庄司山(570.4m) F
<タタラ林道〜北尾根〜南尾根(周回ルート)>  アルミかんじき  単独  12、1,28

00,04,02の桔梗尾根ルート残雪登山へ
00,07,20の蒜沢川ルートへ
02,09,01の北面ルート〜蒜沢川ルートへ
05,06,05の蒜沢ルート〜北面ル−トへ
07,2,06の桔梗尾根ルート〜北尾根の積雪期登山へ
08,4,15の蒜沢川コースへ
あまりの好天の思いつき登山・・・念願の周回コースで、今年の初ピークとなる

8:40 自宅発
9:00 タタラ沢採石場    
登山
地 点
下山
 9:15
 9:45
10:10
10:50
11:45
タタラ沢採石場
林道分岐
尾根取り付き
北尾根へ
頂 上
12:40
----
----
----
12:05
[2:30]
所要時間
[0:35]
12:30 花の湯(入浴)   
14:00 帰宅

 山名の由来は不明だが、昔は障子山とも書いたこの山は、横津連峰山麓・函館市桔梗町の海岸段丘面に広がる畑地の後ろにコブのように聳える目立つ山である(1)その昔、松前藩がこの山麓に築城を考えたこともあったという史実もある。

 急ではあるが、比較的簡単に登れる山でもあり、函館市街地や津軽海峡一帯の展望を楽しむには手頃な山である。

 夏道は、南尾根に付けられた蒜沢コースが一般的である。02年頃には北面ルートも開かれたが、05年の笹刈り整備が最後で、その後は廃道化している。

 これまで夏冬6回登っているが、今回のコースは、昨年末にHYMLメンバー4名で登るつもりだったが、あまりにも積雪が少なくて、止めたままになっていたルートである。

 予定はなかったが、あまりの好天に、急遽単独で目指すことにした。朝は放射冷却で函館にしては珍しく−14℃近くまで下がった。桔梗の上のタタラ沢の採石場に車を置かせてもらってスタートした。その時点で、まだ−10℃という厳しい寒さだった。

 まずはタタラ沢林道を奥に進むが、途中まで車が入った形跡があり、あまり埋まらないので、ツボ足で進んだ。30分ほどで、林道分岐に到着(2)

 ここでアルミかんじきを履いて、左の林道へ進むつもりだったが、右側の新中野ダム方面の林道からやってきたと思われるスノーモービルのトレースが続いていた。そのままツボ足で進む。

 林道を進んで行くと、トドマツ林の上に頂上稜線と急な南東斜面が覗く(3)

 ここで向きを右に変えて少し進むと、再び林道分岐にぶつかる。この地点から北尾根の末端部分をねらうつもりだったので、そこで、かんじきを履く。

 暗いトドマツ林の中のかすかな尾根を辿って登っていく。浅いところと深いところが当て歩きづらい(4)

 そのトドマツ林を抜けると、雑木林の斜面へ出る。その上に青空が広がって、後ろに北尾根の末端が見えてくる。ここで一休み(5)

 さらに、北尾根の末端を狙って登っていく。この辺りがこのコースでもっとも雪が深かった。


 c490で北尾根の末端に到着(6)ここまでで1時間30分以上掛かっていた。

 尾根に乗ると、深さは一定ではないが、堅いところもあり、それほどズボズボ埋まらないのがうれしい。

 北面ルートが開かれた頃には、546mに「北峰」の標識があったのだが、それは見逃したのか、倒れてしまったのか、目にすることができなかった。そのすぐ先で、根元に祠が祀られている大岩に到着。この祠には弘法大師が祀られている。頂上にも祠と鳥居があるが、この山は、桔梗野の開拓に当たった人々の北海道では珍しい信仰の山だったらしい(7)

 北面ルートが開かれる前にも、頂上からここまでは踏み後が続いていたので、見に来たことがある。


やがて、尾根はやや広くなり、小規模ながらも雪庇が発達するようになってくる。頂上はもうすぐだ(8)


2008年の大腸癌手術の退院ひと月後に、妻同行でリハビリ登山以来の4年ぶりの誰もいない頂上に到着。
期せずして、今年の初ピークとなった。
鳥居の後ろの祠が見えないところを見ると、積雪は1m位ありそうな感じだ(9)
気温はかなり低いようだが、風がないのと日差しがあるので、それほど寒いとは思わない


眼下に氷結した新中野ダムが見える。その真ん中に突き出すように延びる岩尾根は、その険しさを一層引き立たせている。
さらに、その後ろには雁皮山〜蝦夷松山が連なっているが、この両山とも冬には登ったことがないので、今年はぜひ・・・と思っている(10)


下山を開始しようと思ったところへ、函館山をバックに二人の男性が夏道のある南尾根から登ってくる(11)
スノーシューでやってきたが、「思ったより雪が深くて、予定を大幅に上回っての到着です」とのこと。
話の途中でこちらから名乗ってみたら、年輩の方が、「坂口さんですか?内の職場のTeさんをご存じですよね。」
Teさんは、HYMLメンバーで、何度も同行したり、飲んだりしている。お二人は、函館高専の先生と学生だった。
拙サイトもときどき見ているとのこと。また、私が1回目の大腸癌手術と数日しか違わないで胃癌の手術をされているとのことだった。
「お互い、こうしてまた山に登れるようになっただけでも幸せですよね。」と話して、こちらは下山を開始した。

下りの南尾根は途中まで夏道があるので、彼らのトレースを使わせていただく。しかし、夏道が尾根から外れるところからは、急な尾根だが、雪山ならではの強みを生かして、まっすぐ下る。とても登りは考えられない急な下りだ。ところどころに岩が点在していて、それにつまずいて二度ほど前のめりになって転んだ。下っていくと、左下にスタート・ゴール地点の車を置いてある採石場が見えている(12)

 c400まで尾根を下り、そこから方向を左に変えて、採石場を狙ってまっすぐ下る。ゴール地点の200mほど手前で林道に出る。頂上からわずか35分でゴール。おおよそ4時間の予定だったが、3時間半の行程で、それほど疲れを感じることはなかった。これなら、明日の札幌滝野でのXCスキー大会への支障もないだろう。帰りに、花の湯温泉で疲れを癒して、帰宅。

 
<過去の記録>
00,04,02の桔梗尾根ルート残雪登山へ  00,07,20の蒜沢川ルートへ
02,09,01の北面ルート〜蒜沢川ルートへ  05,06,05の蒜沢ルート〜北面ル−トへ
07,2,06の桔梗尾根ルート〜北尾根の積雪期登山へ  08,4,15の蒜沢川コースへ 


「北海道山紀行・目次」へ   HOME

inserted by FC2 system