通称・タケノコ山(1039m)<南富良野市>
<北東尾根ルート> 山スキー  8名 15,1、12
12、3,27の「社満射岳」へ

まだ笹が頭を出した北東オープン斜面で深雪滑降を楽しむ

 8:30 白銀荘発 
登山
地 点
下山
10:20
11:05
13:00
除雪終点
580(登りトレース合流)
タケノコ山
13:50
13:35
13:10
[1:40]
所要時間
[0:40]
14:15 レストランなんぷう亭(昼食) (解散)
18:00 長沼温泉(入浴)
19:00 えにわ道の駅(車中泊)

自分も執筆者の一人の『北海道雪山ガイド』にも掲載されているこの山は、かなやま湖の南岸に連なる山の最高峰・一等三角点の社満射岳と吊尾根で繋がっている東隣の1039峰の通称である。

 下から見てもはっきりと分かる、中央部の2本のオープン斜面が恰好の深雪滑降が楽しめる人気スポットである(1)

 今回の再訪は、『雪山ガイド』改訂版のこの山の担当者であるしんりさんにお付き合いの7名が参加。三段山オフミに来て、三段山に登らなかったのは初めてである。白銀荘から1時間40分ほど走って移動。

  南富良野町の中心地である幾寅市街地から内藤の沢川沿いの道を進む。前回は林道の奥の方まで除雪されていたが、今回は、最終人家のところが除雪終点だった。

 すでに、先行者のものと思われる車が4台ほどあり、トレースも続いている。




 

林道のトレースを辿る(2)。周りはトドマツの原生林となり、標高点603付近から斜度が非常にきつくなってくる。トレースに助けられながら、c700付近から右側へ方向を変えて巻くようにして、北東尾根の中央へ乗る。斜度が急になる。辛い急登を終えて、900mを越えると、ようやく斜度が緩んでくる。しかし、笹が頭を出している(3)


 後ろを振り向くと、きれいな樹氷の向こうに微かに南富良野の幾寅市街地がガスの下に見える(4)。 やがて、周りの木々が樹氷で覆われた、手前のピークに到着(5)滑り降りるオープン斜面はこの両側から続いているので、無理して頂上まで行くことはない。先行者のトレースもその先に無いところを見ると、ここから滑りだしているようだ。
 

 しかし、頂上はすぐ近くなので、登頂することにした。ラッセルを買って、先に着いて、みんなを迎える(6)。頂上での記念写真を撮る(7)展望はまったくなし。前回さらに登り返して進んだ社満射岳も見えず。前回は、南側のアンテナの立つ落合岳からトマム山へと連なる山並みや十勝連峰、東側には狩勝付近の山々や北日高の山も見えただけに残念だ。


○笹が出ているオープン斜面の深雪滑降を楽しむ


 こちらが滑り始めたときには、後続のグループが手前の1020ピークで滑り降りる用意をしていた。前回のときは、その手前ピークから直接、下から見た時の左側の斜面を下ったはずだ。
 そのピークの右側を巻いて、下から見たときの左側の沢型のオープン斜面へ下る(8)。上の方は、雪が重くて、快適な深雪滑降とは行かない。結構手こずる(9)
 
 
  下の方へ下って行くと、雪も少し浅くなり、斜度も緩む。笹は出ているが、滑りには支障がないので、それぞれ快適なターンを楽しむことができた(10,11)

 斜面の下には、ガスの下に幾寅の市街地が見えるようになる(12)上から後続グループの若い男性だけが、ものすごいスピードで、ノンストップで下りてきて、あっという間に斜面の下まで滑り下りた。それに煽られる形で、自分も残りの長い斜面を一気に滑り降りた。その若者は、無線で、右の斜面と左の斜面の様子を、まだピークにいる仲間に教えていた。

 c600付近でオープン斜面は終わる。下から眺めると右側の斜面は広いが、自分たちが下りた左の斜面より、笹が多く出ていた。
 
 やがて、樹林帯へと入って行き、c550付近で登りのトレースにぶつかり、林道のトレースの下りとなる。

 下山して、まもなくして、後続の若者グループも下りた来た。最近は、幅広の深雪用のロッカースキーで、このようなオフピステの滑りを楽しむ若者が増えている。

 幾寅市街地のレストランなんぷう亭で昼食を摂る。ここはエゾシカ肉料理で有名な店のようだ。腹がへっていればエゾカツカレーを食べたいところだったが、全員汁ものがほしいということで、地元野菜の豊富なラーメンを食べた。それにもエゾシカ肉のミンチを溶いて食べるようになっていた。

 そこで解散をして。それぞれの帰路に就いた。自分は、長沼温泉まで走って入浴し、さらに、恵庭の道の駅まで走って、車中泊となった。




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