[34] 積丹岳 (1255m)  [婦美コース]94,7,29 (天候・晴れ)

後半のやぶ漕ぎが辛かったが、頂上からの展望に救われる。
2:00 自宅発(八雲
登山地点下山
5:30
7:15
休憩所
頂 上
9:30
8:00
[1:45]所要時間[1:30]

10:00  美国(入浴)
11:30 研修旅行に合流

美国市街からの積丹岳
 同じ職種の団体の積丹近辺への研修旅行一行と美国で合流することで、計画した山である。 セールスの方に、「山から帰ってからでいい。」と断ったのに、「日がいいから」と無理矢理納車されて2日目の新車で、真夜中の国道5号線を北上する。 岩内から当丸峠を越えて古平へ出る。美国市街から目指す山の全容が見えている(1)。国道229号線からの入り口を見逃しうろうろしたが、中央バスの「登山口」のバス停を見つけ、幸い3合目にある積丹岳休憩所まで車で入ることができた。ここが登山口である。

 立派な小屋を覗き、水を汲んでスタートする。3合目から6合目辺りまでは、何も見えない樹林帯 の非常によく手入れのされた幅広い緩やかな道をたんたんと進む。
積丹岳頂上にて署
 ところが、6合目を半分くらい越えたところから、突然道がなくなる。よく見たら、笹薮の中に続いているようである。そこまでが手入れの行き届いた道であるだけに、「何で?」という思いで、その中に潜り込んで行く。全然刈り込みがなされておらず、笹が道を覆い尽くし、顔の高さの辺りで交差している一番いやなパターンである。(この年以降は、このようなことはなくきちんと整備されているとのことです)。オルで泥棒被りをして目の部分だけ出して、両手を顔の前に構え、ボクサースタイル進む。休みたくてもそのタイミングや場所がなく、がむしゃらに藪漕ぎをしながら進む。天候が良いからいいものの、そうでなかったら戻りたいくらいである。「早くその薮から抜け出したい。」「薮から抜けたら休もう。」という一心で、汗を吹き出しながら進む。主稜線に乗り、「ピリカ台」という地点も名前だけのちら見えだけである。そこからはゆるやかにはなるが、やはりハイマツと笹の薮漕ぎ状態である。「ようやく抜けた。」と思ったら、そこは頂上だった。
頂上に咲くヤナギラン
 頂上は、岩が露出し(2)、南側から北側の斜面は昔の山火事後の白骨のようなハイマツの枯れ木で覆われている。ハイマツとタカネナナカマドの木と黄色のコガネギクとピンクのヤナギラン(3)が咲いている。南斜面は急崖になっていて高度感あり。 頂上からの展望は、向かいの余別岳(4)、岩内湾を隔てて羊蹄やニセコ連峰、内陸には余市岳、先週登った無意根岳などが連なって見える。もちろん水平線が丸く見える。 一人快晴の太陽の下で、暖かいひとときを過ごす。鳥の声はいいが、蠅の羽音がうるさいのが玉に傷。ゆっくり休んで、また、笹藪漕ぎの下りへと突入する。

 途中、下の方で、ポケットに挟んでいた帽子を落としたことに気付き、慌てて戻ったが、300mほど手前のところに落ちていてほっとする。登山口となっている休憩所のそばの水がおいしい。

国道へ出て、風呂を探し、積丹半島の方へ出たが見付からず。美国へ戻ると、さすが海水浴場だけに10時なのに入れる風呂があった。その後、土埃だらけになった新車を洗い、合流地点の昼食場所の駐車場で待つ。昼食のウニ丼が、とても旨かった。満足満足!


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