3日目 7/11 日隆(3200m)〜双橋溝(2900m)〜紅杉林(3500m)※往復 <西の谷花ハイク> |
ホテル発(専用車)9:10〜双橋溝入口9:35(シャトルバスに乗り換え)〜10:45紅杉林(フラワーハイク)12:10〜12:30牛棚子(昼食)13:30〜14:00(遊歩道フラワーハイク)14:20〜双橋溝入口14:45〜ホテル着15:20 15:35日隆の街中散策16:45 (金昆賓館 泊)
○双橋溝の最奥部でアツモリソウを中心としたフラワーハイク
朝目覚めたら軽い頭痛とむくみがあるようだ。これも一種の高度障害なのであろうが、頭痛は初めての経験である。しかし、気になるほどではない。他のメンバーも同じような症状を訴えている。シャワーを浴びると少しはすっきりとした。
今日は、一番ゆとりのある日程なので、遅く朝食を摂りに行ったら食べるものが十分でなく、残っているおかずも中華の炒め物だけで、コーヒーもないようである。パンとゆで卵が美味しかったので、それだけを食べた。4ツ星ホテルだそうであるが、食事やサービスはかなり落ちる感じである。
9:00過ぎにホテルを出て、専用車で日隆の西側にある双橋溝の入り口を目指す。
ここは国で管理する自然保護区で、入園料が取られ、中は専用のシャトルバスが運行しているので、ここで乗換えをする(1)。
入口は狭く高い峡谷であるが、奥は大きく開けた森林帯(紅杉林)と草原、湿原が交錯した渓谷で、両側には4,500〜5,000m級の山水画的な岩峰や険峰が続く。道路の周りには秋にはビタミンCが非常に豊富な小さな黄色の実が付くという沙棘(サージ)の林が続く。
最奥部の紅杉林までは35kmほどで、車窓から周りの岩峰や険峰、そこから落ちる滝などを眺めながら進む。
終点の紅杉林は周りがぐるっと岩山で囲まれた円形劇場のようなところである。高い山は氷河で覆われている(2)。
今日のメインはこの最奥部の草原のアツモリソウを中心としたフラワーハイキングである。奥に続く森林帯の踏み跡を辿り、水量の多い川を渡渉して花畑が広がる急斜面の草原に到着する。ガイドのOさんが私たちのためにアツモリソウの咲いているところを探してくれる。あとで聞いたが、ガイドがここのアツモリソウを見つけることができないで帰ったグループもあるそうで、Oさんに感謝である。
ここもたくさんのいろいろな種類の花々が咲いているが、アツモリソウがあちこちに見られるのがうれしい。このアツモリソウはチベットアツモリソウらしい。みんな夢中になってカメラのシャッターを押している(3)。(花はまとめて別ページに掲載)
1時間半ほどフラワーハイクを楽しみ、バスのところまで戻る。バスは来た道を戻るが、
チャン族の運転手さんの2名の子供が同乗していて、姉が高く澄んだ声で歌を披露してくれる(4)。
仏塔の建つ広い草原からは、紅杉林の奥の氷河を抱いた山々、その右手前にはどっしりとした牛心山が望まれる(5)。谷の入り口の方向を振り返ると、渡母峰と鋭く尖った尖子山が姿を現す(6)。
そのすぐ先の牛棚子というところの農家が経営している食堂に入って昼食を摂る。
昼食はチベット餅という小麦粉と牛乳を混ぜて練り、灰の中で焼く直径30cm、厚さ5cmほどもありそうな大きなパンのようなものである。これをちぎって食べるのだが、とても美味しかった。おかずも3種類ほどあったが、スープの具は日本では食べる習慣のないエンドウの茎と卵であった(7)。
満腹になって、再びバスに乗り込み、
枯れ木が広い流れの中に林立する盆景灘で降りて写真を撮る(8)。 さらに5分ほどバスに乗り、再び降りて、
木道の遊歩道が続く川沿いの湿原の中のフラワーハイクを楽しむ。ここにもいろいろな花が咲いている(9)。雨が落ちてきたので、近道をして車道に出て20分ほどで再びバスに乗り込み、入り口を目指す。
入り口でバスを乗り換えて、ホテルに戻ったが、まだ時間が早いので、
日隆の街並み散策に出る。街はホテルと土産物屋ばかりである(10)。道端にも3200mの標高にある街ならではのいろいろな珍しい花が咲いている。
途中の民家の土間で毛糸を紡んでいる母と母に甘える男の子をカメラに収める(11)。子供が写った自分の画像を見せて欲しいと言う。デジカメは自分の写った画像が見られることを知っているようで、それを確かめては喜んでいた。
街では、店の中を覗いたり、お土産を買ったりして、1時間ほどでホテルに戻る。
夕食は、昨夜とほとんど同じ感じの料理で、料理自体も野菜と肉を炒めたものが多くあまり箸が進まない。