白老滝〜三重の沢〜砥石沢(滝巡り)<白老町>
2名 13,8、3
4:00 函館発
7:15 白老大滝線・大石橋
登山 | 地 点 |
7:30
7:45
8:30
9:15
9:35
10:05
10:25 |
大石橋駐車場
白老滝
三重の沢出会い
三重滝
林道
砥石の沢
大石橋駐車場 |
[2:55] | 所要時間 |
ソウベツ川へ移動
(林道通行止めで断念)
|
前夜急にSHOさんの誘いを受ける。朝4時に出て、
札幌の岳友ヤマちゃんの情報をもとに、白老川とその支流の滝巡りに出掛けた。
○まずは、白老滝へ
高速道路を走り白老から大滝へ抜ける四季彩街道(白老大滝線)を走る。ホロホロ岳登山口を過ぎてまもなく、
覆道を抜けると、砥石沢に架かる大石橋にある広いパーキングがあった。そこで、身支度して300mほど大滝側へ進むと(1)、右手にきれいに刈り払われたばかりの道が付いていた。下っていくと植林地に出て戸惑う。
赤テープに導かれて小沢に沿って下りていく。これを下って行くと白老川本流に出た(2)。
本流に出ると、目の前に垂直に切り立つ柱状節理の岩壁が迫り、上流から大きな滝音が聞こえる。そちらへ目をやると、その岩壁の間から落ちる白老滝が見える(3)。近づいていくと、岩壁の間から大きくて深い滝壺へ豪快に落ちている。上にも小さな滝が見えるが、その奥にももう一段あるらしい。下段は12mほどだが、全体で40mあるらしい(4)。さらに上へ登ってみたいところだ。左側から高巻けば行けそうな感じだが、ここから眺めるだけで十分満足。これで、白老3大滝は、
昨年やはりSHOさんと一緒にその下まで遡行した社台滝、
インクラの滝と合わせてすべて目にすることができた。
○白老川本流を下り、三重の沢へ
滝を見た後、三重の沢出会いを目指して本流を下る。ときおり白い岩盤の上を流れる穏やかで、きれいな川だ(5)。40分ほど下ると、両側から岩壁が迫った荒々しい流れの地点となる(6)。ここから5分ほどで、三重の沢出会いへ到着。
いよいよ、この沢旅の核心部である大小10個ほどの滝が楽しめるという三重の沢を遡行開始。本流に比べて、かなり冷たい。
10分ほど進むと、最初のF1が現れる(7)。その上の横長の1mほどのF2をひと跨ぎで越える。そのすぐ上に大きな7mほどのF3が現れる。その上にもY字になって両方から合流して落ちている滝も見える。自分は左端から直登しようとしたが、掴む岩がボロボロと取れてきて断念。それを見たSHOさんが右端を登る。こちらの方が木の枝を掴めるので楽だった(8)。
F3を登り切ると、すぐにY字に合流して落ちるやはり7mほどのF4。中段まで登り、この2本の滝は同じ沢から分流していていることが解っているので、優しい右の滝を登った(9)。知らないと、左の水量の多い方を本流と思ってそちらへ登るところだ。登り切ったら、刈り分け道に出てびっくり。周りに植林地が広がっていた。上で合流していることは解っているが、心配になるほど方向が離れている。心配になってその刈り分け道を10mほど戻って、左の滝上の沢へ下りた。しかし、やはりその上で繋がっていたので、安心して進む。
5分ほどで、上から車の音が聞こえる。上を向くと白老大滝線の三重橋だ(10)。
橋を潜ると、すぐに狭い流れの2mほどのF5を越える。
さらに、5分ほどで、4段になって流れ落ちるきれいな滑滝F6が現れる。落差にして30mくらいはあるだろうか?斜度も緩く、沢靴のフリクションを利かせて気持ちよく登ることができた。クワウンナイ川の滝の瀬十三丁の上部にも同じような所があったことを思い出す(11)。
それを越えてすぐに、この三重の沢の由来となっている2段になって連なるF7となる三重滝が現れる。上下で25mくらいだろうか?(12↑)。
上段の滝には、右岸に昨日刈り払われたばかりと思われる高巻き道が付いている(13)。直登できそうな斜度だったが、直登はSHOさんにしてもらい、自分は、その刈り払い作業に敬意を表して高巻き道を登った。
横を見たら、SHOさんがロープに掴まってニコニコと登っている。ずっと下から新しいロープが設置されていたので安心して登れたという(14)。
三重滝を越えた思ったら、すぐにまた8mほどの幅広のゴツゴツしたF8が現れる。上部は3条になって流れ落ちている(15)。それを越えて、またすぐにペロンとした明るい滑滝F9が現れる(16)。
休む暇もなく、さらに、流木が邪魔な感じの4mほどのF10。流木を利用して2条に流れる右を登ったら、中段に小さな釜があった(17)。その上にも小規模な滑滝が続いたが、やがて、変哲のない沢へと変わる。まもなく、赤テープのぶら下がる林道への分岐となる。
この三重の沢、情報としては解ってはいたが、直線距離1kmほど、時間にして1時間ほどの間に、次々と休む暇まもなく大小の滝が現れる沢も珍しい。しかも、ロープも高巻きも不要のすべて直登可能の滝ばかり。沢登り初級者の域を出ない自分にはうれしい沢だった。
そんな余韻を楽しみながら、20分ほど林道を歩く。このトドマツ林道はホロホロ山登山口に通じる林道から枝分かれした道らしい(18)。下る沢は、林道とクロスする砥石沢だが、それが大雨で崩壊して林道を塞いでいた。
○砥石沢を下ってゴールイン
そこから砥石沢へ下る。急な沢だが、大きな滝もない。苔むした岩のしっとりとした沢である。
しかし、斜度を増す下の方は滑滝が続いていた。滑らないので、フリクションが良く利いて気持ちよい(19)。
やがて、最後の30mはあろうかと思われる急な滑滝。ここも全く滑らないので、気をよくして、フリクションを利かして慎重に下った(20)。
下り終わったら目の前にスタート地点の橋が見えてきた(21)。右岸の階段状の蛇篭を登ってゴールイン。実に効率的な大満足の周回コースの沢巡り・滝巡りコースだった。
まだ、10時30分だった。十分満足ではあったが、これで終わりにするにはもったいない。どこか良いところがないか検討する。
帰路途中の人気のソウベツ川を思い出す。自分は一度遡行しているが、SHOさんは未遡行である。沢装備を解かずに、1時間以上走ってそちらへ向かった。ところが、ソウベツ川沿いの林道へ入ったら、「落石の恐れあり」で通行止めとなっていた。
残念だが、仕方がない。帰路に就くには早すぎる。そこで、以前から気になっていた洞爺湖畔の烏帽子岩と岩屋洞窟(義経岩)探訪をすることに・・・。
「
洞爺湖畔の烏帽子岩と岩屋洞窟(義経岩)探訪」につづく