北白老岳 (944.8m)〜白老岳(968m)A
 <二の沢林道入口ルート> 16,1,27 単独 山スキー
01,4、14の「白老岳」
白老三山踏破を狙ったが、天候変化で、南白老岳を残してしまった

4:15 自宅発
登下山
地点
 8:35
 9:50
10:20
10:45
11:15
11:55
12:10
12:40
二の沢林道入口
784ポコ
北白老岳
コル
白老岳
  〃 
前峰(770)
二の沢林道入口
[4:05]所要時間
13:00 大滝ふるさとの湯
          (入浴)
17:00 帰宅


北白老岳から白老岳とその右横に鋭い頂稜を見せる南白老岳を眺める

 今回狙った白老三山とは、端正な山容を誇る白老岳(968m)を盟主とし、その両側に北白老岳(944.9m)と南白岳(944.6m)を吊尾根で繋ぐ山塊である。盟主の白老岳には三角点はなく、北白老岳に二等三角点(点名・白老岳)と南白老岳に三等三角点(点名・南白老)が設置されている。これらは登山道がないので、冬が登山適期の人気の山である。

 白老岳は、01年4月に一度登っているが、今回は、山スキーで、まず北白老岳に登り、吊り尾根を越えて白老岳へ。そこで、スキーからかんじきに履き換えて、南白老岳をピストンして、白老岳から下山し、一気に白老三山を踏破する計画だった。しかし、白老岳に着いて、南白老岳へ向けて少し下ったら、ガスで姿が見えなくなり、雪も降ってきたし、風も強いので断念して戻った。結局、白老三山踏破はならなかった。


 美笛峠へ抜ける国道276号線の中笛橋そばの二の沢林道入口がスタート地点だが、車が数台停められるように除雪されていいた(1)(下山後撮影)
 先着グループ3名は、こちらとは逆回りで白老岳から北白老岳へとのことで、国道を少し歩いて、二の沢左岸尾根に取り付いて登って行った。
 8:35スタート、駐車スペースの先に続いているトレースが北白老岳へ続くものだと思って辿って行ったら、林道から離れて二の沢を越えて、白老岳ルートの二の沢左岸尾根に向かっていた。
 結局、林道へ戻り、ラッセルして進んだ。途中からスノ−モービルのトレースに助けられた。やがて、林道分岐に到着。ここは、その分岐の中尾根に取り付いて進んだ(2)
 北白老岳へ続く広い北西尾根をひたすらラッセルして進む。雪は軽くて、気持ち良く歩くことができる。徐々に傾斜を増して、尾根も顕著になって行くが、ほとんど直登できた(3)


 784ポコへ登り詰めると、右手に白老岳とその右に南白老岳の鋭く切れた頂稜が見える(4)。正面の尾根の先には、この後目指す北白老岳(左)が見える(5)西側から吹き付ける風が非常に強い。
 

 10:20、のっぺりとした北白老岳山頂に到着(6)腹ごしらえをして、強烈な向かい風に備えて、目だし帽をかぶる。
 頂上の先の尾根は雪庇が発達していて、踏み抜かないように根元を慎重に進む。その先に広がる太平洋が微かに光っている(7)。 


 雪庇の東側に樽前山と風不死山が見えていた(8)
 尾根の先には雪庇の連なる南隣のピークが連なるが、ここは登らないで、コルから右の斜面をトラバースするように巻いて、白老岳のコルを目指して、滑り下りた(9)


 コルに下り立ち、白老岳を見上げる(10)スノ^シューは尾根をまっすぐ登れるが、スキーはそうはいかない。尾根の右側斜面を何度もジグを切りながら登る。クラストしている上に新雪が積もっているので、ときどきエッジがずれる。遠くから眺めたときには、この急斜面はかなり手こずると思って覚悟して臨んだが、それほどでもなく、30分でなんとか登り切ることができた。

 11:15、ものすごい強風が吹く白老岳到着。ほぼ同時に2つのグループ5名が到着して賑やかになった(11)先に到着したご夫妻と思われる二人連れから「坂口さんですよね」と挨拶された。函館ナンバーのX-TRAILを見て、もしかしたら?と思って登って来たらしい。こちらのリュックに書いてあるsakagで間違いないと確信したとのこと。初対面だが、昨冬に日高の剣山に登ったときに一緒になった帯広のMoさんと同僚とのこと。昨年室蘭に転勤になって、現在、伊達市に住んでいるIさん?という方だった。後に到着したグループは、こちらより先にスタートした3名だった。ずいぶんとゆっくり登ってきたものだ


 Iさんのご好意に甘えて、まずは、南斜面が切れ落ちた鋭い頂稜が目を引く南白老岳をバックに1枚(12)。次に、山頂標識を入れて1枚(13)
 このころから周りがガスって来たが、見えるうちは南白老岳を目指そうと思い、スキーをデポし、かんじきに履き替えた。3名グループは北白老岳へ向かって行き、Iさんご夫妻は登ってきたコースを下山していった。
 南白老岳を目指して下って行ったら、ガスで覆われて姿が見えなくなり、雪も降ってきた。おまけに風も強い。見えない中を無理することはない。残念だが諦めて白老岳山頂へ戻った。
 スキーのシールを外して下る用意をしていたら、北白老岳を目指した3名グループが、やはり「見えなくなったので戻ってきました」とのこと。
 11:55、下山開始。山頂からの急斜面の密度の濃いダケカンバ林の中を横滑りとプルークで滑り下りる。3名グループを追い越して、770前峰とのコルへ下り立つ。
 
 
 770前峰への登り返しは、スキーを担いで、スノーシューのトレースをツボ足で登った。前峰へ上がったら、周りのガスが取れ、振り返ると、左手に北白老岳が(14)、正面に端正な白老岳山頂部が(15)、右手に諦めた南白老岳が姿を見せた(16)ときすでに遅し・・・。
 
 ところどころで滑りを楽しみながら、尾根を下って行く。標高点617への緩い登り返しが嫌なので、その手前から二の沢への急斜面を斜めに下って、一番先にスタート地点へ戻ることができた。スキーの下りは速いのがメリットだ。

 結局、新ピークの北白老岳はゲットできたが、南白老岳は残ってしまった。ただし、この山だけなら、冬期間閉鎖されている道々(四季彩街道)の5kmほどの歩きは必要だが、西尾根から簡単に登ることも可能である。いずれにしても、今シーズンのうちにゲットしたいものだ。

 帰りは、無料の共同浴場大滝ふるさとの湯へ寄って、17時には帰宅することができた。


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