[41]斜里岳( 1547m) [清里コース(登り・旧道コース、 下り・新道コース)
94,8、7(日)
次々と現れる滝のしぶきを浴びながら、変化に富んだ登行を楽しむ

 9:00 養老牛温泉発
 9:45 裏摩周展望台
10:30 登山口到着
登山地点下山
10:50
11:20
(旧道)
12:10
12:40
登山口
下二股

上二股
頂  上
15:10
14:40
(新道)
13:30
13:15
[1:50]所要時間[1:55]
18:30知床キャンプ場 (泊)

養老牛温泉で1泊したメンバー全員で裏摩周展望台から摩周湖を見物したあと、みんなと別れ、清里に出、これから登る斜里岳を眺めながら(1)登山口の清岳荘を目指す。
※[新情報] 清岳荘は、98,10月末に、火事で全焼し、再建のめどはたっていない。
 清里からの斜里岳
 林道は約8kmあるが、人が多く入っているのに、こんなひどい林道ははじめてである。日高の林道より荒れている。日曜日のしかも遅い時刻であったためか、登山口の車の台数にもびっくりする。

 200mほど手前に駐車し歩き始めると、 8/2にニペソツで、昨日、雄阿寒で出会った神奈川の青年がすでに下山し、バイクで帰り始めるところと擦れ違った。お互いに手を挙げての挨拶であったが、3回目となるとそれだけで十分である。
 次々と現れる滝の縁を登る
  清岳荘の中を覗き、その前で水を汲み、管理人のおじさんに励まされて登山口からすぐ一の沢ぞいの道を進む。飛び石伝いに右岸、左岸と渡りながら登るうちに、下二股に到着。流れの水を口に含んでみるが、金気臭くて思わず吐き出してしまう。なるほど、沢の石が茶色になっている筈である。

 ここから大小の滝や滑滝が連続する旧道コースを進む。上二股まで、名前が着いているだけでも8つの滝(白糸、水廉、羽衣、万丈、七重、見晴、龍神、霊華)が続き、暑さや疲れを忘れさせる楽しい変化に富んだ簡単な沢登りである。危険なところにはロープが張られたり、高巻きの道がつけられていたりと整備が行き届いている(2)
胸突き八丁の急な上り
 上二股付近からは、登山者の足と雨のせいで深く掘れた涸れ沢になり、やがて、「胸突き八丁」と呼ばれる急斜面が続き(2)、急なガレ場に出る。そこを踏み跡を頼りに登り詰めると物凄い風が吹き抜ける斜里岳と南斜里岳への稜線の馬の背である。そこから、 ドーム型の頂上が間近に望まれ、足元の悪い傾斜のあるガレ場の道を尾根伝いに進む。頂上の下に小さな祠が祭られてある。

 頂上は、風が強かったが結構暖かい。結構たくさんの人が寛いでいる。風の当たらないところを探し、オホーツクの海岸線と山麓の平野部に広がる幾何学模様の畑(2)や知床連山や阿寒付近の山々を眺めながら昼食をとる。
頂上からの清里方面の畑
 帰りは、上二股から新道コースを下る。いきなり尾根伝いの傾斜のきつい樹林帯の登りが続く。途中、龍神の池という標識があり、道を逸れて降りて行くとこんこんと水の湧く澄んだ沼がある。水はやはり金気臭かった。そこから新道コースへ繋がる道を進む。確かに、下二股まで、熊見峠など3度程上り返しがあり、きついコースであるが、ずっと斜里岳の頂上部が見える(5)コースである。下二股の沢に降りる部分はかなりの急傾斜である。登りに使わないというのも納得できるが、登ってきた若者がいたのにはびっくりした。
熊見峠から頂上部を望む
 下二股で、金気臭さのない水の沢が合流していることを教えたくれた人がいたので、早速飲んでみる。なるほどおいしい。 あとは、沢ぞいの道をペンキやビニールテープの標識に導かれて下り、登山口へと到着。

  そこから、明日の羅臼〜硫黄縦走の登山口、岩尾別温泉へ向かう。着いてみて、一度テントを張ったが、下山してからバスに乗っても降りてから当初計画していたタクシーは無理で、4kmほど歩かなければならないこと、天気予報があまりよくないことなどからなどから、縦走を諦め、昔一度登っている羅臼岳をはずし、明日は硫黄山だけの登山に計画変更する。

 店もないし、夕食もとれないこともあって、宇登呂まで戻って、町に近い知床キャンプ場にテントを張る。スーパーで買い物をし、近くのホテルの温泉で汗を流し、食事処で生ビールを2杯とカツ定食で満足、満足。 この日、札幌の気温が史上最高の36.2度を初め内陸部やオホーツク沿岸で軒並み35度前後の猛暑となっていたらしい。テントの中でも朝まで、短パンとランニングのままで寝ていた。


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