庄司山(570.4m) G
8:00 自宅発
8:30 除雪終点
登山 | 地 点 | 下山 |
8:40
9:55
10:20
10:50
11:10 |
除雪終点
上の砂防ダム
南西尾根末端
コル
頂 上 |
12:45
11:55
----
11:40
11:35 |
[2:30] | 所要時間 | [0:35] |
13:15 花の湯(入浴)
14:00 帰宅
|
山名の由来は不明だが、
昔は障子山とも書いたこの山は、横津連峰山麓・函館市桔梗町の海岸段丘面に広がる畑地の後ろにコブのように聳える目立つ山である(1)。その昔、松前藩がこの山麓に築城を考えたこともあったという史実もある。
自分も著者の一人である
『北海道スノーハイキング』(北海道山のメーリングリスト編)(北海道新聞社発行)が2004年に初版が発刊され、2008年に増補改訂版が出版されている。ところが、北海道新聞社から、「評判が良いので、さらにページを増やしての改訂版を来シーズンまでに出してほしい」と要望があった。
自分が、これまでに執筆している部分は、「歩くスキーの基礎」と、ガイド記事では、「函館山」「じゅんさい沼湖上ハイクと日暮山」である。さらに、道南から「庄司山」「道南四季の杜」を付け加えることになった。
そこで、本日は、何度も登ってはいるが、改めて取材登山をしてきた。実は、冬は3回登っているが、今回紹介しようと思っている夏道ルートの大和静観園奥の蒜沢川コースは登ったことがなかったのである。
函館新道の側道を走り、函館市と七飯町の境界となっている蒜沢川の橋を渡ってすぐを右折し、函館新道の下の5番のトンネルを潜る。その先に続く道を進むと大和静観園の前を通り、林道の奥へ進む。除雪は、1kmほど先の右上に何か不明の施設があり、その分岐まで除雪されていた。除雪終点に車を置いて準備する(2)。
期待していたトレースはなかったので、その先の林道をラッセルで進む。夏の登山口となっている下の砂防ダムの地点を過ぎて進むと、右手の蒜沢川を挟んだ右手に頂上が見え、対岸に右へ進む登山道となっている林道跡が見えてくる(3)。
2.2kmほどの林道歩きに1時間15分を費やして、ようやく蒜沢川を渡る橋のある上の砂防ダムへ到着(4)。右の橋を渡って少し進むと入山届ボックスがある(5)。ノートを見たら、2週間ほどまえに高校時代の同期のTa君の名前が記入されていた。そこから南西尾根の末端までぐるっと回るように続いている林道跡を進む。
雪山なので途中からショートカットしてもいいのだが、桔梗尾根との接続点まで忠実に進む。桔梗尾根からは、数日前のものと思われる歩くスキーのトレースが残っていた。そのトレースも南西尾根の末端からの登山道への取り付き地点からつぼ足に変わっていた。つぼ足のトレースでもラッセルには非常に助かった(5)。作業道を利用した登山道は北西斜面を大きく3回ほどジグを切って南東尾根へと続いている。
やがて、頂上へ続く南西尾根に乗る。その地点は、手前ピークとのコルの平坦なところである。そこからは斜度が急になり、右側に雪庇が発達している(6)。ここまで来ると頂上は近い。
スタートして2時間30分、夏は4回登っているが、冬も4回目の頂上に到着。塩ビ管で作られた鳥居が建ち、その下に雪で埋もれた祠がある(7)。振り返ると、函館市街地の先に島のように見える函館山と津軽海峡が広がっている(8)。
南眼下には、凍結した白い新中野ダムが見える(9)。さらに頂上の奥の稜線を進み、岩場のところにある祠まで行こうと思って歩き出したが、雪が降ってきそうな気配だし、その祠の写真はあるので、止めて頂上まで戻った。
下りは、同じルート下るのも面白みがないので、手前ピークとのコルから雪山ならではの大幅なショートカットして、浅い沢地形の急斜面をまっすぐ下った(10)。登りで1時間10分掛った部分をわずか10分ほどで下り、入山届ボックスのすぐ上に出ることができた。あとは、自分のトレースを辿ってスタート地点まで戻った。やはりラッセルがないと楽だし速い。