鷲峻山(しすんやま)(505m)〜小鷲峻山(387m) <新十津川町>
<南尾根ルート> 4名(アルミかんじき2名、スノーシュー2名) 12、3,25

札幌のHYML仲間3名と共に、新十津川町の初めて知った山で循環縦走を楽しむ

7:00 滝川道の駅発
7:40 新十津川町吉野地区で合流     
登山
地 点
下山
 8:00
 9:05
10:15
11:50
国道車デポ地点
南尾根取り付き(250)
鷲峻山
小鷲峻山
13:15
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12:00
[3:50]
所要時間
[1:15]

14:00 歌志内チロルの湯(入浴)
14:30 歌志内市公民館
17:00 芦別道の駅(車中泊)

この山に誘われるまで、聞いたことのなかった新十津川町吉野地区の奥の山だった。この鷲峻山は低山ながら、東側からの端正に尖った山容が非常に目に付くことと印象的な山名で、積雪期には結構隠れた人気の山らしい。

 いつもお世話になっている『地図がガイドの山歩き』のsaijoさんによると、自分は覚えがないが、高速道路の深川付近や国道275号線の雨竜方面からは北斎の富嶽36景「甲州 石班沢」に登場する裾野が霞んだ富士をイメージさせる端正な姿を見せてくれる山だそうだ。
 
 山名の由来は、もともとアイヌ語の「シュシュウンナイ」(柳が群生する川)が語源の「士寸川」の源流部に位置することに由来するらしいが、鷲が羽を広げたような急峻な山ということから「鷲峻」の漢字を当てたようだ。近くの地名にも「志寸」があるらしい。

 今日の出張用務は15:00までに歌志内市公民館へ行けば良い。そこで、入山口が会場と30kmしか離れていないこともあり、昨日と同じリーダーのヤマちゃんの計画に便乗させてもらって、鷲峻山〜小鷲峻山の循環縦走に同行した。ほかのメンバーはネットを始めたころからのお付き合いとなるyoshioさんとHYML開設当時からのお付き合いとなる悦ちゃん。お二人とは久しぶりの山行だった。この山は、新十津川町が故郷であるyoshioさんの小学校の校歌にも歌われているとのこと・・・。

 前夜車中泊した滝川の道の駅を出て、彼らとの合流地点の南尾根へ続く林道入口のある吉野地区へ向かう。残念ながらsaijoさんの書かれているような尖った山は霞んでいることもあり、見えなかった。早く着いたので、この山の見えるところを探し走り回った。吉野小学校の前から続くワッカウェンベツ川沿いの道へ入ったら、鷲峻山と思われる山の南西面が見えた(1)

 国道451号線から南尾根に繋がる林道入口近くのバス停も兼ねた駐車スペースで彼らと合流。邪魔にならないように車を停めてかんじきやスノーシューをリュックに括り付けてツボ足で林道入口を目指す(2)

 沢沿いの林道を進んでいくと大きな砂防ダムがあり、地図上の林道終点に到着。そこから右に登っていく地図にない林道もあったが、沢型から南尾根への最短距離を採って登っていく。緩やかな南尾根に出たら、林道終点の右から続いているらしい林道に出た。この林道はずっと南尾根に絡みながら続いていた(3)

 雪が埋まるようになたので、かんじきやスノーシューを履いて、その林道を辿る。やがて、林道は離れていくので、南尾根を直登する。


 やがて右手の樹間に形の良い小鷲岐山が見えて来た(4)
 頂上が近くなってくると斜度が増し、痩せ尾根となってくる(5)アルミかんじきは前の方でけり込んで登っていけるが、先が曲がったスノーシューのyoshioさんが大変だった。最後はツボ足で我々の後に続いてきた。

  しかし、頂上すぐ手前で、故郷の山に初登頂となるyoshioさんを待って、一番乗りをプレゼントした。

 早速記念写真を撮る。故郷の山に初登頂のyoshioさんはもちろんだが、全員低山ながらも初めての頂を踏んだ喜びに溢れていた(6↓)


 木が生えて無く、平坦な山頂は、展望が良さそうだったが生憎の曇り空。登る前には見えていた国道向かいの壮志岳や西側に見えていた端正な富士形山もガスの中だった。

 それでも、北東側には微かに雨竜町方面の平野部が見えていた。この雨竜町に近いところで育ったというyoshioさんの故郷もこの辺りなのだろう(7)

 当初は、自分は出張業務の時間の関係で、この山で別れて引き返す予定だった。しかし、小鷲岐山を回っても間に合いそうなので、そのまま同行することにした。

  さて山頂から細い東尾根を下って思ったより遠くに感じる小鷲岐山を目指してスタート。まずは、東尾根を下り、さらに方向を南西に変えて標高点280を目指して下る。途中でキノコのような雪塊を乗せた途中で幹の折れた太い木を見つけてパチリ(8)
 280付近への下りも沢が入り組んでいて複雑な地形だった。沢を横切るとことろでは全員尻滑りを楽しんだ。特に、悦ちゃんはこのようなときは子供のように全身で喜びを表現するので、周りも楽しくなる(9)
 鷲峻山から眺めたときには眼下に見えていた小鷲峻山もコル付近からは目の前に聳えているように見える(10)

 登り途中で、ようやく先ほどまでいた鷲峻山が見える。しかし、尖った頂上は左奥で、右の丸い頂は手前の尾根であろう(11)

 この小鷲峻山も最後は急登で、アルミかんじきを蹴り込みながら登った。

 頂上は狭く周りは木に覆われていた(12)ゆっくりしたいところであるが、自分の出張業務の時間が迫ってきているので、のんびりできない。

 途中まで戻って、学園沢川へ下る南尾根を下る。そこまでは良かったが、その先は地図では読み切れない小沢が入り組んでいて、すんなりと歩けない。地図とGPSを頼りに進んでいく。

 他のメンバーも私の時間を気にしてくれて予定していた林道へ出たときにはホッとした。途中から国道を目がけて、犬に吠えられながら崖のような所を尻滑りで下り、、畑地の中を抜けて国道へ出た。車のデポ地点まで5分ほどで循環縦走は終了。

 その後、彼らと別れて、とりあえず歌志内市を目指す。時間があったので、チロルの湯で汗を流し、スーツに着替える。30分ほどの余裕を持って出張業務の歌志内市公民館へ到着。 

後日滝川付近から眺めた両山



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