狗岳となっていて、ビックリしていた。しかし、これは単純な間違いだろうとのこと。
 箱館戦争時の天狗岳は、激戦地の一つで、その古地図を見ると、塹壕が3ヶ所あり、3人の官軍の戦死者の名前も記載されている。その古地図の天狗岳は位置からすると523.3峰の可能性が強い。しかし、彼はその西斜面で塹壕を探しているが見つけられないとのこと。ちなみに、彼は台場山の14ヶ所の塹壕はすべて見つけて、自分も案内してもらったが、最近では、全国からやって来る土方歳三ファンを案内している。
 当時の天狗岳については、諸説がありはっきりしていないらしい。たまたま、その後、国土地理院が頂上に岩場のある373峰を天狗岳として地図に記載したのではないかとのこと。


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