馬追山(瀞台)(しずかだい)(272,.8m)
馬追名水(北3号)コース 単独 06,5,15
春の花を愛でながらの馬追丘陵の一等三角点と天測点の設置されている山への早朝ハイク

登山 地点下山
6:05
6:50
馬追名水口
頂   上
7:35
6:55
[0:45]所要時間[0:40]
  この馬追山(瀞台)は、石狩平野の東側に連なる馬追丘陵の一等三角点の山で(1)昭和29年から33年までの5年間に全国で48ヶ所に設置された天測点の第1号が設置された山でもある。遊歩道がいろいろな地点から7本ほど整備されていて、札幌近郊の人たちには散策気分でよく登られている山のようである。

 地名の由来はマオイ(ハマナスの実がたくさんあるところ)に因るらしい。また、瀞台の由来は、頂上に設置されている看板に次のように記されていた。明治19年北海道植民地選定事業のため、北海道庁技師内田瀞氏が馬追原野の地勢調査のため登ったもので、この事業は北海道農村設定と開拓史の上で画期的なものであった。この馬追原野はその第一次のもので、その主役となった内田瀞氏を讃えて昭和35年「しずか台」(本名・きよし)と命名された。この山に登り、石狩平野を眺望して「大小の河川沼沢、深い泥炭層、その開拓の前身は容易ならざるも必ずや、他日穀倉たらん」と述べている。

 前々日に日高町で開催された日高山脈ファンクラブ主催の講演会で、日高山脈と一連の造山運動でできた一番西の地形がこの馬追丘陵であると教えられたことから、ぜひ帰路に寄ってみたくなった。

 近くの道の駅マオイの丘で夜を明かし、前日に見つけておいた長沼温泉の山側にある馬追の名水(2)の右側から続く2.8kmのコースを朝駆けで辿った

 この丘陵の西側には航空自衛隊長沼分屯地があり、そのレーダー基地が丘陵の南側のピークの上にある。そこへ通じる道路の下に遊歩道のトンネルが設けられている(3)
 
 そのトンネルを潜ってまもなく林道を横切るが、その上から左側に目指す馬追山(瀞台)が(4)、右側には、航空自衛隊のレーダー基地が見えている(5)

 道端には、ミヤマエンレイソウ(6)、ニリンソウ(7)、ナニワズ(8)、フイリミヤマスミレ(9)のほかに、エゾエンゴサク、ピークを少し過ぎたエンレイソウ、カタクリ、キクザキイチゲなどの春の花が多く、それらをを楽しむことができる。

急ぎ足で45分で頂上に到着。頂上には、一等三角点、天測点とその説明板、瀞台の謂れの説明板が設置されていた(10)中でも、北海道に7つしかない天測点を目にしたのはここで4ヶ所目である(あとは、函館近郊の当別丸山、長万部の写万部山、日高のペラリ山)。しかも、ここが全国の第一号だということを初めて知った。

 西側はトドマツが邪魔で、長沼市街地方向の東側の展望しか見えないが、自衛隊の敷地の境界に金網が巡らされているのがちょっと不満である(11)快晴なのだが、札幌近郊の山々は霞みのためにぼんやりとしか見えないのも残念である。

 急いで45分で登ったコースをのんびり40分で下り、馬追名水で喉を潤し、次の目的地である小樽の春香山を目指す。


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