4日目 7/12 ホテル(3200m)〜無名峰(4100m)※往復 <花の稜線ハイク> 

登山
地  点
下山
8:00
8:20
9:15
10:35
12:00
12:50
ホテル(3200m)
登山口(3240m)
●戒坪(3445m)
朝山坪(3615m)
3877m
頂上(4100m)
16:15
16:00
15:15
14:50
14:20
13:45
[4:50]所要時間[2:30]
○花・花・花・・・・・8時間の稜線ハイク

 熟睡はできなかったが、前日の朝にはあった軽い頭痛もなくなり、これまででもっとも快調な朝を迎える。

 今日はこの旅で唯一登山モードの日である。8時間の予定で、大姑娘山に続く尾根上にある標高差900mほどの無名峰(4100m)が目指すピークである。現地ガイドのOさんから手作りのサンドウイッチとおやつのセットを一人ずつに配られ、子供時代に戻ったようなうれしい遠足気分でスタートする。この心配りがうれしい(1)。

 ホテルから徒歩で登山口へ向かう。目指す頂上は見えているが、大姑娘山以外の二姑娘山、三姑娘山、四姑娘山はガスに隠れているのが残念である。ガスが取れることを期待して登山口で入山料を払って登山道に入る。 目は当然びっしりと一面に咲く道端の花々に向く。他のツアーのメンバーもいてにぎやかな登山道である(2)昨日までの2日間でかなりの多くの種類の花を見つけたが、ここでもさらに新しい花が見つかるのがすごい。

 20分ほど登ると、登山者を乗せる馬のステーションのようなところがある。別のグループにはこの馬に乗って登る人もいる。

 1時間ほどで草原状の尾根の上に乗る。そこには仏塔が建ち、●戒坪(●は日本の漢字にない字)という標識が立っている。斜面全体をイブキトラノオがびっしりと覆い、その中に他のいろいろな花々が咲く(3)

 さらに花畑状の草原の尾根の踏み跡を辿る。仏塔が全部で4箇所ほど建っているので、そこを休憩地点として登っていく。先に目指すピークが見える(4)





 四姑娘山は相変わらずガスの中であるが、三姑娘山と二姑娘山はときどきその鋭い岩峰を見せてくれることもある。それにしても、花の絨毯がすばらしい(5)

 高度を上げていくと、現れる花の種類が変わってくる。絨毯のベースは、イブキトラノオに濃いピンクのフウロと黄色のキンポウゲやミヤマキンバイの仲間が混じってくる(6)

 さらに高度を上げていくと、見たことのない根元から茎が分かれて咲く黄色のシオガマの仲間や黄色のサクラソウが中心となって、その中に様々な花々が咲く。




 3800m付近の急斜面から、自分のペースで登らせていただく。さすが4000mである。少し続けて登ると息切れがする。最後の急斜面を登り切ると、潅木帯となり、目指す頂上が見えてくる。先の方に馬で登っていった一団が見える(7)

 馬は頂上までは行けないようにしているらしく、その手前でその一団を追い越し、誰もいない頂上へ到着して後続を待つ。頂上は背丈の高い黄色のサクラソウで覆われ、その中にこれまで見たことのない花が数種類咲いている。(花の写真は別ページ)

  頂上の花散策をしたり、岩の上に立ち、東側の山間の深い谷をバックに写真を撮ってもらったりしながら全員揃うのを待つ(8)



 途中でリタイアしたメンバーもいるが、登頂組の中には75歳の元気な女性もいて、自分もその年齢までこのような高い山に登れるようにあやかりたい気分になる。

 登頂できた10名で記念写真を撮って(9)、下山を開始する。ところが、下山し始めてすぐに下から登ってくるKoさんの姿が目に入ってくる。他のメンバーには下りてもらい、函館組だけで彼の到着を待って、一緒に写真に収まる(10)

 登りで、かなり多くの花を見つけてカメラに収めたつもりであるが、まだ見落とした花が見つかるのがすごい。「お花の先生」でもあるKuさん曰く
「これまでの常識や分類の枠組みが壊れてしまうほど珍しい花が多い・・・。」とのことである。
頂上から少し下がったところから、谷底の日隆の街並みが見下ろせ、その西斜面の段々畑とモザイク模様に見える菜の花畑の黄色が美しい(11)

 花を愛でながらの下山にもかかわらず、登りの半分の時間で下山でき、ホテルに到着。まもなく雨が降り出し、運のよさに感激する。

 夕食時には、高度障害が心配で2日間禁止となっていたビールで乾杯をし日隆最後の夜を打ち上げる(12)

 夕食は、3夜連続の中華料理のフルコースであるが、それまでの2夜とは少し趣の違う料理が多く、登山をして腹が減ったこともあり、結構食べることができた。

 部屋に戻り、明日成都のホテルに着くころまでには取り寄せてくれるというお土産をOさんに注文をする。彼女が持ってきて食べさせてくれたザーサイとクルミ入りのキビ団子のようなお菓子、そして、ウーロン茶と鉄観音茶のセット、乾燥松茸などを注文した。


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