塩谷丸山(629.2m) (塩谷駅コース)  単独行  02,04,28

午前中にアンヌプリ北壁を滑り、午後から、山スキーでは登っているが、夏山はまだだったので、スキーを長靴に換えて、新緑と日本海の眺望を楽しむ。
 
登山地点下山
13:05
13:55
14:15
登山口
反射板
頂 上
15:33
15:00
14:45
[1:10]所要時間[0:48]
 この山のために1日を費やすのは勿体ないと夏山は登り残していた山である。しかし、昨年の正月に初めての厳冬期単独山スキー登山を経験した記念すべき山でもある。ただ、その時は頂上直下でシールが外れ、頂上を踏んでいないこともあり、午前中のアンヌプリ北壁を終え、札幌へ向かう途中に寄ってみようと計画した山である。

 果樹園のいろいろな花やサクラ、コブシ、ウメなどの花を眺めながら、仁木町からフルーツ街道を通り、塩谷へ向かう。やがて、途中がなだらかで最初と最後が急な登りであろう塩谷丸山が見えてくる(1)。JR塩谷駅の手前(南側)の道を入り、「塩谷丸山登山口へ」という

標識に導かれて行くと、登山口に到着する。何と車が20台以上も停まっていて、びっくりする。登っていくときに下りてくる人や頂上にいた人を合わせると40〜50名ほどの登山者で賑わっていた。

 長靴スタイルで出発する。初めは農道のような道を5分ほど進むと、鮮やかな新緑に包まれた登山道へと続く。次々と下山してくる人たちと挨拶に忙しい山である。それでも子供連れの家族を見るとうれしくなって一声掛けたくなる。やがて、急な斜面のジグを切る道となる。足下にはカタクリやキクザキイチゲ、エゾエンゴサクのおなじみの花が咲いている。

 結構長く急な展望の利かない急登が続き(2)、特別急いでいるわけでもないのに汗がしたたり落ちる。やがて、樹林帯を抜け、平らな笹原が広がり展望の利く道となる。対になった反射板の向こうに2つほどの岩峰が立つ頂上が見える(3)。振り返ると、青い日本海が広がり、まだ白い積丹半島の山々へ続く入り組んだ海岸線の眺望もこの山の魅力の一つであろう。

 平坦になった道端にエゾノイワハタザオの白い花が目立つようになる(4)。ということはこの山は岩山かと考えながら、歩いていくと道に露岩がだんだん目立つようになり、岩の上を繋ぎながら頂上への急な登りとなる。

下から見えていた岩峰はそれぞれが上が平らなテラスのようになっているのがうれしい。最初のテラスには女性が一人で座り、積丹の海へ向かってなかなか様になる眺めである。その先には白い積丹の山々が望まれる。(5)岩が積まれた感じの頂上には祠が祭られ、小樽の山らしく鉄製の錨と頂上標識が立っている。

 頂上の南西側の方が広い岩場になっていて、標高の割には高山の岩山の雰囲気が漂う(6)。絵筆を持つ女性や携帯メールを夢中に打つ若い男性など10名ほどの登山者が、ポカポカ陽気の中で思い思いのポーズでくつろいでいる。自分は一番奥の誰も座っていない岩のテラスに陣取り、のんびり眺望を楽しむ。眼下には小樽の街並み、さらにここから縦走できる遠藤山や天狗山の向こうに無意根岳、その左側に羊蹄の頂上部分が覗き、さらに左側には、ニセコ連峰、積丹岳と余別岳などの山々が残雪に覆われて白く見える。はるか北西の方向にはやはり白い増毛山塊が霞んで見える。

 30分ほどくつろぎ、下山を開始する。登りは海を背にしてのぼり、帰りは海へ向かっての下りとなる。実に海岸線と青い海が美しい。やがて樹林帯へ入りその眺望もなくなり、ひたすら急な下りを駆け下りるようにして足を運ぶ。

 この後、札幌へ出て秀岳荘へ寄り、今夏の日高に備えて65〜75リットルのリュックと新しいテントを購入する。


01,1,06の山スキー登山へ


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