手稲山西峰(991m)〜手稲山(1023.7m)C
登山 | 地 点 |
6:50
8:25
8:50
9:45
10:20 |
スキー場駐車場
コル上岩峰
手稲山西峰
手稲山
スキー場駐車場 |
[3:30] | 所要時間 |
ていね温泉ほのかへ
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手稲山に登るたびに、
西側へ延びる稜線の先に聳える北側と東側に岩壁を巡らせた手稲山西峰が気になっていた(1)(今回撮影)。
手稲山山頂からは垂直に切れ落ちた岩壁になっていて、直接稜線へ下りることは不可能だ。もちろん登山道はない。積雪期に下から登るしかない山である。
たまたま
、「北海道山岳ニュース」の管理人である吉克さんが、GW中に、手稲山スキー場の駐車場から、雪面を繋いで、斜めにトラバースしながら、手稲山と西峰とのコルを目指して登頂し、ピストンしている記録を
ブログ「吉克の山歩日記」にアップしていた。
彼に聞いたら、頂上直下までほとんどヤブ漕ぎなしで登れたと言う。それから1週間以上経っているので、ヤブ漕ぎは覚悟でトライしてみた。幸い、まだ、第3駐車場から雪面は続いていた。
手稲スキー場駐車場へ登って行く途中から、て稲山とその右手奥に目指す手稲山西峰が見える(2)。第3駐車場に車を置いて右側の雪面から、かんじきを背負い、プラブーツのツボ足でスタート(3)。
どこかで右の尾根を越えなければならないのだが、藪が出ているので、ついつい谷地形の中を登って行く(4)。この上の右側から尾根方向に繋がる沢地形を登って、尾根に出た。尾根を少し登って行くと、それほど古くはない鋸目がある。だれかこの尾根の上を夏にでも登ったのであろうか?(5)
その尾根を乗り越して、次のV字の谷と呼ばれている急斜面をトラバースして、振り返ると、石狩湾と手稲地区の市街地が広がる(6)。
その先のもうひとつのヤブ尾根に乗り、さらに斜面に下りる。この斜面は、あとで分かったことだが、札幌オリンピックの男子大回転の斜面らしい。その先にコル付近の岩峰が見える(7)。
さらに、ヤブ尾根を越えて、その先の斜面をトラバースして、その岩峰の上に立った。
この岩峰から西峰までは、稜線を進むしかない。覚悟していた通り、雪解けが進みヤブ尾根となっている(8)。ここまできてリタイアするわけにはいかない。岩峰に邪魔になるストックをデポして、笹薮に突入。しかし、途中、雪面を歩ける所もあり、それほど辛い薮漕ぎではなかった。
約25分の薮漕ぎで念願の西峰に到着。上は平になっていて、まだ雪で覆われていた(9)。頂上は、すぐそのの藪の中だが、古いピンクテープが1本結ばれているだけだった(10)。頂上標識くらいはあるかと思ったが、それほど多くの登山者が着ていないということだろう。
東側の端から手稲山山頂部を眺めて下山開始(11)。岩峰まで戻って、手稲山山頂部の左下を見ると、向こうから続いている道のようなものが見える(12)。もしそれが道なら、手稲山へ寄ることも可能だし、怖い下りの急斜面のトラバースをしなくても済む。そちらの方へ登ってくと、案の定、そこから先は道になっていた。あとで分かったことだが、そこは札幌オリンピック男子大回転のリフトの終点のようだった。
男子大回転斜面もスキーやスノーボードで滑られているようで、古いスキーのトレースも残っていた。それを登って行くと、アンテナ群の林立する手稲山頂上へ出た。
手稲神社の前までくると、先行者が1人休んでいた(13)。すぐに、先ほどまで自分のいた西峰を眺めて、感激する(トップの写真)。 下山は、まだコブの残る女子大回転コースを下った(14)。
下の方で、左側の沢の中にエゾノリュウキンカの群生があったので、それをカメラに収める。その後、少し車道を歩いて、スタート地手の駐車場へ戻ることができた。
今日の、自分の西峰から手稲山へ戻るルートを利用すれば、スキーシーズンにリフトを利用して、割と簡単に行けそうな気がするが、果たしてどうか?
下山後は、ていね温泉ほのかで、のんびり過ごした。