札幌岳 (1293.8m)A
<冷水沢コース>  単独 11,5,30
95,5,27「札幌岳〜空沼岳縦走」
 札幌出張ついでに、同じ冷水沢コースを16年振りに再訪

6:40 自宅発
登山
地点
下山
10:35
11:45
12:55
登山口
冷水小屋
頂 上
15:00
14:00
13:10
[2:20]所要時間1:30]
小金湯温泉「まつの湯」(入浴)
道路情報館駐車場(車中泊)
 函館から札幌へ向かう230号線の中山峠を越えて下って行くと、目の前に飛び込んでくるゆったりとした稜線を延ばす山が札幌岳(1)・・・山名は、サッポロベツ(現名・豊平川)の上流にあることに因るらしい。

 6/2(木)に札幌でスキー関係の会議があり、それまでの日程が空いているので、ずっと好天予報の続く札幌近郊の山々を再訪することにした。その第1弾としてこの山を選んだ。

 この山に最初に登ったのは、95年に空沼岳まで縦走してたときだから、もう16年もご無沙汰していたことになる。コースは、冷水沢コースと豊滝コースがある。豊滝コースは04年の狭薄岳のときに、札幌岳には寄らなかったが歩いているので、前回と同じ冷水沢コースにした。

 230号線から豊平峡ダムへの道を進むと、その手前に、登山口がある(2)。遅い出発時刻なので、すでに数台の車があったが、入山届には先行者が4グループ6人。前回も同じ時期に登ったが、上の方はまだ残雪に覆われていたので、スパイク長靴で出発。

 時間的にほぼ中間地点となる冷水小屋までは、冷水沢川沿いの緩やかな道が続く。左へ右へと渡りながら進む。足元のニリンソウ、ミヤマスミレ、タチツボスミレ、エンレイソウ、ミヤマエンレイソウ、シラネアオイ、ナンブソウなどの花々を楽しみながら進む(3)

 やがて、目の前に標高860m地点に建つ冷水小屋が見えてくる。その前で、一番先に下りてきた女性二人組が休んでいた(4)


 この小屋は、昭和27年に建造された歴史豊かな山小屋だそうだが、そのようには見えないほど堅牢な感じだ。もともとこの小屋は、北海道電力(株)が、昭和27年9月、昆布〜札幌間送電線設置に記念事業の一端として建造して、当時の豊平町に寄贈し、その後北海学園大学が譲渡を受けて管理している小屋の前には、鉄パイプから冷たい水が勢いよく流れ出ている。喉を潤して、しばし休憩。
  ここから、いよいよ細尾根の急登が始まる(5)途中で一旦緩むが、標高差200m程のジグを切りながらの一機の登りが続く。直ぐに息が上がり、臀部の下部に筋力低下を感じるのは、6ヶ月のブランクのせいか・・・?この急登部分で、下山して来る全員の先行者とすれ違う。高度を上げて振り返ると、まだ真っ白な無意根山・中岳・並河岳の連なりが見える(6)

 急な登りを終えると、頂上へ続く笹とダケカンバが主体の平坦な尾根歩きとなる。徐々に残雪が現れ、1150mを越えると、先行者のトレースを辿っての雪面の歩きとなる(7)

 前回も広い雪面でうろうろしたことを思い出す。そのときも赤テープに救われた。今回はトレースがあるので、安心して進む。やがて、ハイマツの間に続く道を辿って頂上へ。

 頂上手前に、前回には気付かなかった「石鎚神社」と彫られた石碑がたっている(8)この山は、北海道では珍しく、古くから信仰の山として開かれたとのこと。その名残だろうか・・・それにしても、なぜ四国の石鎚神社なのだろうか?


 やがて、誰もいない土と岩が露出した味気ない頂上に到着。陽光と青空には恵まれなかったが、高曇りで、一等三角点の山にふさわしい360度の展望が広がり、これまでに登った山々や札幌市街地の広がりも全て見える。しかし、同じ時期に登った16年前よりは雪解けがかなり遅いような気がする。

南側に広がる展望・・・・左から空沼岳〜恵庭岳〜漁岳〜狭薄岳
16年前はここがゴールではなく、ここからさらに空沼岳まで縦走したのだが、改めてその稜線を目で追ってみた。見るからに遠い。良く歩いたものだと、つくづく思う。


北側に見える余市岳〜朝里岳〜白井岳、その手前に定山渓天狗岳


今年初めて見つけたミドリニリンソウ

数年ぶりに目にしたナンブソウ

多く目に付いたミヤマスミレ

 下山後、豊平峡温泉や定山渓温泉は高いので、小金湯温泉まつの湯で疲れを抜く。その後、藤野まで走り、スーパーで食料を仕入れ、豊滝の道路情報館の駐車場まで戻り、今年初のどこでもホテル。


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