樽前山(1041m)C  樽前ヒュッテコース  4名  07,7,09
 93,9,19の7合目ヒュッテコースからの「樽前山〜風不死岳」
00,9,23のシシャモナイ(苔の洞門)コースから外輪山まで
06,7,02の7合目ヒュッテからの「西山〜932峰一周」

    本州からの仲間と一緒に下からのガス中登山であったが、外輪山に上がったら上空が晴れて溶岩ドームと火口原が・・・。
  
10:00 千歳空港発
登山地点下山
11:00
11:50
12:00
7合目登山口
東山分岐
頂上(東山)
13:15
12:35
12:25
[1:00]所要時間[0:50]
13:40〜14:30 苔の洞門展望台
15:40〜16:00 京極ふきだし公園
16:20 倶知安温泉ホテルようてい(泊)

  1909(明治42)年の噴火でできた巨大な溶岩ドームを持つ三重式火山として世界的に有名な山である。また、日本二百名山の山でもある。これまでに3回登っているが、最初の1993年は、今回と同じ7合目の樽前ヒュッテから登り、火口原の中を歩いてドームの根元まで行って噴気孔を覗くこともできた。しかし、現在は外輪山から中へ入ることは規制されていて、外輪山の最高点の東山ピークが頂上となっている。さらに2000年に登ったシシャモナイ(苔の洞門)コースも現在は閉鎖されている。

  今回は、昨年4月のエベレスト街道トレッキング参加者の同窓会登山会のために、千歳空港に着いた女性3人を案内しての再訪である。しかし、下からすっぽりガスに覆われて全く姿も見えない。それでも、駐車場には車が15台ほどあった。樽前ヒュッテの管理人の「上へ行ったら晴れているかも知れませんよ」という言葉に期待を込めてスタートする。

  初めて登るという江別のご夫婦に同行依頼を受け、登山口で記帳して6人でスタート(1)少しの間の潅木帯を抜けると砂礫の高山帯となる。急なところは土留めの階段が続くが(2)高度を上げるにつれて、徐々に斜度はゆるくなる両側には、マルバシモツケとこの山の名前が付いたタルマエソウ(イワブクロ)(3)とシラタマノキ(4)がピークである。シラタマノキは実の方が印象的で花は記憶になく、下山後管理人に聞いて判明。エゾイソツツジとウコンウツギはすでにピークを過ぎていた。







 

 本来であれば、下には広大な勇払原野が広がり、さには太平洋、振り返ると支笏湖が見えるはずであるが、今回はまったくガスに覆われたまま。初めて登る人には気の毒な状況である。こちらの説明に「見えたつもり!」との反応。おまけにときどき濃いガスによる霧雨まで吹き付ける。道端の種類の少ない花だけを眺めながらの登りである。

  しかし、天は見放さなかった・・・・。外輪山が近くなると上空にきれいな青空が広がってくる。西山との分岐に乗ると、溶岩ドームと火口原が迎えてくれる(5)。あとは、現在の頂上とされている東山への登りだけである(6)その先に支笏湖が広がってくれていることを期待しながら登るが、そこまでは叶わなかった。
 
  頂上標識と外輪山をバックに記念写真を撮る(7)すっきりと晴れているのであれば、外輪山を一周することも考えたが、頂上で昼食を摂っている内に、再び周りはガスに覆われてしまった。「まあ、溶岩ドームと外輪山が見えただけでもよしとしなくてわね。」と言う言葉に救われる・・・何ごともプラス思考が大事!。再び、何も見えない中を下山。正味歩きが2時間弱の明日の羊蹄山に備えてのちょうど良い足慣らしだった。

山の全容と展望は、天候に恵まれた昨年同時期の「西山〜932峰一周」の記録をどうぞ!


 下山後、今は入口の展望台までしか入れない苔の洞門(8)京極町のふきだし公園(9)に寄って、宿泊先の倶知安温泉・ホテルようていへ向かう。すでに、小樽にフェリーで上陸した徳島組の4人は到着していた。1年2ヶ月ぶりの懐かしい顔合わせの夕食後、部屋で山談義が続いた(10)

翌日の羊蹄山へ


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