[44]  尻別岳 (1107m)  [喜茂別コース] 94、8、28  天候 晴れ            

熱暑の中、急斜面を登り、赤とんぼの群れに秋を感じる
       
11:00 余市岳登山口
登山地点下山
12:55
13:10
14:05
1合目
4合目
頂 上
15:45
15:35
15:05
[1:10]所要時間[0:40]

16:15 登川温泉(入浴)
18:30 帰宅(八雲)
                   
 この山に一日費やすのは勿体ない が、下を通るたびにい喜茂別郊外から見た尻別岳つかは登ろうと、急な斜面を 見上げていた山である(1)。物足りなか った余市岳から下山後、車を走らせ ての4回目のダブル登山である。 倶知安から喜茂別に抜け、国道230号線と合流する少し手前で、登山口へ道の入り口を見つけ、畑の中の道入って行く。

 4合目まで車で行けるようなこと がガイドブックに書いてあるので、 ぬかるみや深く掘れている道を強引 に進む。途中下山して来る人に聞く と、2台途中まで入っているが、そ こにから先は無理だし、このあとの道も悪いと言う。とりあえず、車を置ける場所を探しながらちょっと進むと1合目の少し上に旧い枝道らしいところがあったので、そこに車を突っ込んで、登山開始。

 そのあとの道は酷い状態で、車がはまった跡もあり、かなり無理をして乗り込んだらしい2台の車が3合目辺りに道を塞ぐようにして駐車していた。4合目からは山道となり、白樺を中心とした広葉樹林が続く。1合ずつ標識があり、それが約10分ごとに正確に現れるのがうれしいが、予想していた通り、かなりの急傾斜である。日高の直登尾根よりも急な感じで辛い登りが続く。おまけに前日の雨で滑るので、至る所に設置されているロープがうれしい。  

9合目に立ちはだかる大岩 6合目辺りからジグを切りながら高度を稼ぐが、汗が異常に吹き出す。いつもならもっと休憩なしに登れるのにと思いながら休み休み進む。徐々に小さくなる喜茂別の町並みがきれいである。9合目には崩れてくるのではと思うほど大岩が立ち上がっている(2)。木の丈が低くなり、ササが主流になり、やがて頂上と思ったところで突然道が一面オオバコで覆われ初め、それが頂上の草原をも一面覆っていて、高い山にいる感じがなく、がっかりである。

 山容からしてすばらしいはずの展望はやはり霞んでいてほとんど利かないのが残念。ふだんなら間近にはっきり見えるはずの羊蹄もぼやけている。裸になって休んでいても汗がなかなか止まらない。風もないが、かなり気温が高いようである。登る途中異常に汗が出たのもの分かるような気がする。周りには、青空に胡麻をふったような感さえする物凄い数のトンボが舞っている。休んでいると体に一度に2匹も3匹も止まることもある。 食べているおにぎりにまでトンボがとまる始末。昼食をとり、寝転んでいると、同年輩の男性が登ってきた。こんなに遅くにと思っていると、「途中車が轍にはまって動けなくなり、国道のガソリンスタンドまで歩いて、スコップを借りに行き、それを返しに行ってきたので1時間以上も無駄になった」そうである。「ちょうど引き返して登山口で靴を履きかえていたときに私の車が登っていたので心配していたが、途中に止めてあるのを見て、これは正解だ」と安心して登ってきたそうである。

 下山は、滑る足元を必死にこらえ、駆け下りるようにして下る。途中、窓がなくサウナ状態の登川温泉で汗を洗い流して帰宅する。

ここで楽しい寄り道リンク 「楽しい山登りのホームページ」の尻別編


  「北海道百名山紀行」へ   次へ「ニトヌプリ〜イワオヌプリ」    HOMEへ  

inserted by FC2 system