4:00 うとろ道の駅シリエトク発
4:40 カムイワッカの滝林道ゲート
登山 | 地点 | 下山 |
5:05
5:15
5:45
6:50
7:50
8:30 |
林道ゲート
登山口
硫黄採取場跡
硫黄川へ
稜 線
頂 上 |
12:10
12:00
11:45
10:45
9:55
9:30 |
[3:25] | 所要時間 | [2:40] |
13:00 知床五湖入口(中標津組と解散)
13:15 知床一湖まで高架木道をピストン
15:00 羅臼温泉・ホテル峰の湯(入浴)
16:00 羅臼道の駅(車中泊) |
昔、硫黄が採れたことが山名の由来になっている硫黄山は、羅臼岳から東に連なる知床連山の東端に位置する鋭峰である(1)。
今回は、長い間の念願だったシレトコスミレ狙いで、その時期に合わせての17年振りの再訪となった。実は、この計画は数年前から目論んでいたが、
ずっと登山口のあるカムイワッカの滝までの自家用車が通行禁止になっていた。しかし、今年から6月末〜7月末までの限定で解禁になったのですかさず実行に移した次第。
中標津の岳友MiさんもMoさんも5回ほど登っているが、シレトコスミレは見たことがないとのことで、同行してくれることになった。 前夜、うとろの道の駅で待ち合わせ、ジンギスカンやビールなどたくさんご馳走になった。
最高の天候に恵まれ、3時起きで準備に掛かる。おにぎりまで作ってもらい、カムイワッカの滝のゲートを目指す。
ゲートに到着したら(2)、山岳ガイドがいて、「ここの駐車場は滝を見に来る車のためのものなので、登山者は300mほど手前の駐車帯に置くように」とのこと。しかたなく、車を置きに行って戻る。前もってメール添付で送っておいた
「道路特別使用承認申請書」の写しをボストに投函してスタート。
○シレトコスミレとの対面を楽しみにスタート
10分も掛からないで登山口に到着。登山口は以前より手前に移動していたようだ(3)。最初はミズナラ林を進むが、直ぐにハイマツが出て来て、400m付近でハイマツ帯となる・・・さすが知床の山だ。
やがて、新火口の下に到着。そこには「旧硫黄採掘地」の標識が立っていて、その遺構が見られる。その先には目指す硫黄山の頂上が鋭く天を突いている(4)。
この火山は純度の高い融解硫黄を吹き出すことで知られ、安政年間(1858-60)には会津藩による採掘が試みられている。明治7年(1874)には開拓使お雇い外国人ライマンが現地踏査を敢行し、本格的な操業は明治時代と昭和前期の二度行なわれた。噴火当時は流れ出た硫黄でカムイワッカの河口部まで谷が埋まったとのこと。ここの硫黄採掘は昭和14年まで続いたらしい。
○熊との遭遇が待っていた下山
大展望とポカポカ陽気の中、1時間ものんびりして下山開始する。
無我夢中で登ってきた岩場の下りは怖い。しかもルートがはっきりしない。先頭になって慎重に下る(23)(Moさん提供)。
岩場の下で緊張から解き放たれたところへ、山岳ガイドにロープで繋がれた一行が正規ルートの雪渓の上を登ってくる(24)。我々は、怖いので雪渓の縁の踏み跡を上り下りした。
多分見納めになるであろうシレトコスミレをじっくりと眺めながら下山。雪渓の中段辺りまで下りたところで、一人の男性が手を振って何か叫んでいる。登りで最後に追い越したシレトコスミレ狙いの人だった。近づいていくと、「下に熊がいる」とのこと。