太忠岳(1497m) 
<ヤクスギランドコース>  2名  15,05,10
濃いガス中の幽玄感溢れるヤクスギランドから展望のない巨岩の頂上へ

8:06 Aコープ前からバス乗車
8:35 安房合同庁舎前下車
9:05 ヤクスギランド入口
登山
地点
下山
 9:15
 9:55
10:15
11:35
登山口
蛇紋杉分岐
天文の森
頂 上
14:45
13:50
13:30
12:25
[2:20]所要時間[2:20]
15:15 紀元杉
16:00 民宿やくすぎ荘着
太忠岳は、ヤクスギランドの北に位置し、山頂には天柱石という80mの巨岩が立っている。登山口は標高1000mのヤクスギランド入口にある。その奥の 石塚山は、天気がよいと、宮之浦岳も含めた360度の大パノラマが魅力の山だという。

 朝方には雨が上がった。屋久島に移住して8年目になるコンブさんと一緒に太忠岳(1497m)〜石塚山(1589m)へ登る予定だった。ところが、濃いガス中の登山で展望がなかったので、太忠岳のみで下山した。

 コンブさんは、10年ほど前まで帯広に住んでいた山女である。そのころから続いているブログ「コンブの日記」のお気に入りのトップに拙サイトを紹介してくれている。結婚して屋久島へ移住する前に二人で北海道旅行に来て、拙宅に泊まって頂いたことはあるが、山への同行は初めてである。 
  
 宿の近くから8:06のバスに乗り、8:35に安房合同庁舎前で下車。コンブさんの車で登山口を目指した。山は低い雲で覆われて姿は見えなかった。長いヤクスギランドまでの道を走る。

 9:15、コンブさんに案内される形で登山口をスタート。途中まではヤクスギランドの整備された150分コースの遊歩道を進む。途中「ひげ長老」や倒木の「蛇紋杉」などがある。その蛇紋杉の地点が、150分コースと登山道の分岐である。その後も名前はないが名前の付いたものにひけをとらない屋久杉や他の巨木が林立するガス中の鬱蒼とした原生林の中を進む。コケやジダ類もみごとだ。

 1200mを超えてもアップダウンの激しい道で高度を稼げないもどかしさを感じる。 石塚山との分岐まで登ると、鬱蒼とした林を抜け、巨岩の間を縫う道となる。

 天柱石の根元に着いたときは、その天柱石もガスで見えなかった。ロープを頼りに天柱石の基部にあるテラス状の上に登る。実質的な頂上である(右画像)。周りは垂直に切れた絶壁の上で、高所恐怖症には落ち着かないところである。怖々へっぴり腰で歩く姿をコンブさんに笑われた。晴れていれば素晴らしい展望が広がるらしいが何も見えないし、落ち着かないので、下へ下りて昼食タイムとなった。

 裏側に回ったら岩の下に祠があった。ほとんどの山に今でも続いている岳参りの祠があるという。その下で昼食タイム。おにぎりやサツマイモやガスで沸かしたみそ汁までご馳走になった。石塚山は止めたのでゆっくり過ごした。

 下山を開始してすぐに、天柱石の全貌が見えるという岩の上で、ほかのグループと一緒に少し待機してみたが、見えそうもないので、下山を続けた。蛇紋杉からは、下りのヤクスギランドの150分コースへ進んだ。ここにも、「天柱杉」「母子杉」「三根杉」「仏陀杉」などがある。

 下山後、車で「紀元杉」まで走ってもらった。結局頂上直下までのガス中の林は屋久島らしい趣きがあって良かったが、山頂部は展望がまったくなく、天柱石もはっきりみえなくて残念だった。素晴らしいという石塚山からの展望も含めてまた訪れたい思いの残った山だった。

帰りは、宮之浦で買い物をするとのことで、民宿まで送っていただいた。


ヤクスギランド入口

木肌にびっしりと生えるヒロハヒノキコケ

屋久杉の切り株にまとわりつくヤマクルマ

幹に生えたほかの木の枝が髭に見えることからついた「ひげ長老」

倒木ながら名前のある「蛇紋杉」

鬱蒼とした林の中の説明板のある切り株

説明板に描かれた屋久杉の切り出しと平木にしての運び出しのイラスト

天文の森で先行グループに追いつく

元気に伸びる細い屋久杉

木の根を登り切ると、天柱石の根元に到着

うっすらと見える天柱石の基部

咲き始めていたヤクシマシャクナゲ

日本庭園風の天柱石基部

ロープで登る天柱石基部上の広いテラス(実質的な頂上)

岩の下に祀られた祠

昼食場所にしたところ

倒木か切り倒されたのか・・・屋久杉の中を覗くコンブさんの

サクラツツジ

天柱杉の前で

元気良く伸びる母子杉

登山口に居着いて人慣れしたヤクシカ

道路から眺める紀元杉

紀元杉の根元に回ると太さが分かる

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