笹山( 661m) [江差]          99.11.7
 
小春日和に落ち葉を蹴散らしながら江差の信仰の山をハイキング
 元山と笹山(右奥)
 8:30 自宅発
10:00 江差着
登山地点下山
10:30
10:45
(参道コース)
11:10
登山口
分 岐
(コース)
頂 上
11:50
11:35
(作業道コース)
11:15
[0:40]所要時間[0:25]
 走っても走っても雲一つない秋晴れに誘われて・・・「夏山ガイド(道南編・増補改訂版)」で、始めて目にした江差の「笹山」を目指し、日本海側へ抜ける。
 こちらが山に登っている間に江差の町並み探訪をしたいという妻を江差の町に下ろして、中歌町から江差南高校の前を通り川沿いに山の方へ向かう。
 途中の参道と作業道の分岐
 前から気にはなっていた鋭く聳える元山の後ろにその笹山が続いている。山の形としては元山の方が登行意欲を掻き立てられる山である。元山も笹山も名前の通り上の方は林がなく笹で覆われているようである(1)。25000 の地図には元山にも同じ登山口から反対側に登山道が記されているので、笹山を下りてからと思いながら林道を進む。
 
 登山口には駐車スペースがあり、すでに1台の車が駐まっている。「笹山稲荷神社参道入口」という標識に従い、ロープがはられた道をトドマツ林の中に入っていく。ジグを切って一気に高度を稼いで尾根に乗る。その尾根の道は下から繋がっているらしい作業道跡のようで、結構広い道である。厚く積もった枯れ葉をガザゴソと蹴散らしながら登って行くと女性ばかりの5人グループが下りてくる。そのグループも地図に記されている登山道を頼りに元山に登るという。
 トドマツ林の中に続く道
 まもなく、赤い鳥居が建っていて道が分かれている(2)。左側には「参道→」という標識が立ち、作業道跡は右側に続いている。参道を登って作業道跡を下りてくるコース取りを決め、沢の上の斜面につけられたロープのはられた道を進む。やがて沢を渡り、トドマツ林の中の急な斜面を登る(3)と、屋根のついた湧水地点があり、祠が建ち、水は飲めるようにコップや柄杓が設置されている。喉を潤し、さらに赤い鳥居を潜って進む。
 頂上の笹山稲荷神社
 まもなく林を抜け、背丈の低い笹原の中にきれいに刈り払われた道が続く。眼下にはかもめ島と江差の町並み、海上には奥尻島と松前大島が浮かぶ様子がたまらない。小春日和のぽかぽか陽気にのんびりと登って行く。
 
 登山口から40分、予想していたよりかなり大きな神社と付随したいろいろな施設が建っている(4)のにはびっくりする。そこが頂上で、その後ろには大きな岩塊があるが、「神のお告げです。これより奥には登らないでください。」という立て札が設置されている。登ってみたいという気持ちはあるが、こんな私でも畏敬の念はある。これまで8年間の山で一度も事故に遭わなかったツキはなくしたくない。ということで、神社に参拝してその前のベンチで5分ほど休憩。
 笹原に続く参道コースと頂上の神社
 下りは反射板(2基)の側を通り、刈り払いされている作業道跡を辿る。途中、かなり旧い朽ちた大きな鳥居が建っている。昔はこちらの方が正規の参道だったのかも知れない。谷の向こうに登りで辿った笹原に続く「参道コース」と頂上の神社が見える(6)。やがて、「参道」との分岐に到着。目の前に頂上の南側に岩場を配し登行意欲をそそられる元山を眺めながら下る。ほとんど葉の落ちてしまったモノトーンの林の中に、ぽつぽつとまだ紅葉の葉をつけたカエデ類がそこだけカラーに浮き出ている様が斬新な眺めを楽しみながら枯れ葉を蹴散らしながら下る。
 
 登山口に下りたら、女性の5人連れの車がまだあるので、元山に登ったらしい。しかし、どうも地図に記されている登山道らしきものは入り口すら見付けられない。その上に続く林道跡らしきところを辿ってみるが、途中で行き止まりになっている。戻る途中、斜面の上の方に下りてくる彼女らを見付ける。
 
 下りてくるのを待っていると、一応地図を頼りに踏み跡らしき所を無理やり辿ってみたが、途中で笹藪の丈も高くなり、踏み跡もないと同じ状態で赤布を付けながら進んだが無理なので戻ってきたとのことである。こちらも妻との待ち合わせ時間までに藪漕ぎをしているだけの余裕がなく、今回は諦めて戻ることにする。                                       

01,5,28の元山からの縦走へ



「北海道山紀行・目次」へ  当別丸山へ   HOMEへ

inserted by FC2 system