石山(1074m)<占冠村>
<北東尾根ルート> 山スキー  単独 12、3,29
地形図の等高線を見て、気軽に登れそうと思ったトマムスキー場の展望台的な山

7:00 南ふらの道の駅発 
登山
地 点
下山
 7:50
 9:15
10:20
北東尾根末端
・853
頂 上
11:30
11:10
10:40
[2:30]
所要時間
[0:50]

12:30 占冠町営湯ノ沢温泉(入浴)
13:30 占冠道の駅(車中泊)

  この石山は、現在の星野リゾートトマムスキー場(旧アルファリゾートトマムスキー場)と国道を挟んで南側に対峙する山である(1)<トマム山南尾根から>。「石山」の山名は北海道にもいくつかあるが、鹿追町の1439mに次ぐ1000m超峰だ。

 何度も難しい山でコンビを組んだ「山の時計」のEIZI@名寄さんがこの山に登っていたのを思い出して、この山を選んだ。地図から見ても、実際に登ってみても、スキー登山に適した山だった。

 入山口となる北東尾根末端は、トマム駅裏手に続く中トマム林道の高速道路高架を潜った地点にある(2)幸い、国道38号線から石勝線下を潜る林道は除雪されていた。高速道路高架手前の廃屋の前に車を置いてスタート。この地点の標高が541mもあることに驚く。
 
 高架下を潜って、すぐに尾根の末端に取り付く。北斜面なこともあり、雪は柔らかいが、結構深くてラッセルがきつい。下の方は立木が煩くてすんなり登れない。しかし、作業道があちこちに走っているので、一部それを利用して進む。

 805ポコをかわすようにその南コルを目指して登っていく。帰りは美味しそうなオープン斜面もあった(3)。

 コルで再び尾根に乗って、ちょっと方向を変えて南へ向かう。風によるデコボコや灌木が多く、すんなりと進めない。やがて、標高点853が近くなると尾根もやや広くなってくる。右手雪を複雑に発達させた頂上が見えてくる。この辺りもエゾマツとトドマツの混交林だ。


853から再び南東に方向を変えると平坦なオープン斜面に出る。雪も軽いので、気持ちよい登行が続く。帰りは滑りが楽しめそうな感じだ(4)

 ただし、970m付近の急斜面はジグを切ると、上の20cm位の雪が雪崩れて、下の堅い面はエッジが効かない。その上の尾根も細いので、そこにシーデポして、ツボ足で登った。

 その急斜面を登り切った先には複雑に雪庇を発達させた狭い尾根が待っている(5)その右側の急斜面のトラバースは、膝上までの深さに手こずっって、時間も掛かった。


 尾根上に戻ると意外とその先には分厚い雪庇が待っている。雪庇の低いところを狙って登り詰めていく(6)左側の分厚い雪庇の上だと思った頂上はすぐ右側だった。狭い頂上は、国道を挟んだトマムスキー場の展望台だ(7)北日高や夕張山系の山々も見えるが昨日ほどのくっきり感はなし。社満謝や大麓山はトマム山の陰で見えず。

 
南側の近いところに林業界の双珠別岳と呼ばれている端正な山が見える。この山は、頂上直下70mのところで、強風と口を開けた雪崩れ斜面のために登頂断念した悔しい山だ(8)
 20分ほど休んで下山開始。登りのトレースの先に登ってきた尾根と国道38号線が見える(9)スキーデポ地点まで戻ってスキーを着ける。そこから863地点までは季節はずれのパフパフパウダーで、思い通りのターンを楽しむことができた(10)下の方も、木立はうるさいが、雪は少し重くなっていたが、スキー操作には影響がなかった。

 入山口から見上げた尾根の下部分の木立がうるさそうなので、帰りのために今回の山旅では初めてヘルメットを持参した(11)。案の定、予感的中で、その煩いと感じた木立の中で、トドマツの太い枝に頭を思い切りぶつけた。しかし、ヘルメットに傷を付けただけで助かった。

 翌日は予定にはなかったが、北の社満謝山や南のこの山から眺めたトマム山のすっくりとした山容に登高意欲をかき立てれたので、トマム山に登ることにした。スキー場の山頂駅からすぐなのだが、スキー場に電話したら、コース外に出ることは認めてないとのこと。リフトから登っても登った感じがしないので、あまり粘らずに引き下がった。

 昨日電話をくれた安平町のHYML仲間のエバさんは南尾根から登ったとのこと。明日その南尾根から登ることにした。そのことをエバさんに伝えたら、「明日休みなので、お付き合いします」とのこと。夕方、占冠道の駅で合流して、夕げを共にすることになった。

占冠の湯の沢温泉で汗を流し、道の駅でビールを飲みながらこのブログを打つ。日差しが暑く車の中は温室状態。朝の気温との差が大き過ぎる。16:00には彼も到着して、用意してきてくれたジンギスカンで、一日遅れの誕生パーティを楽しんだ。
 


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