千尺高地(1150m)  元山コース  6人  02,12,15

今シーズン初の山スキー登山に選んだ無意根山は、思わぬ同行者を得たが、残念ながら天候に恵まれず千尺高地までとなる。

7:30 札幌発
登山地点下山
9:00
11:05
登山口
千尺高地
12:35
11:15
[2:05]所要時間[1:20]
13:30 白樺の湯
    (入浴・昼食)
19:00 函館着
 前日、HYML(北海道のメーリングリスト)の「雪崩講習会」「キネシオテープ講習会」「忘年会」に参加するので、今シーズン初の山スキー登山は、その帰り道となる定山渓から豊羽鉱山へ向かい、元山コースからの無意根山を決めていた。しかし、前夜の飲み過ぎと悪天候から、千尺高地までに変更して7:30に札幌市内のホテルを出発する。

 途中、北海道開発局の道路情報館のトイレに寄ろうと駐車場に入っていくと、見たことのある数人が集まっている。前夜忘年会で一緒だったHYMLのメンバーでもあり、HPの相互リンクを結んでいるHaさんご夫妻KoさんCoさんYaさんの5名である。彼らも千尺高地へ行くというので、これ幸いと同行することにする。

 定山渓から豊羽鉱山へ向かう。途中、頭をガスに中に隠した白い定山渓天狗岳の迫力ある岩壁が屹立している姿が飛び込んでくる。登山口となるスキー場跡の下に着いて、あまりの車の多さにびっくりする。悪天候にもかかわらずである。ざっと30台以上はあり、出発の準備をしている人たちもかなりいる。出発しようとしている20人以上もの大グループに先駆けて登山開始である。すでに登山口地点で標高590mもあるので、標高差600m弱の登りである。

 まずは、閉鎖されているスキー場の斜面に残るトレースを辿って登っていく(1)。上空は一面ガスで周りの展望はほとんどなく、小雪もちらつき、西風がやや強い。10分ほどでスキー場の斜面を登り切り、左側に鉱山のアパートを見ながら雑木林の斜面を少し下り、その後は林道跡のような夏道に合流する。視界は限られているのが非常に残念である。高度を上げていくと、巨大なクリスマスツリーのようなエゾマツの大木が目に付くようになる。雪の深さはトレースを辿っているのでよく分からないが、踏まれていないところへ入ると膝頭くらいの深さである(2)。帰りの滑りを楽しめそうな斜面をチェックしながら登って行く。

 40分ほどで1回目の休憩をする。気温はそれほど低くないのだが、体が慣れていないせいであろうか、意外に寒く感じる。また、初めての山スキーモードゆえなのか、昨夜の飲み過ぎと寝不足が祟っているのか、体の方に感じる負荷も大きい気がする。だんだんガスが濃くなり、展望がないので、ただ黙々とトレースを辿るだけの登りが残念である(3)。途中で、休んでいる6人ほどのグループを追い越し、1時間20分ほどの標高950m附近で2回目の休憩を入れる。

 急斜面の下の風をかわせる平らな地点では、休憩しているグループや早くも下山してくるグループもいる。「頂上は風はそれほどでもないが、展望が全くない。」とのことである。だんだん細くなってくる頂上への尾根を登る。ときどき、左側の谷地形の上には、頂上稜線がうっすらと覗く瞬間もある。その辺りから風も強くなり、トレースがはっきりしなくなり、ラッセルがきつくなる。帰りに滑りを楽しめそうなスキー場のように広く刈り払われた地形からラッセルを交代して頂上を目指す。

 登山口から2時間少々で、最後の急斜面を登り切ると、どこが頂上か分からないように平らなところに到着する。展望はまったくなく、西風が強く、とても休む気にならない。他のみんなは何度か来ているらしいが、自分は、初めての山であるだけに非常に残念である(4)。本来であれば、無意根山をはじめ札幌近郊の山々が見えるはずである。

 シールを剥がし、10分ほどで下山開始である。後ろを着いていくと、登りのトレースが見当たらない。GPSで確かめようとすると、自分のGPSには入れてきたルートは現れるものの、なぜかトラックログが残っていない。理由は分からないのが悔しい。それでも入れてきたルートから見てもYaさんのGPSから見ても、登りルートの西側に下りているらしいことが分かり、東側へトラバースすると、登ってくる人の姿が見えてほっとする。

 その後は、樹木の煩くないところで滑りを楽しもうとするが、雪が非常に重くて、スキーの先を潜らせると止まってしまい、前のめりになるほどである。また、転ぶと体が埋まって立ち上がるのに一苦労である(5)。少し滑っては後続の仲間を待ちながら、安全第一でゆっくりゆっくり下る(6〜Haさん提供)。頂上から1時間ほどでスキー場の上へ到着する。あとは、ブッシュの濃いスキー場の斜面を下るだけなので、下りで初めてゆっくり10分ほど休憩する。

 最後の重い滑りを楽しんで、ゴールである。車がさらに10台ほど増えている。登下山中に出会った人は50人は越えているような凄いにぎわいである。このルートは札幌近郊の冬山登山にはもっとも手頃なところなのであろう。今度は、絶対晴れたときの無意根山への再訪を誓い、仲間と別れ、帰路に就く。

 途中、定山渓の日帰り専門の温泉・白樺の湯に寄って汗を流し、遅い昼食を摂る。わずか3時間少々の山行だったのに、初めての冬山モードで体が慣れていないせいか、前夜の飲み過ぎと寝不足のせいか、非常に疲れが大きい気がする。途中2度ほど仮眠を取りながら、無事帰宅する。帰宅しても、珍しく片始末をする気も起きず、夕食を摂ってまもなくベッドに潜り込む。

一緒に登った方々のページも覗いて見ましょう!
       ○Haさんの「札幌発 北海道あれこれ」のページへ
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