写万部山 (498.8m)C [共立コース] 2名 06,5,15
登山 | 地点 | 下山 |
7:45
8:20
8:45 |
登山口
5合目
頂 上 |
9:50
9:25
9:10 |
[1:00] | 所要時間 | [0:40] |
長万部の静狩原野の後ろに聳える500mにわずかに満たない端正な山で、地元では「写万岳」という愛称で呼ばれているらしい(1)。昔の天測点が設置され、一等三角点の山ゆえに展望がすばらしく、好きな山のひとつである。1時間ほどで気軽に登れることもあり、いつか妻にも登らせてやりたい山でもあった。
長万部の由来となっている「シャマンペ」はアイヌ語でカレイのことを意味し、この山にカレイの漁期を知らせる残雪が残ったことに由来するらしい。ちなみに、長万部岳(972m)は国道5号線を挟んでこの山の西側に聳える。
以前は、地元の共立小学校PTAが子供達のために開削し、毎年整備をしてきたらしいが、昨年からNPO法人「長万部緑と樹を愛する会」の手に委ねられたとのことである。登山道沿いには共立小学校の子供たちの自然保護の呼びかけの看板や1合ごとの詳しい距離と標高の記された木杭が設置されている。
前日の春香山からの帰路、5ヶ月ぶりの登山で筋肉痛の妻を連れてこの山に寄る。登山口に昨年は気づかなかった移動トイレが4基設置されていた。5月初めが山開きとのことで、まだ笹狩りなどの登山道整備の跡が新しい登山道に取り付く。
このコースの好きなところは、道端の花とダケカンバの幼木の林である。とくに、この時期は春の花とダケカンバの幹の白と新緑のコントラストが美しい(2)。
花は、下の方には、キクザキイチゲのほかにエゾイチゲ(3)、フイリミヤマスミレ(4)などが、上の尾根には、ピークを過ぎたカタクリのほかに、フギレキスミレ(5)、まだ蕾が葉に包まれた可愛いシラネオアイの赤ちゃん(6)などが目に付く。
ジグを切って登る急登を越えると6合目で、向きを北に変えて頂上に向かう(7)。眼下には登山口の下に広がる静狩原野と牧場が見える(8)。
左手には、春霞みの向こうにカニカン岳〜利別岳〜長万部岳〜黒松内岳〜大平山の白い稜線が微かに見えている。それらの展望や道端の花を愛でながらきれいに整備された登山道を登り切ると、一等三角点と天測点が設置された頂上である(9)。
妻に合わせたのんびり登山でも1時間で頂上である。気温が異常に高く、Tシャツ一枚でも風さえ遮れば暑いくらいである。のんびりと日向ぼっこをしておにぎりをひとつ食べて下山する。
下山中に登山口へ向かって走ってくる車が見えたが、登山口近くまで下りたら、札幌から来たという老夫婦に出会う。
まだ、10時前であるが、途中の八雲の遊楽亭の温泉で汗を流して、4日ぶりの自宅に向かう。