○頂上からの展望を堪能し、平和の滝コースを下山


 頂上は平日にも関わらず、大いに賑わっていた。さすがに大都会の山だ(1)到着してすぐに、下山態勢の男性を話をした。縦走の計画を話したら、「車で送ってあげますよ。一緒に下りませんか」と言ってくれた。しかし、昼食も食べたいし、展望ものんびり楽しみたいので、丁寧にお断りした。うれしかったので、道新連載の「ほっかいどう山楽紀行」のことを話したら、「いつも楽しみに読ませてもらっています。参考にして登った山もいくつかあります」と感激の握手をして下山して行った。

 台風一過にしては、やや遠望がくっきりしないが、十分な展望が広がっていた。西側には、谷を挟んで手前に迷沢山と奥手稲山、その奥に定山渓天狗岳、その左後ろの無意根山、右後ろには山頂部を雪化粧した羊蹄山、さらには、その右側に余市岳などの山々が広がっていた(2)


 北側には、小樽方面から石狩湾沿いの街並み広がる(3,4)それらの展望を楽しみながら昼食を摂り、40分ほど休憩して下山を開始した。


 舗装道路を少し戻って、平和の滝コースへ入る。ここからの道も自然歩道のルートだった(5)。下って行くと左手に頂上からは見えなかった札幌市中央部の街並みが広がる(6)


 ケルンの建つ地点から下って(7)平坦なダケカンバ林を抜けると、急な岩塊の積み重なった下りとなる。次々と登ってくる登山者とすれ違いながら慎重に下る。
 やがて、紅葉がまだ終わっていないことを祈っていた手稲山西峰を望むことができる岩礫斜面に到着。ここでも自撮を楽しむ(8)過去2回ここを通っているが、いずれも6月だったので、新鮮な眺めだった。


 布敷の滝も紅葉に彩られていた(9)。さらに下って、発寒川沿いの道もみごとな黄葉に染まっていた(10)

 13:50、平和の滝登山口に到着。ここからバス停までは、さらに1.5km歩かなくてはならない。その前に、平和の滝を見たくて駐車場へ下りた。滝の入口を探していると、「もう下りて来られたのですか?」と声を掛ける男性がいる。良く見たら、頂上で「送って上げますよ」と言ってくださった男性だった。

 お宅が手稲に近い発寒で、方向的に同じとのことなので、お言葉に甘えて送ってもらうことにして、平和の滝へ。手前に紅葉のカエデを配した平和の滝をカメラに収めることができた(11)

 「山は道連れですから・・・」という男性は、「ほかいどう山楽紀行」の最初に掲載されていたプロフィールの前職まで知っておられたのには恐縮した。自分より2歳若い方だったが、今年で退職とのこと。これからの楽しみに山を始めてまだ数年らしい。Saさんという方だった。

 バスの乗り継ぎのほかに両方の登山口とバス停間の合計3kmほどの歩きも加えて、移動に2時間ほどを覚悟していたが、わずか30分も掛からないで、スタート地点へ戻ることができた。感謝・感謝である。

 期待通りの好天と予想を超える美しい紅葉、長かったが歩き応えのある快適な自然歩道を利用した縦走登山、さらには、下山後に車で送ってもらって、大感激・大満足の山行となった。

 小金湯温泉へ移動し、のんびり過ごし、明日の神威岳に備えて、豊滝除雪センターの駐車場で車中泊となった。


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