三段山(1748m)E
<吹上温泉・白銀荘ルート> 山スキー  5名  12、12,23
00,1,12の山スキー登山、 02,2,10〜12の山スキー登山(2段目まで)
04,1,11の山スキー登山   09、4,25の春山スキー登山
04,6,26の夏道登山

8年ぶり4回目のHYML三段山オフミに参加・・・今回もこの日は天候に恵まれなかった


札幌発 4:30
白銀荘着 9:00
登山
地 点
下山
9:45
----
10:15
10:55
白銀荘前
1段目斜面下A
1段目斜面下@
2段目上
12:15
11:58
11:20
11:04
[1:40]
所要時間
[0:15]
白銀荘(泊)
 十勝連峰の主稜線から少し外れ、荒々しい安政火口を挟んで富良野岳〜三峰山〜上ホロ〜十勝岳〜美瑛岳の連なりが見渡せるこの三段山は、夏道もあるが、白銀荘をベースとしたスキーツアーの山としていつも賑わっている山である(1)

 自分もHYML三段山オフミで厳冬期に3回(登頂は2回)登り、個人山行で春山山スキー1回と夏山登山で1回登頂している。しかし、厳冬期の3回は、いずれも天候に恵まれず、その眺望は目にしたことがない。今回は4度目8年ぶりにHYML三段山オフミに参加した。翌日の前十勝は、素晴らしい快晴に恵まれたが、この日の三段山は、天候に恵まれず、またもや2段目の上で引き返すことに・・・・。

 なお、三段山の山名の由来は斜面が3段になっていることに因り、冬はそれぞれの急斜面では快適な深雪滑降のおいしい斜面となっている。もともt山スキーのメッカで、この山の下部は、古くから「国設三段山スキー場」とか通称「三段山スロープ」などと呼ばれている。スキー場としての施設は一切ないが、2段目の西側には森林を切り開いたところが残っている。

なお、三段山周辺名称マップは下記が参考になる。
http://www.sandan.net/sandan-guide/sandan-name/sandan-name.html
 

 前夜、藪山仲間の忘年会に参加し、そのまま泊まった三次会場のチロロ3さんのマンションを4:30に出て、上富良野町吹上温泉の白銀荘へ向かう。

 今回の白銀荘をベースにしたHYML三段山オフミは12/22〜24の三連休に合わせた日程である。自分はその後半2日間に参加。9:00に到着。前日泊まったグループは三段山と富良野岳ジャイアント尾根の二手に分かれて、すでに出発した後だった。

 同じ頃に着いた5名(konさん、まりっかさん、かっとびカツ子さん、うさこさん、自分)で三段山を目指すことにした(2)

 雪は降っていないが、天候はあまり良くない。今回も展望は鼻から諦めてスタート。それでも、広いトレースの先に1段目の急斜面が見える(3)


 帰りの滑りが楽しみな1段目の急斜面をジグを切って登り切ると、雪を被って重そうに枝を垂れるアカアゾマツの林へと入っていく。いわゆるタンネの森である。このコースでもっとも好きなところである。(4)。


 タンネの森を抜けると、2段目の終斜面の下へ出る。ここが1週間ほど前の12/16に雪崩が起きて死亡事故が発生した地点である。上部に雪庇が崩壊したような破断面の跡が残り、左下の灌木の根元に花が供えられていた。(5)夏道のわずか10mほど西側のところで、冬はいつもその下を通過して右から巻いて上がって行ったり、滑り降りているところである。今回もその下に広いトレースが続いていていた。このようなところで雪崩が発生すること自体が信じられないが、急斜面の上の部分から滑り始めようとして、足下の雪庇が崩壊して雪崩れ、それに巻き込まれたらしい。

 上から次々と朝早く登った人たちが滑り降りてくる。非常に深くて重たい雪で、深雪滑降は楽しめないようだ。登りのトレースを滑り降りてくる人が多い。異口同音に「2段目から上は風が強くて、余りよく見えないですよ。私たちもそこで戻って来ました」と言う。自分たちも足慣らしがメインなので無理するつもりはなく、2段目まで上がって状況が悪かったら、戻ることにした先へ進む。


 やがて、2段目の平坦な斜面へ出たら、案の定、風が強くて、見通しが良くない。おまけにハイマツがボコボコ頭を出している。あっさりとそこで断念。過去にも1回ここで戻ったことがある。シールを外して格好準備が終了したところでパチリ!(6)。

 先頭になって、2段目の雪崩れ斜面の左側の急斜面へ滑り出したが、深くて全然前へ進まない。そうこうしているうちに転倒して、起きあがるのにひと苦労。諦めてトレースの上を辿って雪崩れ斜面の下へ出た。そこへ同じHYML仲間で雪崩研究の第一人者の大魔人がやってくる。事故の翌日に遭難パーテイ立会で現場検証をしているが、また見に来たとのこと。そこで、現場と事故の状況をの説明を受ける。下の方にデブリの跡も見られた。

 大魔人が冬山初心者のうさこさんにいろいろ教えたいとのことで、うさこさんを大魔人へお願いして、4人で滑り降りる。


 やがて、いつも一番滑りを楽しむことができる1段目の急斜面。先行者のシュプールでズダズダになっていたが、予想以上に深雪滑降ターンを楽しむことができた。面白かったので、シールを貼り直して登り返し2本目を楽しんだ。他の3名は、またシールを貼り直して3回目を行くという。ちょうどそこへ早朝に出て頂上まで行ってきたというHYML仲間の3名が降りてくる(7)自分は手が冷たいこともあり、3本目はパスして、上から降りてきた仲間と一緒に滑り降りた。

 温泉に入って冷えた体を温める。そうこうしているうちに富良野岳ジャイアント尾根組が戻ってきた。ビールを飲みながらまったりといろいろおしゃべりしながら過ごす。前泊組の数人が帰っていき、連泊組と後泊組が合計で12名となった。


 15:30には女性陣を中心とした夕食の準備が始まる。メインはすき焼きである。そのほかに手作りのおかずも数品。16:20には宴会が始まった(8)そこから延々21:00まで山談義が続いた。その後後始末をして、布団を敷く。温泉に入り、一番先に寝付いてしまったようだ・・・。


翌朝、白銀荘の和室の窓から見えた三段山頂上稜線(中央の尖りが頂上)

00,1,12の山スキー  02,2,10〜12の山スキー登山(2段目まで)  04,1,11の山スキー
04,06,26の夏道登山  09、4,25の春山スキー 



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