弥五兵衛岳(649.9m)C〜二股岳(825.6m)G〜三九郎岳(802m)D(循環縦走)<森町/北斗市>
<赤井川林道ルート> 21名 かんじき 17、3,05
12、4,12の逆回りの記録
それぞれの山の過去の記録は、このページの最下段に列挙
札幌ロビニア山岳会と函館マウンテンクラブの合同登山会に加えていただいた、弥五兵衛岳〜二股岳〜三九郎岳の循環縦走

6:15 北斗市分庁舎発
6:50 グリンピア大沼奥
(赤井川林道ゲート手前) 
登山
地 点
 7:10
 9:20
11:40
14:05
16:20
ゲート手前
弥五兵衛岳
二股岳
三九郎岳
ゲート手前
[9:10]
所要時間

17:00 せせらぎ温泉(入浴)
18:05 帰宅

 グリンピア大沼の奥に宿野辺川右股沢の源流部を取り囲むように連なる弥五兵衛岳〜二股岳〜三九郎岳の3山(1)・・なお、・弥五兵衛岳から三九郎岳までの稜線は、森町と北斗市の境界稜線でもある。

 今回は、札幌のロビニア山岳会と函館マウンテンクラブの合同登山会に加えていただいた。今日のメンバーは、札幌が11名、函館10名で、合計21名だった。

 今日のコースの当初の計画は、国道227号の上二股林道入口〜二股岳〜三九郎岳〜グリンピア大沼への縦走だった。しかし、配車やデポ車等の煩わしさもあり、グリンピア大沼を起点とした弥五兵衛岳〜二股岳〜三九郎岳の循環縦走を提案したら、そのように変更になった。5年前に単独で逆回りをしているが、ルートの核心部である二股岳東尾根の急な尾根は、まだ雪が固いのとスノーシューでの下りは大変なので、時計回りとなった。

 装備はほとんどがスノーシューかカンジキだったが、最後までつぼ足で通した人が2名。提案をしたは良いが、弥五兵衛岳〜三九郎岳の間を歩いているのは自分だけだったのと、60代と70代がおよそ半分ずつに30代と40代が各1名という年齢構成に、女性が9名なので、壁のように見える二股岳の東尾根の登りが非常に心配だった。しかし、大ベテラン且つ年齢不相応の健脚と「ハードだったけど滅多に経験できないおもしろいプレミアコースだった」という声に救われた。

○まずは、弥五兵衛岳へ 


 グリンピア大沼の一番奥まで除雪されていて、そこは赤井川林道ゲートのすぐ手前だった。朝日に照らされて、意気揚々と出発(2)
 弥五兵衛岳までは非常に詳しい函館マウンテンクラブ会長の龍さんのリードのもと、ブナ林の中の尾根を登り、弥五兵衛岳を目指す(3)


 約2時間で、弥五兵衛岳に到着。南側に木地挽山が見える(4)。広がる展望を眺めながら10分ほど休憩(5)


 東側には、駒ヶ岳と大沼の展望が広がる(6)


○次に、二股岳を目指す


 
いよいよ、今日の核心部、白い壁のように見える二股岳の東尾根へ向けて出発。その手前に越えなくてはならない2つのピークが見える(7)
ここから二股岳から弥五兵衛岳までは北斗市と森町の境界線を辿ることになる。コル日近までは、広い境界刈り分けが続き、昔は二股岳まで登山道があったそうだ。前回も急な尾根で古い太い設置ロープを目にしたが、今回も目にできた。


2つの急なピークを越えて、いよいよ頂上に反射板の見える二股岳への登りに掛かる(8)。前回も下りで経験した細い岩尾根のような所の先の急登が一番の核心部だった。案の定、ここでの登りに手こずり、時間が掛かった(9)このようなところはスノーシューよりはアルミカンジキの方が強い。しかも、後ほど雪が崩れるので、登りづらそうだった。しかし、全員突破し、ひと安心。


 この尾根も龍さんが常にトップを切って進む。その次に若者が続き、自分はその後ろに付いた(10)境界尾根は上の方が急で雪庇が出ているので、少し右側にルートをずらして登る。前回は、その上の斜面が割れていたので、上の方は右の尾根を利用してトラバースしたが、今回はその必要がなく、そのまま登ることができた。ちょうど良い具合に、心配した雪庇のないところへ登り切ることができた(11)


 後続は、少し間は開いたが、弥五兵衛岳から約2時間で、全員無事登頂(12)。しかし、無事突破を喜んでゆっくりしい二股岳山頂は強風が吹いて、とても休んではいられない。そのまま通過(13)

○最後のピーク三九郎岳を目指して、雪庇の発達した稜線を進む


 雪庇の発達した稜線を下って行くと、776ピークに風が遮られて、風の当らないところがあったので、そこで、越えて来た二股岳を眺めながら昼食タイムとした(14)
 この辺りから、天候が崩れ、小雪も降り出し、遠望は利かなくなる。
 昼食後、左側からの強風と闘いながら、に4つほどのピークを越える稜線歩きを続ける(15)


 やがて、三九郎岳だと思った手前の急なピークが見えてくる(16)急斜面を登り切って、その上に着いたら、頂上はもうひとつ先のピークだった。
 気を取り直して、少し下って登り返して、二股岳から2時間15分で弥五兵衛岳到着(17)。昨日の貧乏山に引き続き、頂上標識を設置する(18)


新しく設置された頂上標識をバックに、集合写真撮影(19)

○降りしきる雪の中の下山

 当初の計画では、この本峰より高い北峰(817m)にも寄る予定で、そちらの山頂標識も背負ってきた。しかし、時間的にも遅くなったので、そのまま下山開始。
 この下山コースは、670m付近から別れる2本の尾根のどちらも取っても宿野辺側右股沢沿いの林道へ下りることができる。自分の記録を見ても、その両方を歩いている。
 龍さんお勧めのルートは少し遠回りではあるが、502ポコを越える左側尾根である。確かにこちらは快適なブナ林の中の広い尾根で、最後は作業道へと繋がっている。自分は、最初のスキー登山でこのルートを往復している。

ブナ林の中の尾根を下る(20)。502ポコを越えると、人工林の作業道へと出た。この辺りからものすごい勢いの降雪となった(21)


 あとは、作業道をすんなりと歩けるはずだったが、沢を川を横切る地点で、その作業道が流されているところへ出た。いろいろルートファンディングを試みて、なんとか無事突破(22)
 まもなく、赤井川林道へ続く宿野辺右股沢沿いの林道へ出た。
 三九郎岳から2時間でスタート地点へ戻ることができた。スタートから9時間10分という、実にハードなロングコースだったが、無事循環縦走を完成することができた。それにしても、若者2人以外は、みなさん元気な60〜70代集団に畏れ入った。 降りしきる濡れ雪の中で、解散式を行い、札幌組と別れた(23)

過去のそれぞれの山の記録
<三九郎岳> 10,11,7の東面直登沢から」  10,2,16の「四九郎岳〜三九郎岳循環縦走  06,4,01の「山スキー登山」   
<二股岳>   13、11,23の初冬の夏道    09,10,1の夏道  05,6,6の夏道  05,2,15の「山スキー登山 04,3,27の「山スキー登山」へ     
<弥五兵衛岳> 11、7、18の「宿野辺川左股沢から」 06,8,26の「木地挽山からの苅分道ピストン」  



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