社台の滝 <白老町>  
  <社台川上流> 2名  12、9,8

白老町社台川を2時間半遡行して辿り着いた秘滝中の秘滝   

4:00 函館発
登山
地 点
下山
7:35
8:45
9:55
入渓地点
カーテン岩
社台の滝
12:30
11:20
10:25
[2:20]所要時間[2:05]

13:10 白老温泉・ポロトの湯(入浴)
 白老町社台川上流に懸かる高さ・横幅ともに100m以上あるといわれる秘滝中の秘滝「社台の滝」(1)・・・見る者は、その異様さに「悪魔の顔」「ゾンビ滝」「ムンクの叫び」などなど、様々な表現をする。

 この滝の画像を初めて目にしたのは10年以上前にもなるだろうか?あまりにも強烈な印象だった。「どうして、このような滝ができるのだろう?なんとしてもこの滝の根元まで行って、この目で眺めてみたいものだ」という想いを抱いたものだった。

 しかし、ここへ行き着くまでには、2時間半ほど社台川上流を遡行しなければならない。一度、林道の偵察にも行ったことがあるが、単独行ではちょっと不安だった。このたび、たまたま、SHOさんの希望と一致し、函館から遠征し、長年の念願を」叶えることができた。

 前々日に胆振東部森林管理署に入林申請書をFAXで送り、林道ゲートの鍵の番号を教えてもらった。朝4:00に函館を出て、森ICから高速に乗り白老ICまで走った。インクラの滝の懸かる別々川沿いの林道へ入り、インクラの滝展望台から社台川沿いの林道へ抜ける。その手前にゲートはあったが、開いたままだったので教えてもらった番号は不要だった。







  社台川沿いの 林道を決壊して進めなくなったところまで進み、駐車できる幅のあるところまで戻って準備をし、そこから入渓する。

前半は広い河原歩きで、20分ほどの間に砂防ダムが4ヶ所あった。最後の砂防ダムを越えると(2)、やや川幅が狭くなり、ところどころに地層がむき出しの岩盤が迫るところもある。その水際は非常に歩きやすい(3)。ところどころの岩にダイモンジソウも咲いている(4)それほど苦労するところもなく、淡々と河原歩きと渡渉を繰り返して進む。
 

 中には、心地よいナメも現れる(5)。入渓して1時間10分、多くの記録では時間的におよそ中間地点となる「カーテン岩」と言われる柱状節理の岩壁の下に到着(6)


カーテン岩を越えた辺りから、俄然渓相が変わって、巨岩が行く手を遮る。四肢を駆使しながら、よじ登ったり、潜ったり、進んでは戻ったりを1時間以上も繰り返す(7,8)
  

巨岩と闘いながら高度を上げていくと、目的の社台の滝が見えてくる。しかし、その手前にも幾重に重なった巨岩帯が遮っている(9)
最後の障害を越えて、ようやく滝の真下に到着し、下から上を見上げることができた(10)


あまりの大きさに近くからでは滝の様子が判らない。少し離れた岩の上に立って記念撮影(11)
そこから下の方を眺めると、この滝の懸かる岩崖の続きが続き、その下には越えてきた巨岩の積み重なりが見える(12)
滝壺はなく、一番深いところで足首の上ほどだ。そこで、滝に打たれる真似をしてみた。暑かったので、上半身脱いで本当にやっても良かったのだが・・・(13)


滝から少し離れた滝の全景が収まる地点で、記念撮影をし、下りの途に就く(14)

 下りで、ハプニング発生・・・1.2mほどの高さの岩の上から滑って、宙に浮いたまま横になって落下・・・しかし、なんと落ちたところは全面砂地の上だった。この巨岩帯の中では、岩の上に落ちて、絶対大怪我をしているところである。砂の上に落ちるなんてことは確率的に万分の1と言っても過言ではない・・・これまでの人生で強運を意識したことは多いが、今回もまさにそれである・・・どこも痛めることなく、ホッと胸をなで下ろして何事もなかったように下り続けた。

 白老温泉のポロトの湯で汗を流し、札幌で用事があるというSHOさんを白老駅まで送って別れる。自分は、翌日の予定の樽前山錦岡コースの林道偵察へと向かった。


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