[25]樽前山(1023.8m) 〜 [26]風不死岳 (1102.5m) [樽前山7合目ヒュッテコース] 
93,9,19天候 晴れときどき曇
裾野の紅葉と活火山の迫力、勇払原野の雄大な眺め、岩場の急な道が印象的。

5:00 自宅発(八雲)
登山地点下山
 7:30
 8:15
 8:45
 9:15
10:05
樽前登山口
樽前山噴気孔
東山ピーク下
風不死登山口
風不死岳頂上
11:40


11:05
10:30
[2:35]所要時間[1:10]

13:00 蟠渓ふれあいセンター(入浴)
15:15 帰宅
噴気孔
 春に何度か計画して天候に恵まれず、断念させられていた山である。美笛峠を越え、支笏湖を左に見ながら、登山口入り口から登山口を目指す。

 登山口にはすでに30台程の車がある。樽前の上空だけ雲がかかって風も強い。 階段状に整備された軽石道を進む。お花畑(す でに終わっている)は7〜8月に来たらすばらしいだろうと思う。それにしても勇払原野の広さと 雄大さには感心する。そうこうしているうちに汗 もかかないうちに外輪山に到着、火口原の中をド ームの根元にある噴気孔を目指して歩く。 そこまでいくとまた二重目の外輪山があり、三 重式火山だということが実感できる。 溶岩ドームの荒々しさ、深い穴からゴウゴウと蒸 気を吹き上げる硫黄の張り付いた噴気孔のすざま しさは、まさに噴火して間もない活火山を実感させる。(溶岩ドームの上の頂上は登山禁止)(1)
樽前山から風不死岳に向う外輪山の道
  そこから風不死を目指すべく、まず外輪山の東山ピーク(現在はここを登頂可能な頂上としている)へ向かう。そこから軽石と火山礫の痩せ尾根の上を風不死の方へ向けて下りる(2)、。下に見えるの樽前の裾野の道を風不死を目指す人々が結構歩いている。
風不死岳からの樽前山伸びてゆく道(浅地氏画)
 風不死とのコル付近からは荒々しい火山地形が一転してダケカンバを中心とした灌木地帯に変わる。そこに風不死岳登山口がある。 登り始めてびっくり、「夏山ガイド」の記述での予想をはるかに越える岩場の険しい急な道である。いたるところにザイルや鎖、梯子がかけられ、その上狭いと来ている。必死に高所恐怖症と戦いながら何とか登り切る。帰りの下りが思いやられる。辛さよりも恐怖心の方が強い山はここが初めである。初めは、頂上ピークだと思っていたところまで来ると、そこはにせピークで、さらに先に頂上が見える。

 頂上は、そこまでの急峻な地形とは違い、ゆったりしたところである。眺めは、荒々しい樽前の全貌(4)、雄大な勇払原野、苫小牧、太平洋、紺碧の支笏湖から聳える恵庭岳、その向こうに羊蹄、札幌近郊の山々・・・飽きない眺めである。それらの展望を楽しみながら朝食をとり、25分程休憩。

 下りは、登りに怖いと思った岩場はなぜかそれ程の恐怖心もなく、かなりの人々が次々に登ってくる中を急斜面を駆け降りるように下山する。登りのときに追い越したグループがまだ途中を登っており、「もう下りてきたのですか。」とびっくりされる。 裾野のお花畑の小さな紅葉を楽しみながら駐車場まで下る。駐車場に着いて車の数にびっくり。ほとんどは樽前への登山者だと思われるが、駐車場から延々と5kmも路上駐車が続いている。都会の近くの簡単に登れる山はすごい人である。

 帰りは、3回目の訪問になる蟠渓ふれあいセンターのきれいな温泉で汗を流し、帰路に着く。


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