お祝いの言葉(テーブルスピーチ)

 只今ご紹介されました役職とは関係ない個人的な登山や歴史を訪ねる歩き旅などの趣味の関係で、「函館歴史散歩の会」に参加させていただいております坂口と申します。本日は、このような盛大な祝賀の会にお招きいただいた上に、スピーチの場まで与えていただき、大変光栄に存じます。

 まずは、中尾様にはピッタリの素晴らしい「北海道地域文化選奨特別賞」と「神山茂奨励賞」のダブル受賞、誠におめでとうございます。自分のことのようにうれしく思い、心からお祝い申し上げます。
私が中尾様のお名前を初めて知ったのは、今から12年前、道南・函館の医療・介護・福祉の雑誌『メディカルはこだて』の2002年の第4号でした。その号に、私の拙い手記を掲載させていただきました。中尾様は第1号から掲載されていましたが、その第5号から「函館歴史散歩」の連載が始まり、30回続きました。毎回楽しく読ませていただいておりました。  

 その間、何度か私の拙い文章を掲載させていただき、その中で私の登山を中心としたホームページが紹介されていました。私が退職した2004年の秋に「一人歩きの四国遍路」を38日かけて歩いたのですが、そのときにPCを持参して毎日宿でホームページに旅日記を更新して歩きました。あとで知ったことですが、中尾様はそれを毎日読んでいてくださったとのことでした。

 その後、2008年から、「函館歴史散歩の会」が開催されていたのは知っていたのですが、私自身、道内の山や日本三百名山の踏破などとあちこち飛び回っていて参加していませんでした。初めて参加させていただいたのは、2010年5月の第38回のときでした。ようやくあこがれの方と初対面が叶ったのですが、私のことを知っておられ、逆にご丁寧なご挨拶をいただき、素晴らしいお人柄にもふれることができて、とても感激したのを覚えております。 それ以来、何度か参加させていただきましたし、先ほどご紹介いただきました北海道退職校長会函館支部でも、ご講演と現地の案内をしていただきました。

 いつも感心するのは、みなさんも同じだと思いますが、書物などで目にする一般的な説明ではなく、史実の陰にある具体的な逸話などが、細かな年号や人名や地名なども含めてノー原稿でスラスラ出てくること、埋もれていた歴史を掘り起こす調査能力と情報収集力の凄さ、そして、それを自分ものとして確かなものにして私たちに伝えてくださっていること、そのための努力とエネルギーに、ただただ敬服の念で、ほれぼれしながら聞かせていただいております。私などは体力だけは自信があるのですが、中尾様のように頭を鍛えなければ、行く末はただの徘徊老人かと思っております。

 これまでに散歩の会を129回も続けてこられたこと、さらに、最近はあちこちでの講座など、お体が心配になるほどのご多忙ぶりですが、今後、中尾様の益々のご活躍とこの「函館歴史散歩の会」のご発展をご祈念申し上げ、さらには、いつも陰でお世話いただいている中原様を初めとするボランティアスタッフの方々にも感謝申し上げ、拙いスピーチを終わらせていただきます。ありがとうございました。

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