太櫓山(805.4m)<せたな町>
北東尾根ルート 4名 山スキー 08,1,26

          2週間前、登山口(除雪終点)まで行って強風のために断念した太櫓山塊の一等三角点の山にリベンジ登頂叶う。

5:00 函館発
7:55 小川開拓・放送中継所手前
    (除雪終点) 
登山
地  点
下山
 8:10
 9:00
10:55
11:20
除雪終点
橋(尾根取付)
684ポコ
頂  上
13:25
12:45
11:55
11:40
[3:10]
所要時間
[1:45]
14:40 八雲・遊楽亭(入浴)
17:00 帰宅

せたな町の太櫓山塊のガロ川と良瑠石川の源流部に位置する一等三角点の山である。しかし、地形図には△805.4としか記載されてなく、点名の太櫓山が通称となっている。一等三角点マニアの間では名の通った山でもある。すぐ南には、この正月(1/02)に登った毛無山が聳える。また、混同されやすい山名の太櫓岳は太櫓川源流部の遊楽部山塊に位置する。

 1/02に、太田地区から毛無山とセットで挑戦したが、時間不足で諦めた。1/12に、役場から除雪情報を得て、反対側の小川高原側の北東尾根から登ろうと、除雪最終地点まで出掛けたが、もの凄い強風で断念。このたび、3度目の挑戦となった。メンバーは、Ko玉さん、Taさん、初同行のトライアスリート・Yaさんと私の4名で、全員山スキー。

 北檜山区の若松市街地から小川高原へ向かう道路を進む。地図上の小川開拓まで入れる。北東尾根の末端へ続く林道分岐にNHKなどの放送アンテナが建っているが、そのすぐ手前の農家の先まで除雪がされている。その先に目指す頂上と北東尾根が見える(1)(下山後に撮影)
 

 スタート時は天候が悪く、目指す頂上もが見えず。吹きだまりの手前に車をデポし、北西の強風が吹き抜ける道路を進み、その先の放送アンテナを目指す。

 奧のアンテナの側に林道分岐がある。そこからガロ川の橋まで林道を下る。一昨日に降った新雪が30cmほど埋まり、ラッセルを交代しながら進む。カロ川の橋を渡ると、すぐの目の前が北東尾根の末端である(2)

 林道と別れて、尾根の末端の急斜面を強引に登る。すぐにトドマツの人工林の中に入って行くが、藪が煩くてすんなり歩くことができない。藪を掻き分けながらその林を抜けると、左から尾根に上がって来ている林道跡に合流する。帰りはここから下りようと決めて、尾根の真ん中に続くその先の作業道跡らしきところを辿る。
 
  やがて、c370付近で人工林を抜け、ブナの尾根となる。しかし、その先のc450付近まで、大きくジグを切って続く林道を横切りながら登っていく。その先は緩やかなブナ林の斜面が続く。

 標高点495を越えると、左側に雪庇を発達させた顕著な尾根となる(3)c600m付近の平坦な地形のところで、周りが見えないこともあり、高みに引っ張られて行くと、尾根がそこで切れている。地図で確認すると、尾根はその手前から左に方向を変えて続いている。

 標高を上げていくと、雪が深くなり、ラッセルもきつくなるが、後半は、体力抜群なトライアスリートのYaさんが積極的にラッセルを引き受けてくれて、大いに助かる。2日前に降った大雪が樹氷の世界を演出してくれている。これで、バックに青空が広がってくれると最高なんだけど・・・(4)

 目指す頂上が見えない中、目の前に続く尾根だけを頼りに登っていく。684ポコを越えて、25分で頂上到着(5)。それほどの疲れもなく、予想したよりあっけない登頂であった。

 着いたときは、周りが全く見えなかったが、まもなく、明るくなり、1/02に登った南隣の毛無山が見えるようになる(6)。反対側の北には、樹氷越しに、太櫓地区と思われる海岸線が見える(7)

 天候がいいと、その先には狩場山塊や右にはニセコ周辺の山々が、南には遊楽部山塊など、一等三角点の山らしい展望が広がるはずなのだが・・・残念!


それでも、毛無山も見えたし、全く見えないよりマシと満足し、下山開始。登り返しのある684ポコまではシールを付けたまま滑り降りる。

 684ポコからは、ネマガリダケが頭を出してはいるが、ところどころ滑りを楽しめる斜面があるのがうれしい(8,9)雪も軽く、今年、これで3回目の山スキー登山だが、滑りを楽しんだのは今回が初めてである。先に滑り降りて3人の滑りをカメラに収める。

 下っていくと、ガスが切れて、周りがよく見えるようになる。振り返ると、頂上が初めてその姿を現す(10)

 藪の濃いトドマツ林の上で、登りで見つけておいた林道跡を下る。それは、いい具合に、登りで取り付いた尾根の末端を巻くようにして、登りのトレースと合流する。 
 ガロ川に架かる橋の先の林道は緩やかな登りであるが、私とKo玉さんはシールを付けないで登ることにする。特に苦労するようなこともなく、なんとか林道を登り切った。

 振り返ると、ガスがすっかり上がり、ガロ川の谷を挟み、頂上と辿った緩やかな北東尾根がくっきりとその姿を見せている。こうして見ると、登った感じよりも遠かったのにも驚く(11)

 Ko玉さんと私は、3度目の挑戦で、ようやく頂上を踏むことができて、大満足であった。

 札幌へ向かうKo玉さんと若松で別れ、3人は、八雲の遊楽亭で入浴し、明るい内に帰宅することができた。


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