5:30 自宅発
8:30 蘭越町セイコーマート前
8:50 最終人家・除雪終点
登山 | 地 点 | 下山 |
9:05
10:40
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11:20
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11:40 |
除雪終点
686ポコ
(下山時昼食)
標高点869
(スキーデポ)
頂 上 |
13:15
12:40
12:10
12:00
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11:50 |
[2:35] | 所要時間 | [1:25] |
17:00 帰宅
|
この山は、無名峰ながらHYML(北海道の山ML)で
苫小牧のIさんから紹介されて、この2年間で急にみんなが押し寄せるようになった
ニセコ連峰の雷電山の南に聳える三等三角点名の三国内が通称となっている無名峰である(1)。
本来であれば、昨シーズンに登る予定だったが、癌で入院し、今シーズンに持ち越しとなった念願の山の一つである。もっと、パフパフパウダーの時期に登りたかったが、クロカンスキー大会が終了したこの時期までのお預けとなってしまった。
単独でも行くつもりだったが、タイミング良く、これまで何度も同行しているganさんから呼びかけがあり、渡りに船とばかり、同行を申し出た。やはり何度も同行している函館出身の
ヤマちゃんを初め、札幌から4名、小樽から4名の大所帯(うち女性3名)となった。初対面の方は4名だった。
蘭越町のセイコーマート前で集合し、上里地区のパンケメクンナイ川と堤の沢川に挟まれた尾根の末端にある最終人家まで車で入ることができた。
○ラッセル不要の快適な幅広尾根を登る
8名が山スキー、1名がテレマークという出で立ちでスタート。上空にはまだ雲が広がっているが、徐々に晴れてきそうな気配だ。三角点268.3(点名・北上里)の手前で堤の沢川を横切り、頂上へ繋がる広い尾根に取り付く。
トドマツ林を抜け、
疎林帯の緩やかな幅広尾根を快調に登る。ラッセルがないので、めいめい好きなルートでスキーを進める。堤の沢川の源流部を挟んで、目指す頂上が見える(2)。やがて、ダケカンバ帯へと入って行く(3)。
686ポコは東側をトラバースして巻き、最低コルを目指す。上空はどんどん青空が広がるが、日本海側から吹き付ける風が強烈である。
869への登りは斜度が増し、アイスバーン状の堅い斜面となる(4)。ジグを切りながら登っていくが、だんだんエッジがずれるようになるので、途中でスキーアイゼンを着ける。
○やがて、つぼ足に
869からさらに斜度が増し、斜面も堅くなり、スキーでの登行は無理となり、スキーをデポし、つぼ足に切り換える。小樽の3名は、869地点で待機することになり、6名で頂上を目指す。
頂上手前ピークまでの尾根には雪庇に大きな割れ目が入っている(5)。強烈な西風に耐風姿勢を取りながら頂上を目指す。
○ニセコ連峰と南側の大展望を満喫
やがて、2時間35分で頂上到着。
目の前に、目国内岳〜雲の懸かった羊蹄山までのニセコ連峰の連なりが広がる(6)。気温は低くないはずなのに、風が強いので非常に寒いが360度遮る物のない大展望を満喫する。
直ぐ北側には、真っ白な雷電山・・・いずれ、頂上へ繋がる西隣の尾根からアタックしてみたい衝動に駆られるほど山容である(7)。南側には昆布岳、
その右手に広がる幌別岳とさらに右奧の遊楽部山塊と狩場山塊も新鮮な眺めだ・(8)。 ゆっくりと大展望を楽しみたくても、冷たい強烈な西風がそれを許してくれない。
10分ほどで記念写真を撮って(9)、下山開始。
○上はアイス、中はモナカ、下はシャーベット・・・
スキーをデポした869地点で待機していた3名と合流し、スキーを着ける。
636ポコまでは、登りはクラストしてアイスバーン状の手こずった斜面だが、エッジが引っかかることはなく、それなりに思いっきりターンを楽しむことができた。全員スキーの上手なメンバーばかりなのには驚いた(10)。リーダーのganさんが一番遅れ気味・・・。
風の当たらない636ポコの雪庇の下で、春の陽光を浴びながらの楽しい昼食タイム(11)。
30分ほどして、再び下山。斜面的には一番滑りを楽しめるはずのその下からの雪質が最悪だった。上の方はモナカ状で、エッジがずれない上に、滑るところと滑らないところがあり、前後に体が振られる・・・自分も含めて転倒なしで下りた人は誰もいない。下の方は、グサグサの腐れ雪・・・、ここもおもうようなターンができない・・・・。滑りを楽しむには、もう少し早いパウダーの時期か、もっと遅い腐れ雪の時期の方がいいようだ。
それでも、30分の昼食時間を入れても、1時間25分で無事ゴールインし、そこで、解散。ラッセルなしということもあり、トータル4時間ほどのちょっと呆気ない山行だったが、念願の一山を増やすことができ、大満足で帰路に就く。