沙流岳(1422m)  <沙流岳越林道コース>  単独 05,8,15

04,4,29の山スキー「上滝山〜沙流岳〜通称・日勝ピーク」へ
2年前に沙流岳越林道のピークから簡単に登れる夏道が開通したとの情報をもとにちょっと寄ってみる

11:30 日高町
12:00 日勝峠7合目
     奧沙流林道ゲート
12:35 登山口
登山地点下山
12:40
13:00
登山口
頂 上
13:30
13:15
[0:20]所要時間[0:15]
15:00 日高町

GPSトラックログ(80kb)
林道〜緑色登山道〜赤色
 日勝峠の日高側の国道から右手に尖った形で見える山で(1)(林道途中から撮す)、太平洋に注ぐ沙流川の源流部に位置することが山名の由来であろう。沙流(さる)はアイヌ語のシャル(湿沢の意)に因るらしい。

 昨春に、山スキーでこの山を中心に上滝山〜沙流岳〜通称・日勝ピークを縦走して、そのピークに立っている。ところが、その夏、日高北部森林署が沙流岳越林道が越える東コルから簡単に登れる登山道を開削したという情報が入ってくる。また、最近発刊された『夏山ガイド』の増補改訂版にも載っているらしい。何かのついでに、ここを通るときにでも再訪してみようと思っていた。

 たまたま、別の山に登ろうと思ったが、天候に恵まれず、諦めて日高町まで来たら上空が晴れている。昨日、一緒に幌尻山荘トイレ排泄物担ぎ下ろし作業で一緒だった日高山脈ファンクラブ事務局長のTaさんに電話をして、ルートを確認し、ゲートの鍵を借りるためにまず日高町の日高北部森林署へ寄る。

 日勝峠の日高側の7合目の奧沙流林道ゲートが入口である。そこまで行くと、ゲートの前に車が1台停まっている。中から下りてきた男性の顔を見ると、なんと今春、狩振岳〜双珠別岳下山後、日勝トンネル日高口の駐車場で出会って、彼の日勝ピーク登山にお付き合いしたHYMLのはぐれ雲さんである。彼は、北日高岳を午前中に登ってここに来て、誰かゲートの鍵を借りて来る人がいるだろうと、そこで待っていたそうである。しかも、奇遇なのは、春にご一緒した時に、天候がよければこの沙流岳まで案内するつもりだったが、日勝ピークで引き返していたのである。どうやら、この山は彼と一緒に登る運命にあった山のようである。私の車に彼を乗せて鍵を開けてゲートを通過する。

 ゲートを通過して、直ぐにT字路にぶつかる。左側が登山口へ通じている「沙流岳越林道起点」(標識あり)である。途中、2箇所ほど分岐に林道標識があるので、それに従って、ゲートから9.5kmほど走ると、昨春山スキーで通過した日勝ピークへの稜線上の標高1300mの東コルまで登っていき、そこを越えて反対側へ下っている。その林道ピークの東コルが登山口である。(林道ルートはGPSトラックログをどうぞ!)

  「頂上まで650m」の標識が建ち、自分が昨春に滑り降りた稜線上に登山道が付けられている(2)「30分ほどの山」と聞いていたが、「そんなに掛からないであろう」と話してスタートする。スタートしてまもなくして頂上が見える。周りは背丈の高いハイマツ帯である(3)きれいな距離標識が100mごとに設置されている。

 しかし、周りの展望は薄いガスのために近いところが霞んで見えるだけである。「昨春、素晴らしい天候に恵まれて、冬山であるがすべて見ているので、まあいいか」と思いながら登っていく。それでも、北側の狩振岳と双珠別岳(4)、東側の端正な日勝ピークはなんとかその姿を見せてくれる(5)。

 途中で一度斜度の緩むところもあるが、休むこともなく、20分で、きれいに刈り払われ、三角点だけが設置された頂上に到着する(6)途中、きれいな距離標識が設置されていたのに、頂上標識がないのはちょっとがっかりである。頂上の周りには空にゴマをまぶしたようにトンボが舞っている。これから、だんだん秋になるに連れて下へ下りていくのであろう。

 残念ながら、頂上からの展望は登っている最中よりさらに狭まってしまい、待ってみたがそれ以上は期待できそうにもないので、10分ほどで下山開始する。

 下山中は、昨春同じ角度から眺めて滑り降り、その稜線上を登った目の前の日勝ピークは姿を隠したままである。 15分で登山口に到着する。

 ゲート前で、明日、私の登山記録を参考に東大雪の東三国山と喜斗牛山に登るという彼と別れて、鍵を返しに日高町へ戻る。








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