10:00 千歳空港発
登山 | 地点 | 下山 |
11:00
11:50
12:00 |
7合目登山口
東山分岐
頂上(東山) |
13:15
12:35
12:25 |
[1:00] | 所要時間 | [0:50] |
13:40〜14:30 苔の洞門展望台
15:40〜16:00 京極ふきだし公園
16:20 倶知安温泉ホテルようてい(泊) |
1909(明治42)年の噴火でできた巨大な溶岩ドームを持つ三重式火山として世界的に有名な山である。また、日本二百名山の山でもある。これまでに3回登っているが、最初の1993年は、今回と同じ7合目の樽前ヒュッテから登り、火口原の中を歩いてドームの根元まで行って噴気孔を覗くこともできた。しかし、現在は外輪山から中へ入ることは規制されていて、外輪山の最高点の東山ピークが頂上となっている。さらに2000年に登ったシシャモナイ(苔の洞門)コースも現在は閉鎖されている。
今回は、
昨年4月のエベレスト街道トレッキング参加者の同窓会登山会のために、千歳空港に着いた女性3人を案内しての再訪である。しかし、下からすっぽりガスに覆われて全く姿も見えない。それでも、駐車場には車が15台ほどあった。樽前ヒュッテの管理人の「上へ行ったら晴れているかも知れませんよ」という言葉に期待を込めてスタートする。
初めて登るという江別のご夫婦に同行依頼を受け、
登山口で記帳して6人でスタート(1)。少しの間の潅木帯を抜けると砂礫の高山帯となる。
急なところは土留めの階段が続くが(2)、高度を上げるにつれて、徐々に斜度はゆるくなる
。両側には、マルバシモツケと
この山の名前が付いたタルマエソウ(イワブクロ)(3)とシラタマノキ(4)がピークである。シラタマノキは実の方が印象的で花は記憶になく、下山後管理人に聞いて判明。エゾイソツツジとウコンウツギはすでにピークを過ぎていた。
本来であれば、下には広大な勇払原野が広がり、さには太平洋、振り返ると支笏湖が見えるはずであるが、今回はまったくガスに覆われたまま。初めて登る人には気の毒な状況である。こちらの説明に「見えたつもり!」との反応。おまけにときどき濃いガスによる霧雨まで吹き付ける。道端の種類の少ない花だけを眺めながらの登りである。
しかし、天は見放さなかった・・・・。外輪山が近くなると上空にきれいな青空が広がってくる。西山との分岐に乗ると、溶岩ドームと火口原が迎えてくれる(5)。あとは、現在の頂上とされている東山への登りだけである(6)。その先に支笏湖が広がってくれていることを期待しながら登るが、そこまでは叶わなかった。
頂上標識と外輪山をバックに記念写真を撮る(7)。すっきりと晴れているのであれば、外輪山を一周することも考えたが、頂上で昼食を摂っている内に、再び周りはガスに覆われてしまった。「まあ、溶岩ドームと外輪山が見えただけでもよしとしなくてわね。」と言う言葉に救われる・・・何ごともプラス思考が大事!。再び、何も見えない中を下山。正味歩きが2時間弱の明日の羊蹄山に備えてのちょうど良い足慣らしだった。