827.2峰(点名・下俄郎)<厚沢部町>
6:00 函館発
7:30 天作林道除雪終点
登山 | 地 点 | 下山 |
7:45
8:20
9:30 |
除雪終点
南西尾根
頂 上 |
10:25
10:10
9:45 |
[1:45] | 所要時間 | [0:40] |
11:30 北斗市せせらぎ温泉
(入浴)
12:30 帰宅
|
この827.2峰(三等三角点名・下俄郎)は、2回目の登頂だが、中山トンネルを抜けると目の前にど〜んと聳える大きな山である(1)。乙部岳に次ぐ厚沢部町の第2峰で、隣り合っている北斗市にもこれより高い山はないにもかかわらず、不遇な無名峰で「峠下無名峰」という通称まである。この山より高い山は、南の七ッ岳、東の横津岳、北の狗神岳、西の乙部岳までない。したがって、長く緩やかな尾根を延ばし、ゆったりとした大きな山塊はどこからでも目を引く存在である
。
山容からしても、初心者の山スキー登山には絶好の山で、函館近郊の登山愛好者には良く登られている山だ。国道227号線へ向かって5本ほどの尾顕著な尾根が延びているので、いくつかのルートが考えられるが、登り返しのほとんどない一番利用されているらしい天作沢川とガロウ沢川に挟まれた南西尾根ルートが一般的である。
今回は、南西尾根上を横切る天作沢林道が冬山造材作業のために奥まで除雪されているという情報を得て、SHOさんとTaoさんと3人で、この山の北奥に稜線で繋がっている
鋭峰780ピークを目指した。しかし、ガスで展望もないので、この827.2峰の再訪だけに終わった。
確かに、前回は入口からスキーで歩いた天作沢林道は除雪されていた。ちょうど作業員の車が先を進んでいた。途中に駐車スペースがないとのことで、彼らの好意的な助言で作業車の駐車場がある一番奥まで進んだ。途中にゲートもあったが錠を開けたままにしてくれた。その地点は、南西尾根を乗り越えて反対側の地図上に記載されている終点よりさらに奥まで続いていた。
(GPSトラックログ参照)
指示された駐車スペースへ車を置いて準備する(2)。SHOさんはスノーシューで、あとの2人は山スキーで出発。すぐそばの沢地形に取り付き、支尾根に上がり、南西尾根をめざした。
出発してまもなく、Taoさんがエゾライチョウが飛び立ったところを見つける。他の2人はその姿を見ることはできなかったが、そこには糞が落ちていた(2)。
沢地形から支尾根に上がって、合流する南西尾根を目指す。この辺りはまだガスに覆われてはいなかった(3)。標高点605の手前で、南西尾根に乗る。ここからは天作沢林道入口から登った前回と同じルートだ。緩やかな幅広の尾根を淡々と進む。徐々にガスに覆われ始めて展望はなくなるが、木々の霧氷霧氷が美しい(4)。
c750を越えると、尾根が細くなり、東側に雪庇が発達している(5)。手前の800ポコから先は狭くなり、雪庇の根元を進むようになる。やがて、何も見えない頂上へ到着(6)。前回は、駒ヶ岳から横津連峰、、乙部岳〜鍋岳〜砂蘭部岳や八雲の山々。狗神岳と今回狙った鋭峰780峰など、360度の大パノラマが広がっていたことがウソのようだ。Taoさんはこの山は4回目だが、まだ一度も展望に恵まれていないらしい。この先へ進んでも何も見えないので、ここで戻ることにした。
下は春の陽気だったが、やはり800mを越すと、木々にはエビの尻尾が発達していて、まだ厳冬期の様相を呈している(7)。記念撮影をして下山開始(8)。雪が軽くて、ところどころでターンを楽しむことができた。スノーシューのSHOさんをところどころで待ちながら下る。
しかし、支尾根に入ってからは、尾根幅が狭くなる上に、雪が腐ってきて、思うようにターンができない。このような状況になると、スキーよりスノシューの方が速い。結局ゴール地点には3人揃って到着。
下山して、まだ10:30という早い時刻だった。帰路途中の通称奥三角山が見えていたら登ろうかと思ったが、結局雨が降ってきたので止めて、北斗市せせらぎ温泉に入って、昼過ぎには帰宅した。